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今日の敵はそれほど強くなかったと思う。
琴ちゃんが少し怪我をしたけれど結さんの治療が必要ないくらいのものだった。
念のために治療してもらうように琴ちゃんを事務所に送り、統括所に行った。
そこでは決斗さんがカシギさんに掴み掛かっていた。
マコトさんに事情を尋ねると、決斗さんの親友で自警団の副団長だった
三池累さんが率いていた「レッド・クルセイダーズ」の消息が途絶えたという。
結局、私たち「チームアトリ」と「ケット隊」の有志で冥グループの
派遣地域へ偵察に赴くことにした。
もう、そこになんの反応も残っていないと分かっているけれど、
自分の目で確かめないと気が済まなかったからだ。私も、決斗さんも。
そこには、何もなかった。
おそらく、各グループの隊長に最後の最後の手段として渡された
「対神級存在対消滅爆薬」を発動させたのだろう。
そこにはもう、本当に何も残っていなかった。
深宮南西区域という存在は、世界から消えてなくなった。
決斗さんは泣いていた。たぶん私も、泣いていた。
私たちは、そこで、世界の終わりの本当の意味を見た。
これが、この戦いに負けるということなのだと、知ってしまった。
#right{
カテゴリ: [[[終末>業務日誌/カテゴリ/終末]]] - &trackback() - 2006年01月30日 02:48:57
}
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今日の敵はそれほど強くなかったと思う。
琴ちゃんが少し怪我をしたけれど結さんの治療が必要ないくらいのものだった。
念のために治療してもらうように琴ちゃんを事務所に送り、統括所に行った。
そこでは決斗さんがカシギさんに掴み掛かっていた。
マコトさんに事情を尋ねると、決斗さんの親友でもう一人の自警団副団長だった
三池累さんが率いていた「レッド・クルセイダーズ」の消息が途絶えたという。
結局、私たち「チームアトリ」と「ケット隊」の有志で冥グループの
派遣地域へ偵察に赴くことにした。
もう、そこになんの反応も残っていないと分かっているけれど、
自分の目で確かめないと気が済まなかったからだ。私も、決斗さんも。
そこには、何もなかった。
おそらく、各グループの隊長に最後の最後の手段として渡された
「対神級存在対消滅爆薬」を発動させたのだろう。
そこにはもう、本当に何も残っていなかった。
深宮南西区域という存在は、世界から消えてなくなった。
決斗さんは泣いていた。たぶん私も、泣いていた。
私たちは、そこで、世界の終わりの本当の意味を見た。
これが、この戦いに負けるということなのだと、知ってしまった。
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