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これまでのあらすじ
漢朝復興を志した金旋は、荊南3都市を支配下に置き、残る長沙を落とさんとするが、
軍事多忙のため周囲の状況確認を怠り、韓玄の滅亡を配下鞏志の進言で初めて知ったのであった。
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***建安16(211)年11月現在の勢力図及び主力武将
#ref(sangokushi11.png)
赤茶=金旋、青=曹操、赤=孫権、紫=劉璋、水色=劉琮、茶=馬騰
|名前|統率|武力|知力|政治|魅力|特技|槍兵|戟兵|弩兵|騎兵|兵器|水軍|寸評|
|[[金旋]]|59|65|12|27|55||C|BGCOLOR(#ffeeee):B|BGCOLOR(#ffeeee):B|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|C|漢中郎将。荊南一の武闘派君主。自ら前線に立つ。|
|[[鞏志]]|43|53|BGCOLOR(#ffeeee):75|65|48|BGCOLOR(#ffeeee):築城|C|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|軍師。前線の内政、計略を一手に引き受ける。|
|[[金禕]]|17|38|64|BGCOLOR(#ffeeee):70|65|BGCOLOR(#ffeeee):運搬|B|C|C|C|C|C|嫡子。後方支援担当。|
|[[沙摩柯]]|BGCOLOR(#ffeeee):70|BGCOLOR(#ff9999):84|24|13|43|BGCOLOR(#ffeeee):猛者|C|BGCOLOR(red):&color(white){S}|A|C|C|C|南の国から来た男。芋掘りで鍛えた熊手術で敵将を負傷させる達人。|
|[[邢道栄]]|61|BGCOLOR(#ff9999):81|41|16|12|BGCOLOR(#ffeeee):築城|C|BGCOLOR(#ff9999):A|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|C|零陵一の豪傑。沙摩柯と並ぶ2枚看板。|
|[[傅彤]]|66|BGCOLOR(#ffeeee):72|46|42|63|BGCOLOR(#ffeeee):連戦|BGCOLOR(#ffeeee):B|BGCOLOR(#ff9999):A|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|C|漢室復興に燃える男。特技が強力なサポート役。|
&bold(){第四回「荊南四郡一統すれど、鞏志鬱々として楽しまず」}
鞏志「現在の状況を確認しますとまず河北から中原一帯を制覇した曹操が、漢中の張魯、江夏の劉備を攻め滅ぼし孫権、劉表らと交戦中。西涼の馬騰などは風前の灯ですな。
一方の孫権は江夏を曹操から奪取し、我々が趙範と干戈を交えていた昨年の12月頃に韓玄を滅ぼしております」
金旋「よしっ、長沙を孫権から奪取するぞ!」
鞏志「お待ちください!我らが敵はあくまで曹操、多方面作戦を行う余裕はありませんぞ!」
金旋「いや、やはり荊南四郡を抑えねば気持ちが悪いからな。その後はなんとでもなるわい!」
鞏志「(ダメだコイツ…早くなんとかしないと)」
しかし鞏志の説得もむなしく、建安17(212)年9月に金旋軍は長沙の主力が劉琮の羅県港を攻めに出た隙を突き、
5部隊3万の兵で長沙に出撃した。迎撃に出た陳武の戟将の前に多数の損害を出しつつも、翌1月にこれを陥落。
さらに2か月後には漁夫の利を得る形で羅県港を陥落させたのである。
邢道栄「いやー、目出度い目出度い!ついに、金旋様の名の下に荊南四郡は一つとなった!戦功第一の私としては実に鼻が高い!」
