金旋、字は元機。功臣の子孫であり、自身も各地の太守を歴任した名士であるが、
その声望を恐れた曹操により夷の蟠踞し、周囲を自身の敵対する群雄に囲まれた
死地・武陵に左遷され、世間からは無能ゆえに捨石とされたものと解され、
どこの馬の骨とも分からぬ三太守とひとくくりにされ嘲笑の対象とされていた。
さらに、朝臣として帝の側近を務めていた、息子・金禕もその漢室への忠臣を
煙たがられ、父の補佐を名目に武陵に飛ばされるに至り、ついに彼の憤慨は頂点に達した。
その声望を恐れた曹操により夷の蟠踞し、周囲を自身の敵対する群雄に囲まれた
死地・武陵に左遷され、世間からは無能ゆえに捨石とされたものと解され、
どこの馬の骨とも分からぬ三太守とひとくくりにされ嘲笑の対象とされていた。
さらに、朝臣として帝の側近を務めていた、息子・金禕もその漢室への忠臣を
煙たがられ、父の補佐を名目に武陵に飛ばされるに至り、ついに彼の憤慨は頂点に達した。
「父祖の功績に倣い、専権の臣を廃し、社稷を助けん」
人生五十年を早、三年過ぎたこの男の戦いの火蓋が切って落とされた!
というわけで、荊州四英傑最弱とも噂される、金旋で漢朝復興ENDを狙います。
初の上級挑戦なので、今のところ編集、ロード禁止以外に縛りをもうけませんが、
青史にその名を刻みこむべく、金旋存命中の帝推戴を目標とします。
初の上級挑戦なので、今のところ編集、ロード禁止以外に縛りをもうけませんが、
青史にその名を刻みこむべく、金旋存命中の帝推戴を目標とします。
第一回「金元機、知命を過ぎて立つ」
金旋「玉抜き野郎の糞息子め、社稷を蔑にし、このワシを蛮地に送り込んだ事を後悔させてくれる!」
鞏志「(あんたも元は蛮夷の血筋でしょうが…)しかし我が軍の今の陣容では曹操どころか周囲の勢力と渡り合うのも苦しいですぞ」
金禕「まずは求賢令を敷き有望な人材を求めましょう」
金旋「よっしゃ!何をするにもまずは人と金だ!」
鞏志「(あんたも元は蛮夷の血筋でしょうが…)しかし我が軍の今の陣容では曹操どころか周囲の勢力と渡り合うのも苦しいですぞ」
金禕「まずは求賢令を敷き有望な人材を求めましょう」
金旋「よっしゃ!何をするにもまずは人と金だ!」
かくして乱世の檜舞台に躍り出た金旋軍だったが、その陣容はあまりに貧弱、3人と頭数が足り無過ぎる上、
70以上の能力を持つ者がいないという有様である。まずは鞏志と金禕の2名が市場を整備して資金を確保し、
その後、さらに必要最低限の施設を建設することにした。金旋軍屈指の知能の持ち主である彼らをしても、
人手不足により作業は遅々としてすすまない。手空きの金旋は巡察、訓練を行いながら合間を見て有為な人材を
さがしたが、半年以上経過しても成果は上がらなかった。そして卯の花薫る早春の頃、
70以上の能力を持つ者がいないという有様である。まずは鞏志と金禕の2名が市場を整備して資金を確保し、
その後、さらに必要最低限の施設を建設することにした。金旋軍屈指の知能の持ち主である彼らをしても、
人手不足により作業は遅々としてすすまない。手空きの金旋は巡察、訓練を行いながら合間を見て有為な人材を
さがしたが、半年以上経過しても成果は上がらなかった。そして卯の花薫る早春の頃、
金旋「しかし案外攻めてこんもんだな、『Ⅳ』みたいに最初のターンで滅亡も覚悟しておったのだが」
鞏志「まぁ、今は動きの鈍い劉表が緩衝剤の役割をはたしておりますからな」
金旋「おお、鞏志か。『知力低』の修行の成果はどうであった?」
鞏志「はっ!お陰様で軍師としての資格を得ることができました。して、殿の人材登用の成果は?」
金旋「ギクッ!?」
鞏志「まさか、一人として将を得られていないのですか!?」
金旋「賢者とはなかなか得難いものなのだ!それにまったく成果がなかったわけじゃないぞ!
