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残りの2体が帰ってきたというので見に行ったら、2体と一緒に懐かしい顔が来ていた。
天津昴だったっけ、終末事件の時に共に戦った女だった。
どうやらここの人造人間達と同じ特殊な存在だったようだ、主を見て泣いてやがった。
誰がどんな生い立ちだろうが別に驚くようなことでもないが、
鳴海が「これでエネルギー問題は解決か、ラッキーだな」と言っていたのは
少し感傷というものがなさすぎるんじゃねえかな、とは思った。
まあ、時間逆行を行ってしまえばこちらの時間は過去に併合されるのだから
その感傷自体が無駄な感情ってもんかもしれねえけど。
これを書いている途中で外が騒がしくなったので見に行くと
魅鬼の4兄弟がいた。どうやって来たのかは秘密なんだというがどうせ裏界経由とか
いかがわしい動きをしたんだろうなあ、まあ、どうでもいいけどな。
魅鬼の長女と歴史の再生能力の話で盛り上がった。
なるほど、終末事件の回避方法は事実上ないに等しいが、偽月のほうはなんとかなるな。
歴史的な話のみを抽出するなら
「紫音が、偽りの月を奪って暴走し、アバドン化し、フレイスを襲って、倒された」
という事件なわけだから、これは紫音が納得すりゃあ任意のタイミングで起こして
しまえば、別の致命的な事件を発生させずに済む。
堕神降ろしを使う者として堕神的に考えてみたって話だが、
なるほど違った見方をすりゃあ違った解決方法もあるもんだと感心した。
あと子種くれと言われたが断った。魅鬼はやっぱ何考えてんだかよくわからんやつらだ。
行き遅れという言葉が勘に障ったのか、長男が半殺しにされていた。
ここには男を半殺しにする女がかなりいる、恐ろしい話だなおい。
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