上杉隆 wiki

ネコババ発言問題

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ネコババ発言問題とは

上杉隆がTBSラジオの番組『小島慶子 キラ☆キラ』内の担当コーナーで、当時の前官房長官である平野博文について、官房機密費を「平野官房長官に勝手にネコババされちゃって」と発言した事に端を発する問題である。

上杉の発言は、平野が退任時に官房機密費を引き出した事を受け、機密費が渡りそうなルートをあたって取材をした所、それをもらったという証言が得られなかった、という所から始まる。そして問題となった「平野官房長官に勝手にネコババされちゃって」という発言があり、その後、官房機密費の用途が(永久に)わからないことは問題である、と話は結論づけられる。

この発言に対し、平野からTBSラジオに指摘があったとのことである。TBSラジオは放送された内容を検討し、お詫びを放送した。
これを受けて上杉は週刊ポストの取材に対し、TBSラジオへの批判をコメントして記事になった。加えて上杉は自身の発行する有料メールマガジンでもTBSラジオ批判の記事を配信した。

番組のメインパーソナリティーである小島慶子によれば、週刊ポストに掲載された記事はTBSラジオにとっては「事実ではない内容」とのことである。また、これが上杉の『キラ☆キラ』降板理由とのことである。

目次

問題となった放送内容

問題となった放送は次のものである。

【上杉隆】官房機密費続報~野球賭博報道とのアンバランス
http://www.youtube.com/watch?v=LwDHAMi3J-E#t=6m45s

この放送では以下のことを述べている。
  • 平野博文が鳩山内閣退陣直前の2010年4~5月に3億円の官房機密費を引き出していたということがわかった
  • 官邸の他のスタッフに聞いた所、誰一人もらったという人物を見つけられなかった
  • この時点で(当時の)総理大臣には取材をしていなかった。総理大臣はもらっていないと考えていた
  • この時点で(当時の)幹事長には取材をしていなかった
  • それ以外では本人が使ったか、あるいはそれ以外の人物にわたった可能性もあると考えていた
  • 歴代の官房長官が退任する時には官房機密費の入った金庫を空にしてから退任する慣例があった
そしてこの後が問題の「ネコババ発言」である。これは話している内容をそのまま記載する。

日本の人達って、穏やかなのか、自分たちのお金、税金が使われて、そんな風に、平野官房長官という人に勝手に3億円ネコババされてるにも関わらず、誰一人文句を言わずに、まあ報道しないからでしょうけど、テレビ・新聞、一切扱わない。

この後は、次のような話でコーナーは終了する。
  • 官房機密費の用途は20年なり30年なり期間を区切って公開すべきである。そのようなルールが日本にないことは問題である
  • 岡田克也外務大臣(当時)が「外交記録公開に関する規則」を制定したのは健全である
  • 官房機密費の用途が公開されないことは自民党政権時代からの問題だが、政権が交代したにも関わらず同じことをやっているのは問題である
  • 日本のジャーナリストが官房機密費の問題を追求しないのは問題である
  • 大相撲野球賭博問題を報道している場合ではない
  • 相撲に関して報道するならば、野球賭博よりも大相撲八百長問題を追求すべきである

何が問題なのか

「ネコババ発言」の手前の発言に問題はない。内閣官房報償費(機密費)の情報公開に関する質問主意書及び答弁からは、平成22年(2010年)4~5月の2ヶ月で3億円の官房機密費を支出していることがわかる。
(注:上杉が町山智浩とのやりとりの中で提示している質問主意書・答弁書は前年度の機密費についての答弁であり、引用を誤ったものと思われる)

また、上杉は官房機密費の用途については誰がどのように使ったかは取材の結果わからなかったと話している。これも妥当である。官房機密費(内閣官房報償費)の用途が簡単にわかってしまうようであれば、それは別の意味で問題(機密の漏洩)である。