かの王司徒が秘蔵していたという七星宝刀を手に入れることができたのだ」
鞏志「剣は仕事をしてくれないでしょう」
金旋「だぁまらっしゃい!」
金禕「失礼致します。父上、この度、人材府が落成いたしましたので報告に上がりました」
金旋「おお、御苦労。鞏志よ、これで設備は整った。今度こそ在野の賢人を得られるであろう」
鞏志「正直、設備云々より殿の手腕に問題があるのでは…」
金旋「なんだと!そこまで言うならば貴様が行って参れ!ワシの苦労を少しは噛みしめるといい!」
鞏志「まぁ、今は動きの鈍い劉表が緩衝剤の役割をはたしておりますからな」
金旋「おお、鞏志か。『知力低』の修行の成果はどうであった?」
鞏志「はっ!お陰様で軍師としての資格を得ることができました。して、殿の人材登用の成果は?」
金旋「ギクッ!?」
鞏志「まさか、一人として将を得られていないのですか!?」
金旋「賢者とはなかなか得難いものなのだ!それにまったく成果がなかったわけじゃないぞ!
かの王司徒が秘蔵していたという七星宝刀を手に入れることができたのだ」
鞏志「剣は仕事をしてくれないでしょう」
金旋「だぁまらっしゃい!」
金禕「失礼致します。父上、この度、人材府が落成いたしましたので報告に上がりました」
金旋「おお、御苦労。鞏志よ、これで設備は整った。今度こそ在野の賢人を得られるであろう」
鞏志「正直、設備云々より殿の手腕に問題があるのでは…」
金旋「なんだと!そこまで言うならば貴様が行って参れ!ワシの苦労を少しは噛みしめるといい!」
こうして激怒した金旋に追い立てられ人材探索に赴いた鞏志であったが…
鞏志「殿!お喜び下さい。蛮夷の集落に赴いた所、この碧眼の勇士が我が軍への参陣を快諾してくれました(ニヤリ」
沙摩柯「私、しゃーまか言イマスねー!鞏志サマー、沢山さらりークレル言イマシタネー。モウ、芋掘ッテ
生活シナクテ済ミマスネー。以後、ヨロシクおねゲー致シマース」
金旋「おおっ、これぞまさに壮士!厚遇を約束するぞ(くそっ、鞏志めしたり顔で!人材府さえあればワシとて…」
沙摩柯「私、しゃーまか言イマスねー!鞏志サマー、沢山さらりークレル言イマシタネー。モウ、芋掘ッテ
生活シナクテ済ミマスネー。以後、ヨロシクおねゲー致シマース」
金旋「おおっ、これぞまさに壮士!厚遇を約束するぞ(くそっ、鞏志めしたり顔で!人材府さえあればワシとて…」
こうして金旋軍に欠けていた武の面を一躍底上げできる豪傑・沙摩柯を得た金旋軍。
練兵と治安維持を沙摩柯に任せ、金旋と鞏志は軍備の拡充を図りつつさらなる人材の確保に勤しんだ。
その後、鞏志が譚雄という豪傑に声をかけたが、「泥船に乗るつもりは無い」と一蹴され、決起から1年を
過ぎて配下もは4人のまま、自転車操業状態から脱却できずにいた。大丈夫か金旋軍!?
練兵と治安維持を沙摩柯に任せ、金旋と鞏志は軍備の拡充を図りつつさらなる人材の確保に勤しんだ。
その後、鞏志が譚雄という豪傑に声をかけたが、「泥船に乗るつもりは無い」と一蹴され、決起から1年を
過ぎて配下もは4人のまま、自転車操業状態から脱却できずにいた。大丈夫か金旋軍!?
