中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

緋の狩人

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shion-atori

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百四十階あたりでプラーナを吸う化け物と戦闘中
背後に僅かだが異常に鋭い殺気を感じ、ほぼ反射的に避けた。
俺を両断する勢いで俺のいた場所を長刀が通り過ぎた。
トモエの襲撃だった、襲撃理由は不明。

訓練や模擬戦とはまるで違う太刀筋
失伝した緋狩源流の技
ヴァルキリーが固有する独自の力

これら全てを駆使して俺を殺しにきた。
あのアホ祭りの時にも、他のアホ共を仕置きする時にも見せない
修羅、あるいは羅刹の姿がそこにあった。

どうやって生き延びたのかは覚えていない。
金執事がいうには気絶した二人がエレベータで上がってきたとのことだ。
俺は苦悶の表情、トモエは満足した顔だったそうなのでたぶん負けたのだろう。

俺は今日見た緋狩の姿には一生到達できない。
あのプラーナの流れを再現することは俺にはできない。
トモエにも何度も言われた、師匠にも言われた。

男では緋狩を極めることはできない

この言葉の意味をあらためて痛感した。


カテゴリ: [探索] - &trackback() - 2012年04月19日 00:28:02

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