沙摩柯「金旋サマもシューボクにナリマシタカらネー。シューボクがナンだかワかリマせんけド、私ノさらりーモアップあっぷですネー!」
傅彤「おや、軍師殿、どうなされた何やら気分が優れぬ様子ですが」
鞏志「これは我が軍の武を支える御歴々…。実は我が軍の行く末を案ずると、夜も眠れませぬ…」
邢道栄「ほう?それはなぜですかな?天才将軍である某の活躍で我が軍は飛ぶ鳥を落とす勢いではありませんか?」
鞏志「(お前もその不安要素のひとつだよ…)確かに勢力伸長という点では順調といえますが、この伸長は砂上の楼閣と言えるものでしょう」
沙摩柯「ほわーい?ドシテですカー?」
鞏志「第一に我が軍の深刻な人材不足にあります」
邢道栄「聞き捨てなりませんな!大陸一の豪勇を誇る某では不満ですかな?ハハハハ」
鞏志「(イラッ)邢将軍の勇猛さは重々承知しておりますが、問題は頭数が圧倒的に足りないのです」
傅彤「あっ、なるほど…4都市を支配しながら、有能な将官の数は12。武威一郡のみの馬騰軍ですら19名の将を抱えておりますからな」
鞏志「左様。さらに今回長沙を奪った事で隣接2都市でさえ7万近い大軍を擁する孫権軍と事を構えねばなりませぬ」
傅彤「うむむ、2都市ですら、我が軍の全兵力6万を上回る陣容。全兵力はさらにその4倍の相手ですからな」
鞏志「私としましては孫権軍とは友好を保ちつつ、劉琮を滅ぼし人材不足を解消、しかる後、巴蜀の地を獲って曹操に対抗する力を蓄えたかったのですが…」
沙摩柯「HAHAHA、軍師ドノ、ソンナ心配ハ必要無いデース」
鞏志「沙摩柯殿!?まさか起死回生の策がおありで?」
沙摩柯「敵が4倍なら、ひとり頭4人デストローイすれば、勝利はピースおぶケイクですネー」
邢道栄「沙摩柯殿、それでは相打ちになってしまいますぞ!勝つためにはひとり5人は討たねば!」
沙摩柯「OH!?邢将軍頭イイですネ!私、勉強不足デシた」
鞏志「もう死にたい…」
傅彤「軍師殿!お気を確かに!」
そして鞏志の不安は虚しくも的中する事となる。翌建安18(213)年9月、柴桑より孫権が長沙奪還の兵2万2千を進発させたのである!
これまでのあらすじ
漢朝復興を志した金旋は、荊南3都市を支配下に置き、残る長沙を落とさんとするが、
軍事多忙のため周囲の状況確認を怠り、韓玄の滅亡を配下鞏志の進言で初めて知ったのであった。
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***建安16(211)年11月現在の勢力図及び主力武将
#ref(sangokushi11.png)
赤茶=金旋、青=曹操、赤=孫権、紫=劉璋、水色=劉琮、茶=馬騰
|名前|統率|武力|知力|政治|魅力|特技|槍兵|戟兵|弩兵|騎兵|兵器|水軍|寸評|
|[[金旋]]|59|65|12|27|55||C|BGCOLOR(#ffeeee):B|BGCOLOR(#ffeeee):B|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|C|漢中郎将。荊南一の武闘派君主。自ら前線に立つ。|
|[[鞏志]]|43|53|BGCOLOR(#ffeeee):75|65|48|BGCOLOR(#ffeeee):築城|C|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|軍師。前線の内政、計略を一手に引き受ける。|
|[[金禕]]|17|38|64|BGCOLOR(#ffeeee):70|65|BGCOLOR(#ffeeee):運搬|B|C|C|C|C|C|嫡子。後方支援担当。|
|[[沙摩柯]]|BGCOLOR(#ffeeee):70|BGCOLOR(#ff9999):84|24|13|43|BGCOLOR(#ffeeee):猛者|C|BGCOLOR(red):&color(white){S}|A|C|C|C|南の国から来た男。芋掘りで鍛えた熊手術で敵将を負傷させる達人。|