第二回「金元機、江湖に跳梁し、沙摩柯、零陵にて豪傑と会戦す」
漢の建安13年(208年)10月。
金旋「しかし、軍備というのは金がかかるな…。せっかく市場から得た税が次々と消えていく」
鞏志「殿、ならば城下以外に目を向けてはいかがでしょう。隠れた資金源がございます」
金旋「むっ!?埋蔵金という奴だな!」
鞏志「い、いやそうではありません。水運利権を我らの手に収めるのです」
鞏志「殿、ならば城下以外に目を向けてはいかがでしょう。隠れた資金源がございます」
金旋「むっ!?埋蔵金という奴だな!」
鞏志「い、いやそうではありません。水運利権を我らの手に収めるのです」
武陵自体は開発可能地域が少なく、貧弱な都市に感じられるが、実は二つの港を有する点で
他の荊南三都市に比べ収入面で頭一つ抜けているのだ。これに着目した鞏志の作で金志は
兵1を率いて公安、洞庭で水揚げされた物資を接収、せっせと本拠武陵に運搬する役目を担った。
他の荊南三都市に比べ収入面で頭一つ抜けているのだ。これに着目した鞏志の作で金志は
兵1を率いて公安、洞庭で水揚げされた物資を接収、せっせと本拠武陵に運搬する役目を担った。
金旋「うぅ、くそ、君主自らこんな事をせねばならんとは!」
鞏志「しかたありますまい。公子と某は内政、沙摩柯殿は軍事におおわらわで手空きは我が君だけなのですから」
鞏志「しかたありますまい。公子と某は内政、沙摩柯殿は軍事におおわらわで手空きは我が君だけなのですから」
こうして潤沢とは言えないものの、より多くの資金を運用できるようになった金旋軍は軍備を続け、
翌、建安14(209)年6月までに2万あまりの兵と多数の戟、弓を調達できた。
翌、建安14(209)年6月までに2万あまりの兵と多数の戟、弓を調達できた。
金旋「ようやく我が軍も様になってきたな」
金禕「そろそろ遠征に出てはいかがかと」
鞏志「韓玄は孫権、劉備への対処に忙殺され、昨年没した劉表の跡を継いだ劉琮も動きらしい動きは見せておりませぬ。
後方を襲われる心配が少ないこの機を逃さず、未だ軍備整わぬ劉度を攻め、背後を固めるべきかと」
金旋「ふふ、劉度め。一族経営の自転車操業で青息吐息と見えるな!よし、これぞ漢朝中興への第一歩、出陣じゃ!」
鞏志(うちも大して変わらないだろ…)
金禕「そろそろ遠征に出てはいかがかと」
鞏志「韓玄は孫権、劉備への対処に忙殺され、昨年没した劉表の跡を継いだ劉琮も動きらしい動きは見せておりませぬ。
後方を襲われる心配が少ないこの機を逃さず、未だ軍備整わぬ劉度を攻め、背後を固めるべきかと」
金旋「ふふ、劉度め。一族経営の自転車操業で青息吐息と見えるな!よし、これぞ漢朝中興への第一歩、出陣じゃ!」
鞏志(うちも大して変わらないだろ…)
こうして同8月下旬、金旋、鞏志の弩兵2部隊1万5千、沙摩柯の戟兵6千の計2万1千が武陵を進発、
零陵攻略に向かった。零陵まであと20日という所で俄かに銅鑼の音と鬨の声。
零陵攻略に向かった。零陵まであと20日という所で俄かに銅鑼の音と鬨の声。
劉賢「金旋、朝廷より印綬を授かった以上、この零陵を渡すわけにはゆかぬ!父に代わって成敗してくれる」
邢道栄「フヌハハハハ!この零陵一の武芸者、邢道栄が蹴散らしてくれよう!」
邢道栄「フヌハハハハ!この零陵一の武芸者、邢道栄が蹴散らしてくれよう!」
金旋「ぬっ、敵さん出おったか!」
鞏志「敵は計8千、数の上では我らが有利、落ち着いて対処すれば勝てぬ相手ではありますまい。」
