中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

答えられないという答え

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shion-atori

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譲には本当に感謝している。
あいつの気持ちに応えてやるには俺は色々と背負いすぎている。
それよりも、俺はあの神を宿す女性と全力で戦いたかったのだ。
俺の力が通用するのか、それとも蹂躙されるのか試したかったのだ。

だからこそ、はじめ手を抜こうとした譲を俺は許せなかった。
優しく、傷付けないように、などと考える彼女の傲慢が
俺の葛藤の全てを消し飛ばしてしまった。

死ぬかとは思わなかった。
殺すかとは思った。
そして俺は今日、譲を殺しても後悔しないと思って戦った。
零距離と遠距離は彼女の領域だが、そんなことは承知の上で
距離の概念を破壊するつもりで動き回り
先制と相打ちを狙って戦術を組み立てた。

最後に刃が届いたのは幸運が味方したからだろうが
俺の勝ちには違いない。

試合後、譲は諦めたようにこの結果が俺の答えかと確認してきたので
俺の中でそれは繋がっていないことを伝えた。
それをどう受け止めるかは彼女次第だ。
俺は答えないという答えを選択した。
それが正解かはわからない。約束を果たしたかもわからない。
だが、少しすっきりした気分だ。

金侍はミリィに敗れたらしい。
近付けなかったような話をしていた。
金侍は歩法があまり得意ではないので距離に翻弄されやすいのだろう。
その分一度間合いを詰めれば強いのだが今回はできなかったようだな。

今日は本当に疲れた。


カテゴリ: [闘技] - &trackback() - 2013年08月17日 00:37:48

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