中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

無理を通して道理に弾かれる

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shion-atori

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特記事項なし。
中州を出たところでリサに遭遇、ローキックの連打を食らう。
何かしら彼女は機嫌を損ねているようだ。いつもながらの
理不尽だと思うので放置しておくことにする。

三度三木宅を訪問、悟に前回と同じ質問を受けたが
結婚もその約束もできないがこのまま会わないこともできないと
即座に、はっきりと、自分の我侭を口にした。

昨日の日誌記入後もずっと考えて、考え抜いて
結局この答えしかでなかったのだ。

俺は理不尽と戦ったり、助けを求める声に応えてきたりしたと思う。
多くの人間を不幸から救ってきたと胸をはって言える、
それだけの行動をしてきたつもりだ。
だが同じだけ身近な人に寂しい思いだったり辛い経験だったり
とにかく見知らぬ誰かと見知るために見知った誰かを不幸にしてきた。
これからも、俺が死ぬまでそれは続くだろう。

俺には特定の誰かを幸せにし続ける力も意志もないのだ。
場当たり的にその場で最も自分が救いたい者を救ってしまうのだ。
だから、結婚という特定の愛を交わすことはできない。
だが、俺が不幸にしてしまった大切な人を放っておくこともできない。

結局その第三の道は悟の心に届かず追い返されたが、
護は今度隙を見て譲に会わせてくれると言ってくれた。
好意はありがたいが遠慮した。それでは意味がないからだ。
俺は、この無理の通し方を諦めない。
譲に繋がる道と悟という固い門を正面から押し通ることに決めたのだ。

頑固さと意地っ張りさで俺に勝てると思うなよ。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2012年01月22日 00:19:31

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