問題は、それらの用途がわかっていないとした上で、それを「平野官房長官という人に勝手に3億円ネコババされてる」と断定したことにある。

「ネコババ発言」後の発言についても、特に問題点はない。

TBSラジオの対応

平野からの指摘を受け、TBSラジオでは以下のお詫びを放送した。

小島慶子 キラ☆キラ 2010年11月02日 お詫び
http://www.youtube.com/watch?v=YGpK35gSAf4
6月29日火曜日放送の『小島慶子 キラ☆キラ』の放送内容について平野前官房長官からご指摘があり、改めて放送内容を検討いたしました。
この放送では、官房機密費問題を取り上げました。番組がお伝えしたかった主旨は「官房機密費の使い途が公開されていないことは問題ではないか」というものでしたが、放送では「平野前官房長官に勝手に3億円ネコババされている」という、主旨と異なる不正確な表現が使われました。
結果として、その不正確な内容をそのまま放送したことについて、TBSラジオとして平野前官房長官ならびにリスナーの皆様に心よりお詫び申し上げます。
TBSラジオ『小島慶子 キラ☆キラ』では、改めて公平・中立・正確な番組作りを心がけていく所存でございます。

また、Webサイト上にも同じお詫び文を掲載した(Web魚拓)

「何が問題なのか」で説明した通り、ここでは「勝手にネコババ」という表現が問題なのであり、TBSラジオは「官房機密費の使い途が公開されていないことは問題ではないか」という主張を譲っているわけではない。

上杉の反応

上杉はTBSラジオのお詫びと対応の後、週刊ポストの取材を受け、その記事は2011年1月14・21日合併号に掲載された。
記事内の上杉の発言のうち、ネコババ発言についての箇所を以下に引用する。

「たしかに『ネコババ』という言葉については、ネコババと疑われても仕方がない、というべきで、少しいいすぎた可能性がある。妥協点として、ここは削除してもいい。しかし、それ以外の部分については取材の裏付けのあるものだから、いっさい謝罪も訂正もする必要はない」

「この問題は、平野氏が自ら説明するのが筋。ネコババという表現以外、一切我々は間違っていないし、譲ってはいけない」

と、「ネコババ」という表現に問題があったことを認めている。
続いて上杉は同記事内で、TBSラジオを次のように批判する。
  • ネコババ発言を平野に知らせたのはTBSの政治部記者だった
  • TBSは上杉を潰そうとしている
上記2点について念のため補足しておく。これらは上杉がそう主張しているということで、主張と事実は異なるものである。これらは読者にとっては事実ではないことに留意しなければならない。

また、上杉は自身の発行する有料メールマガジンでもVol.31~36(2010年12月~2011年1月)にかけてTBSおよびTBSラジオを批判している。Vol.31(2010/12/23)『TBSはなぜ権力に屈し続けるのか1』 Vol.35 (2011/01/03)『官房機密費疑惑 TBSの裏切り 連載5』などである。

参考:『週刊ポスト』2011年1月14・21日合併号『上杉隆が内幕暴露 なぜ記者クラブメディアは平野前官房長官の「消えた3億円」疑惑を追及しないのか』

参考:汚い情報の話
参考:上杉隆の東京脱力メールマガジン 2010年バックナンバー
参考:上杉隆の東京脱力メールマガジン 2011年バックナンバー

他にどういう方法があったのか

放送内容を聞くと、やはり証拠も根拠もなく「勝手にネコババ」と断定している。上杉自身も「ネコババ」という表現に問題があることは認めている。ここでTBSラジオにはお詫びをする以外に何ができたであろうか。「間違いを認める謙虚さこそ大切」と語る上杉はその上で「官房機密費の使い途が公開されていないことは問題ではないか」と主張し続けることはできなかったのか。あるいは「勝手にネコババ」していることに確証があるのであれば、それを示してTBSラジオと共闘し、この問題を追求することはできなかったのか。

ネコババ発言の根拠

以上のように問題の「ネコババ発言」には証拠や根拠がないことがわかる。上杉は町山智浩らの問い(「ネコババ」の証拠はあるのか)に対し、「証拠がある」「裏はとれている」「証拠はないが、断定するだけの根拠がある」などという回答はせず、「取材をした」とのみ答えている。問題の放送内では取材をしたことは述べており、その結果について「官房機密費が誰に渡ったのか、何に使われたのかわからなかった」という主旨のことを述べている。やはり「ネコババ発言」には証拠・根拠があったとは言い難い。
問いに対する上杉の返答については次の参考資料を参照していただきたい。

小島慶子による証言

小島慶子は「TBSにとって上杉のTBS批判は『事実ではない』」こと、そして『キラ☆キラ』降板決定の理由が上杉によるTBS批判であることを証言している。その内容は次の参考資料を参照していただきたい。