金旋「よしっ、沙摩柯行け!」
沙摩柯「HAHAHA!引キ抜いテーサシアゲマース!」
鞏志「敵は計8千、数の上では我らが有利、落ち着いて対処すれば勝てぬ相手ではありますまい。」
金旋「よしっ、沙摩柯行け!」
沙摩柯「HAHAHA!引キ抜いテーサシアゲマース!」
両軍の衝突と同時に鞏志が邢道栄の部隊を攪乱、それに加え沙摩柯、金旋の先鋒が炸裂、
たちまち半数余りの兵が失われれる。
たちまち半数余りの兵が失われれる。
邢道栄「のぁーっ、貴様ら、私の言う事が聞けんのか!」
劉賢「邢道栄が危ない!ここは我が秘計をもって凌ぐ!」
劉賢「邢道栄が危ない!ここは我が秘計をもって凌ぐ!」
しかしなんと金旋も劉賢の攪乱を受け、踊りを踊る羽目になってしまう。
金旋「うんっ!?指揮系統が乱れておる!鞏志なんとかせぇーいっ!」
鞏志「やれやれ世話の焼ける…。沙摩柯、目障りな青二才を黙らせるのだ」
沙摩柯「オーゥ、タロイモの収穫ヨリも簡単デース」
鞏志「やれやれ世話の焼ける…。沙摩柯、目障りな青二才を黙らせるのだ」
沙摩柯「オーゥ、タロイモの収穫ヨリも簡単デース」
ここで沙摩柯が転進し、劉賢の部隊を引き寄せる。
沙摩柯の特技猛者の効果で劉賢は負傷、鞏志は金旋を回復させると、
間髪入れず翌月にこれを攪乱、金旋、沙摩柯がさらにこれを叩き、もともと兵数の少なかった
劉賢軍は壊滅した。
沙摩柯の特技猛者の効果で劉賢は負傷、鞏志は金旋を回復させると、
間髪入れず翌月にこれを攪乱、金旋、沙摩柯がさらにこれを叩き、もともと兵数の少なかった
劉賢軍は壊滅した。
金旋「見たか!他人が自分より優れているのならば、自分と同レベル以下に落としてしまえばいい!
なんと効率的な策よ!」
鞏志(発想が、卑屈すぎる…)
なんと効率的な策よ!」
鞏志(発想が、卑屈すぎる…)
残る邢道栄も無力化されたまま、たちまちのうちに捕えられた。
金旋「おおっ、邢道栄を捕えたか!斬れ!」
邢道栄「おおおおお待ち下され、金旋様!私程の豪傑を斬るは天下の損失ですぞ」
鞏志「そういうセリフは自分では言わないだろ、普通…」
沙摩柯「AHAHAHAHA、ヨワ~い♪」
金旋「まぁ、うちも人手不足だし、本人がその気なら働いてもうらおうか」
邢道栄「ハッ、この邢道栄が加わったからには、金旋様は1万の兵を得たも同然ですぞ!フヌハハハ!」
鞏志(現金な奴…)
邢道栄「おおおおお待ち下され、金旋様!私程の豪傑を斬るは天下の損失ですぞ」
鞏志「そういうセリフは自分では言わないだろ、普通…」
沙摩柯「AHAHAHAHA、ヨワ~い♪」
金旋「まぁ、うちも人手不足だし、本人がその気なら働いてもうらおうか」
邢道栄「ハッ、この邢道栄が加わったからには、金旋様は1万の兵を得たも同然ですぞ!フヌハハハ!」
鞏志(現金な奴…)
こうして邢道栄を登用した勢いで、兵7000ばかりとなっていた零陵に進軍。
兵器を持たないため時間は要したが、210年1月20日、ついにこれを陥落させた。
兵器を持たないため時間は要したが、210年1月20日、ついにこれを陥落させた。
劉度「こうなっらなるようにしかならんわい。金旋殿の大望とやらの手助けをさせていただく」
劉賢「父上っ!?ぐぬぬ…俺はみとめんぞ!帝の印綬を賜りながら同じ漢の臣である
我らの地を侵すとは、国賊め!」
金旋「うぬっ!賊を除かんとする漢の忠臣たるワシを賊よばわりとは、白を指して黒とするようなもの!
