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博士が少し古びた日誌を渡してきた。ライラック(過去に飛んだ方)に持たせたのと
同じ宝玉が付いている。つまりこれは触れればあの記憶が甦る日誌だ。
どうやらこれがオリジナルであるらしい。理解が追いつかない俺に
「あの記憶を見せる必要がある、あるいは見せたいと思う人物が現れた時に
これがないと不便だろう?」と博士は言ってきた。
この日誌がどうやって、いつから存在しているのか尋ねると博士はどうにも
ややこしい説明をしてくれた。
もともと中州にあった日誌を日誌A、博士が持っていた宝玉を宝玉A、
ライラックが未来から持ってきたものを日誌Bと宝玉Bとする。
俺が一度中州に戻った時、日誌Bから今の時間軸で書かれた頁を分離、
残りの日誌Bを絆が二回写し、一つの写しで新たに日誌Cを作る。
ただの文字列である日誌Cに日誌Bの記憶を持つ宝玉Bを取り付け、
記憶を持たない宝玉Aに未来の記憶が刻まれた日誌Bを取り付ける。
さらにもう一つの写しと日誌A、Bから分離させたページで日誌A’を作った。
そしてその後、宝玉AとBを付け替え、宝玉なしの日誌A(表紙は中州に戻した)と
日誌Bの記憶を持った宝玉Aを取り付けた日誌Cを俺に渡し、
宝玉Bのついた日誌Bは人目に触れぬよう封印しておいたのだという。
あの時二つも写しを作らせてたのか。それは大きい負担になるはずだ。
そして宝玉Aと日誌Cは過去へと飛び、今俺の手には表紙を元の日誌Aのものに
戻した日誌A’と宝玉Bのついた日誌Bがある、ということらしい。
こんなややこしいことをする理由は前の時間軸の記憶を持つ今の時間軸のライラックが
過去に戻る必要があったのと同じ、同一存在を送ったのでは劣化崩壊を起こすからだと
博士は締めくくった。
これ以上この記憶を共有する人間を増やそうとも思わないが、
現在と過去、俺はたしかに二人いたのだという証に、この日誌は置いておこうと思う。
#right{
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