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折衝は意外なほど順調に済んだ。
人造人間のほうは黒い根からの解放を行った俺と無限殺しに恩義を
感じているらしく、ある程度の自由を保証されれば無限殺しの配下と
なっても構わない、とまで言ったがそれは俺が止めた。
ただ、Mark-Lokiだけは存在根源であるのでそれを他者に預ける
わけにはいかない、というところだけは譲れないとのことだった。
汎用1番艦Mark-Lokiの代わりに、主の復活によって起動可能となった
補助2番艦、タイタン
殲滅7番艦、アグニー
護衛8番艦、オークニー
の3隻を無限殺しに譲渡してもよい、という約束を取り付けた。
他の艦は轟沈、爆散、行方不明などになっているからこの3隻なのだそうだ。
一方の無限殺しだが、意志のある人造人間達を支配したいわけではなく、
手に入れたMark-Lokiが自身の自由にならないのが問題であって、
Mark-Lokiを失う代わりに同等かそれ以上の力を持つ存在が
手に入るならそれで構わない、とのことだった。
むしろ他者に気を配り、何隻も同時に動かして注意を分散させるより
大きな力1つのほうが使うほうには都合がいい、ということだった。
そんなわけで、殲滅7番艦アグニーをMark-Loki=7として
無限殺しが接収するということに落ち着いた。
人造人間と俺達は和解したが、1つ問題が残った。
どうやら、黒い根に支配されていた時に何体かの人造人間を
世界に眠る力の欠片を取り戻すために第八世界に放ったというのだ。
深宮にも送り込まれたらしい。
とにかく、黒い根が失われた以上、放たれた人造人間もそのうち
戻ってくるが、どこかに被害が出たかもしれない。
戻ってきたヤツらに話を聞かなければならないな。
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