中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

余裕の変態

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shion-atori

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ハンナのいう生粋の変態と会った。

佐渡山真三という男性で、端的にいうと至極普通の人物だった。
レヒトさんが紹介してくれた方々のような秀でた能力ではないが
十分に力となってくれる実力と人当たりの良さを感じた。
途中まではどこが変態なのかわからなかったくらいだった。

失礼とは思ったが雇ってから問題が発生するといけないので
彼が何故ハンナに変態と称されているのか尋ねると
あっさりと彼は答えてしまった。

答えられてしまった。

自分はドSです。
まだ同時にドMでもあります、と。

特殊性癖を自ら暴露したことによる恥辱で
彼は恍惚の表情を浮かべていた。

前職を退いた理由も好きに腕を振るっていいと言われた晩餐会で
客の反応を楽しむためにゲテモノ尽くしを出したためだったらしい。

レヒトさん、小野瀬との協議の結果、彼を雇用することにした。
大きすぎる自由を与えなければ、彼は戦力になってくれるという
判断からだ。
彼自身そんな不自由も楽しめるということなので問題ないだろう。

この程度の特殊性癖程度で判断を狂わせていては深宮ではやっていけない。


カテゴリ: [来訪] - &trackback() - 2013年03月19日 00:06:36

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