しばらく頭を冷やすがいい!」
劉賢「父上っ!?ぐぬぬ…俺はみとめんぞ!帝の印綬を賜りながら同じ漢の臣である
我らの地を侵すとは、国賊め!」
金旋「うぬっ!賊を除かんとする漢の忠臣たるワシを賊よばわりとは、白を指して黒とするようなもの!
しばらく頭を冷やすがいい!」
こうして劉度は金旋軍の傘下に入ったものの、その子・劉賢は降伏をかたくなに拒み、獄に下された。
金旋「鞏志よ、帝から州刺史の位を賜ったぞ!これでワシの王道に一歩近づいたワイ!
よし、これからまたこの零陵を再建せねばな」
鞏志「恐れながら殿、そんなに悠長な事は言っていられないかと…東の桂陽から趙範が漁夫の利を狙って軍を進発させましたぞ!」
よし、これからまたこの零陵を再建せねばな」
鞏志「恐れながら殿、そんなに悠長な事は言っていられないかと…東の桂陽から趙範が漁夫の利を狙って軍を進発させましたぞ!」
第三回「趙範、乱に乗じ零陵を奪わんとすれど、却りて自らの身代を滅ぼす」
漢の建安1年(210)年金旋は零陵を落とし、朝廷に州刺史の位を受けた。
しかし、それも束の間、まだ復興が為されない零陵を狙い、桂陽の趙範が兵を向けてきたのである。
しかし、それも束の間、まだ復興が為されない零陵を狙い、桂陽の趙範が兵を向けてきたのである。
金旋「むむむ、火事場泥棒のような真似をし腐りおって!」
鞏志「金禕様が武陵から物資を補給するべく進発されましたが、到着には日数がかかります。
東の隘路で迎え撃ち、城に敵兵を近づけぬようにせねば」
金旋「よし、ワシは武陵に戻り兵站を整えるゆえ、鞏志、沙摩柯、邢道栄らで敵を迎え撃つのだ!」
鞏志「はっ!」
沙摩柯「合点、承知ノスケデース!」
邢道栄「ふははは、この私が完膚なきまでに叩きのめしてくれましょうぞ!」
鞏志「金禕様が武陵から物資を補給するべく進発されましたが、到着には日数がかかります。
東の隘路で迎え撃ち、城に敵兵を近づけぬようにせねば」
金旋「よし、ワシは武陵に戻り兵站を整えるゆえ、鞏志、沙摩柯、邢道栄らで敵を迎え撃つのだ!」
鞏志「はっ!」
沙摩柯「合点、承知ノスケデース!」
邢道栄「ふははは、この私が完膚なきまでに叩きのめしてくれましょうぞ!」
桂陽から進発したのは鮑隆、陳応、張南の3部隊1万7千ですべて槍隊。
対する武陵の防衛部隊は兵装の調達が間に合わなかったため、邢道栄、
鞏志の弩兵6千と沙摩柯の戟兵4千強の計1万強と寡兵である。
対する武陵の防衛部隊は兵装の調達が間に合わなかったため、邢道栄、
鞏志の弩兵6千と沙摩柯の戟兵4千強の計1万強と寡兵である。
樊氏「ホホホ、私の見立て通り敵は軍備の再編が間に合わなかったようですわね」
陳応「はっ、ここは一気に押し包み決着をつけてしまいましょう」
張南「いや、それがどうやら無理のようですぞ…」
樊氏「それはどういった訳です?部隊数、兵力ともに圧倒的ではありませんか我が軍は!」
張南「湘江の渡に、敵軍が詰めておりまして…先行していた鮑隆殿の部隊が2部隊にタコ殴りにされております。
そのため、我らはこれ以上、軍を進める事ができません…」
樊氏「んっま!ならば鮑隆隊を後方から援護すればいい話ではありませんか!」
陳応「いや、我らは皆槍隊ゆえ、それもできませぬ」
樊氏「なんですって!誰なの!いったいそんな頓珍漢な編成をしたのは!」
張南「我らが殿……です…」
