中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

善悪の境界線

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shion-atori

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蛇刀ともまるで話し合いにならなかった。
頭から俺を屑だ自由の敵だと決め付けてまるで話を聞かないからだ。

なぜか蛇刀と仲良くなったらしい金侍の話では
向こうはどうやら話をすると何かの力に飲み込まれるような
錯覚を起こしているらしい。
俺はいつか全てを裏切り滅ぼす存在となるのだそうだ。
アバドンのことなのだとしたら、半分は正解と言えるだろう。
まさか、もう既に一度なった後だとは夢にも思わないだろうが。

また、十拳については俺以上に警戒しておくように注意されたそうだ。
あれは全てを己の都合で吹き飛ばす暴風そのもので
きまぐれでなにもかもを台無しにしてしまうとのことだ。
見つけ次第滅ぼしてしまったほうが世界のためだとまで言っていたらしい。

たしかに以前現われた時もそんな感じだった気がする。
酷い話もあったものだ。

韓鋤蛇刀、いや普通の韓鋤から言わせれば
俺は善悪の枠に収まらない敵で
十拳は善悪の枠に収まらない迷惑ということなのだろう。

だが、もしかすると、善や悪という概念を取り払った上でなお
世界にとって有害となる俺や十拳のような存在こそが
本当の世界の危機というものなのかもしれない。

俺は、このままの俺でいいのかわからなくなってきた。


カテゴリ: [来訪] - &trackback() - 2012年11月12日 00:51:04

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