中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

送り火

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shion-atori

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鈴からの提案を決斗やノルンら、島に影響力のある人々に打診し、
灯籠流しを行った。

感慨深げな人も多くいたが、アースガルド目当ての若い客などは
イルミネーションとして盛り上がっていた。

昔のことをほとんど忘れている俺は、
こういったことでしか父母や祖父母を弔うことができない。
だが、イノセント達の中には命の重さを実感できず、
こういう行事を軽んじてしまう者がいるのも当然のことなのかもしれない。

命とはそれだけで奇跡だというのに、
奇跡の直中にいる者は、その奇跡を失う時にしか実感できない。

いかんな、忙しさと周囲の能天気さで愚痴っぽくなっている、
明日は叢雲との試合だし、これ以上うだうだ考える前にもう寝よう。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2012年08月17日 00:21:36

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