樊氏「あんの、薄ら馬鹿がぁーっ!」
陳応「はっ、ここは一気に押し包み決着をつけてしまいましょう」
張南「いや、それがどうやら無理のようですぞ…」
樊氏「それはどういった訳です?部隊数、兵力ともに圧倒的ではありませんか我が軍は!」
張南「湘江の渡に、敵軍が詰めておりまして…先行していた鮑隆殿の部隊が2部隊にタコ殴りにされております。
そのため、我らはこれ以上、軍を進める事ができません…」
樊氏「んっま!ならば鮑隆隊を後方から援護すればいい話ではありませんか!」
陳応「いや、我らは皆槍隊ゆえ、それもできませぬ」
樊氏「なんですって!誰なの!いったいそんな頓珍漢な編成をしたのは!」
張南「我らが殿……です…」
樊氏「あんの、薄ら馬鹿がぁーっ!」
こうして死地である渡し場で沙摩柯の引き込みと、鞏志の攪乱&火矢に
足止めを食った鮑隆軍はあれよあれよとその数を減らし、たちまち壊滅した。
樊氏が仕掛けてくる攪乱に沙摩柯がひっかかりもしたが、それも鮑隆隊壊滅の後、
沙摩柯が熊手を仕掛け樊氏が負傷すると、逆にこちらが攪乱を仕掛け返し、これも潰走、
そうこうするうち金緯率いる物資を満載した輸送体が零陵に到着、残った陳応も
金緯の弩兵隊も加わった3部隊で殲滅する事ができた。
足止めを食った鮑隆軍はあれよあれよとその数を減らし、たちまち壊滅した。
樊氏が仕掛けてくる攪乱に沙摩柯がひっかかりもしたが、それも鮑隆隊壊滅の後、
沙摩柯が熊手を仕掛け樊氏が負傷すると、逆にこちらが攪乱を仕掛け返し、これも潰走、
そうこうするうち金緯率いる物資を満載した輸送体が零陵に到着、残った陳応も
金緯の弩兵隊も加わった3部隊で殲滅する事ができた。
鞏志「敵が槍兵3部隊で助かりましたな」
邢道栄「ふふ、猟師上がりと女の率いる軍など、この私の前では赤子の手をひねるも当然!」
沙摩柯「オーッ!?可愛イベイべーの手を捻ルなンてー可哀想!ワターシにはデキマセーン」
金旋「いずれにしても趙範はこの遠征の失敗でだいぶ力を落とした、軍備が整い次第、これも攻め滅ぼすぞ!」
邢道栄「ふふ、猟師上がりと女の率いる軍など、この私の前では赤子の手をひねるも当然!」
沙摩柯「オーッ!?可愛イベイべーの手を捻ルなンてー可哀想!ワターシにはデキマセーン」
金旋「いずれにしても趙範はこの遠征の失敗でだいぶ力を落とした、軍備が整い次第、これも攻め滅ぼすぞ!」
再び、内政と軍備を進める金旋軍。その最中、久方ぶりに新たな顔がその幕下に加わった。
傅彤「義陽の傅彤と申します。金将軍の漢朝への忠臣を金禕様よりお聞かせ頂き、感銘を抱いた次第。
是非ともこの腕を振るわんとはせ参じた次第です」
金旋「おおっ、頼もしき武人よ!存分に力を発揮するがいい」
鞏志「この鞏志、貴殿のようなまともな人格の将を待ち焦がれておりました!厚遇は御約束いたしますぞ!」
傅彤「は?ははっ!(なにやら今になって不安になってきたぞ…)」
是非ともこの腕を振るわんとはせ参じた次第です」
金旋「おおっ、頼もしき武人よ!存分に力を発揮するがいい」
鞏志「この鞏志、貴殿のようなまともな人格の将を待ち焦がれておりました!厚遇は御約束いたしますぞ!」
傅彤「は?ははっ!(なにやら今になって不安になってきたぞ…)」
あらたな人材も加わった事で、勢いづいた金旋軍は6月に趙範の籠る桂陽に沙摩柯、邢道栄(副将・鞏志)、傅彤の
