中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

休戦と度量

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shion-atori

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寝て起きると黒い根がすっかり取り除かれていた。
京本の創るものは相変わらず常識外れで加減知らずだ。

アースガルドに降りて無限殺しを探す。
すぐに見つかったが何やらややこしい事態となっていた。

Mark-Lokiの主を名乗る人造人間と無限殺しが口論をしていた。
黒い根が取り払われた後、Mark-Lokiの内部より現れた機体で
主の出現により人造人間と無限殺しは一時休戦となったようだ。

だが、Mark-Lokiおよび人造人間自体の所有権について折り合いがついていない。
どうやら人造人間を破壊するとMark-Lokiは機能を停止するらしい。
また、無限殺しが存在を否定するとMark-Lokiは上位者権限で消滅するそうだ。
人造人間は無限殺しに上位者権限の譲渡を要求し、
無限殺しは人造人間に自分に従うよう要求していた。

そこで俺、というよりノルンが乱入し、無限殺しに詰め寄ったので
口論は有耶無耶になった

無限殺しだが、案の定激怒した。
俺の失態で居場所をリークされたことについて殴られた。
これで済んだのは無限殺し曰く、借りもあるし義理もあるからだそうだ。
中州についても、最初はMark-Lokiで攻め滅ぼすとまで言っていたが
あのノルンが黙って殴られたこと、波間が無限殺しに逆らい何度も何度も
赦免を願ったこと、俺がヤツラを半殺しにして紫音を奪ってきたこと、
ノルンと波間が本当に無限殺しがいやならすぐに立ち去ると誓約したことなど、
いろいろと手を尽くした結果、二度とヤツラの頼みは聞かないが存在すること
くらいは神の度量として認めてやる、ということになった。

鳴海は邪神だ悪だと言いながら、根本のところで結局人のいい男なのだ。
悪に手を染めようとも他人のために何かを為そうとした紫音と合うのもわかる。

もしかしなくても、平和のために紫音を滅ぼそうとしたり、
紫音のためと言って中州に迷惑をかけまくった俺が、一番駄目なんじゃなかろうか。

そんなことを思ったので
少しの罪滅ぼしも兼ねて人造人間との折衝を俺が請け負うことにした。


カテゴリ: [報告] - &trackback() - 2009年12月07日 23:07:20

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