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授業と報告を終え再合流すると満面の笑みを浮かべた博士と
疲れきった絆、目を赤く腫らした護がいた。
さめざめ泣きながら話す護の内容は二人で遊ぶためエスコートしようとするたび
様々なトラブルが巻き起こり結局少しも仲は進展しなかったということだ。
もう原因はわかっているので夜悟に頼んで今日博士と会っていた
鉄道馬鹿、女狐、パパラッチの三人を喚び出してもらった。
結局呼び出しに応じたのは性悪本女一人だけだったが彼女の話によると
絆が面白いことに巻き込まれていることを知っていた彼女が提案し
面白がった女狐が軽い陰謀を即興で巡らせ、
博士が絆の感知能力に干渉して事態を悪化させ、
パパラッチがそれを面白おかしく中継していたのだという。
その事態に途中で気付いた絆が護をおいて会場に乗り込んだそうだ。
そして放っておかれた護はその姿をパパラッチにまだ中継されていたそうだ。
つまり、今日のデートははじめから失敗を約束されていたということらしい。
しかし、鉄馬鹿は本来俺がその男役になるはずだったと言っていた。
どうやら俺はしばしば本に書かれていない行動をするらしい。
分子レベルまで分解して調べたいが博士に怒られるのでやらないと彼女は言っていた。
あるいは、それこそが博士が俺に執着する理由なのかもしれない。
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