戟兵1万2千、弓兵6千の1万8千の部隊を進発させ、途中出陣してきた陳応、張南を蹴散らし、
8月上旬にはこれを滅ぼした。
戟兵1万2千、弓兵6千の1万8千の部隊を進発させ、途中出陣してきた陳応、張南を蹴散らし、
8月上旬にはこれを滅ぼした。
趙範「まいったー!まいりましたわ!うちの嫂でもなんでも差し上げますさかい、命だけは勘弁したって><」
樊氏「ちょ、いやよ!アタシはこんなジジイの囲い者になるなんて!」
樊氏「ちょ、いやよ!アタシはこんなジジイの囲い者になるなんて!」
趙範は1都市のみの支配だったものの、人材をなぜか金旋軍より多く抱えており趙範本人をはじめ、
鮑隆、廖立が配下に、残る樊氏、陳応、張南、劉巴を捕虜として獄に下した。
鮑隆、廖立が配下に、残る樊氏、陳応、張南、劉巴を捕虜として獄に下した。
金旋「今回得た連中をみな配下にできれば、我が軍の人手不足もだいぶ解消されるな!
劉賢には逃げられてしまったし、なんとしてもこいつらは配下に加えるぞ!」
劉賢には逃げられてしまったし、なんとしてもこいつらは配下に加えるぞ!」
ついに3都市を得、勢力としての形を成した金旋は配下一同を呼び集め、その労を労った。
金旋「我が軍の意気はますます軒昂、これまでの皆の功績に報いんと呼び集めた次第だ」
傅彤「有り難き幸せ!某、漢朝復興のため、今後とも粉骨砕身する所存!」
沙摩柯「ワターシはサラリーの為に頑張りマース!」
邢道栄「ふぬははは!漢土一の豪傑の名を不動のものにしてみせましょうぞ!」
金旋「これで残すところ韓玄を討てば荊南もこのワシの名の下にまとまろう。これこそ漢朝復興の第一歩ぞ!」
鞏志「…将軍、恐れながら…」
金旋「なんじゃ!?人が盛り上がっとるのに水を注しおって!」
鞏志「おそれながら、韓玄軍はとうの昔に地上から消え失せておりますぞ」
金旋「…………な、……な…に…?」
傅彤「有り難き幸せ!某、漢朝復興のため、今後とも粉骨砕身する所存!」
沙摩柯「ワターシはサラリーの為に頑張りマース!」
邢道栄「ふぬははは!漢土一の豪傑の名を不動のものにしてみせましょうぞ!」
金旋「これで残すところ韓玄を討てば荊南もこのワシの名の下にまとまろう。これこそ漢朝復興の第一歩ぞ!」
鞏志「…将軍、恐れながら…」
金旋「なんじゃ!?人が盛り上がっとるのに水を注しおって!」
鞏志「おそれながら、韓玄軍はとうの昔に地上から消え失せておりますぞ」
金旋「…………な、……な…に…?」
この時、金旋の取り落とした盃の音が、静まり返った政庁中に響き渡ったという。
つづく
- 2都市目おめでとう -- 名無しさん (2011-04-25 00:53:30)
- 韓玄, -- 名無しさん (2011-04-30 23:37:52)
- 最大の敵は寿命かな・・・ -- 名無しさん (2011-05-01 08:39:17)
- 編集して寿命を伸ばすしかないかなあ -- 名無しさん (2011-05-01 10:05:23)
- -- 名無しさん (2012-09-10 13:17:21)
- 当時の状況とかから推測すると、むしろ重用されてたっぽいけど…彼も演義の被害者かね。 -- 名無しさん (2012-09-11 02:30:08)
- oh~草の刈取りヨリ簡単デ~ス(横薙by兀突骨) -- 名無しさん (2012-09-14 13:54:34)