|[[邢道栄]]|61|BGCOLOR(#ff9999):81|41|16|12|BGCOLOR(#ffeeee):築城|C|BGCOLOR(#ff9999):A|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|C|零陵一の豪傑。沙摩柯と並ぶ2枚看板。|
|[[傅彤]]|66|BGCOLOR(#ffeeee):72|46|42|63|BGCOLOR(#ffeeee):連戦|BGCOLOR(#ffeeee):B|BGCOLOR(#ff9999):A|C|BGCOLOR(#ffeeee):B|C|C|漢室復興に燃える男。特技が強力なサポート役。|
&bold(){第四回「荊南四郡一統すれど、鞏志鬱々として楽しまず」}
鞏志「現在の状況を確認しますとまず河北から中原一帯を制覇した曹操が、漢中の張魯、江夏の劉備を攻め滅ぼし孫権、劉表らと交戦中。西涼の馬騰などは風前の灯ですな。
一方の孫権は江夏を曹操から奪取し、我々が趙範と干戈を交えていた昨年の12月頃に韓玄を滅ぼしております」
金旋「よしっ、長沙を孫権から奪取するぞ!」
鞏志「お待ちください!我らが敵はあくまで曹操、多方面作戦を行う余裕はありませんぞ!」
金旋「いや、やはり荊南四郡を抑えねば気持ちが悪いからな。その後はなんとでもなるわい!」
鞏志「(ダメだコイツ…早くなんとかしないと)」
しかし鞏志の説得もむなしく、建安17(212)年9月に金旋軍は長沙の主力が劉琮の羅県港を攻めに出た隙を突き、
5部隊3万の兵で長沙に出撃した。迎撃に出た陳武の戟将の前に多数の損害を出しつつも、翌1月にこれを陥落。
さらに2か月後には漁夫の利を得る形で羅県港を陥落させたのである。
邢道栄「いやー、目出度い目出度い!ついに、金旋様の名の下に荊南四郡は一つとなった!戦功第一の私としては実に鼻が高い!」
沙摩柯「金旋サマもシューボクにナリマシタカらネー。シューボクがナンだかワかリマせんけド、私ノさらりーモアップあっぷですネー!」
傅彤「おや、軍師殿、どうなされた何やら気分が優れぬ様子ですが」
鞏志「これは我が軍の武を支える御歴々…。実は我が軍の行く末を案ずると、夜も眠れませぬ…」
邢道栄「ほう?それはなぜですかな?天才将軍である某の活躍で我が軍は飛ぶ鳥を落とす勢いではありませんか?」
鞏志「(お前もその不安要素のひとつだよ…)確かに勢力伸長という点では順調といえますが、この伸長は砂上の楼閣と言えるものでしょう」
沙摩柯「ほわーい?ドシテですカー?」
鞏志「第一に我が軍の深刻な人材不足にあります」
邢道栄「聞き捨てなりませんな!大陸一の豪勇を誇る某では不満ですかな?ハハハハ」
鞏志「(イラッ)邢将軍の勇猛さは重々承知しておりますが、問題は頭数が圧倒的に足りないのです」
傅彤「あっ、なるほど…4都市を支配しながら、有能な将官の数は12。武威一郡のみの馬騰軍ですら19名の将を抱えておりますからな」
鞏志「左様。さらに今回長沙を奪った事で隣接2都市でさえ7万近い大軍を擁する孫権軍と事を構えねばなりませぬ」
傅彤「うむむ、2都市ですら、我が軍の全兵力6万を上回る陣容。全兵力はさらにその4倍の相手ですからな」
鞏志「私としましては孫権軍とは友好を保ちつつ、劉琮を滅ぼし人材不足を解消、しかる後、巴蜀の地を獲って曹操に対抗する力を蓄えたかったのですが…」
沙摩柯「HAHAHA、軍師ドノ、ソンナ心配ハ必要無いデース」
鞏志「沙摩柯殿!?まさか起死回生の策がおありで?」
沙摩柯「敵が4倍なら、ひとり頭4人デストローイすれば、勝利はピースおぶケイクですネー」
邢道栄「沙摩柯殿、それでは相打ちになってしまいますぞ!勝つためにはひとり5人は討たねば!」
沙摩柯「OH!?邢将軍頭イイですネ!私、勉強不足デシた」
鞏志「もう死にたい…」
傅彤「軍師殿!お気を確かに!」
そして鞏志の不安は虚しくも的中する事となる。翌建安18(213)年9月、柴桑より孫権が長沙奪還の兵2万2千を進発させたのである!
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