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業務日誌/2010年02月05日/始まりの世界の果て

    
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心は揺れ動きすぎるとかえって平坦になるのだな、と思う自分がいる。
俺は今日の出来事を書かなければならない。
俺が傷つけてしまった戦友と、消えてしまった友のために。

四方からエミュレイターの大攻勢があり、各班とヴァルキリー班に分かれて迎撃する。
左手に異常を感じていると、ヴァルキリー班から援護要請が入った。

至急現場に到着すると、何か妙な音が響いていた。
律華が大量の敵に囲まれ、律華以外は頭を抱え蹲っている状態で、
すでにミリィ、アンリエッタは弄ばれ、無残な姿となっていた。
そんな中、シェルに近づく一つの影があった。どうやらそれが
ヴァルキリーを蝕んでいる音源のようだった。

急ぎ割って入ったが、ソイツは俺を目の前にすると段々と形を
成していった。右手が七色に燃える、いろいろな所が歪んだ姿。
しかしその基本的な形状は、俺を模したものだった。
「トレナカッタ、ケサレタ、ホシイ、ホシイ、コンドコソ」
ライラック(未来)はこの歴史でもアバドンはフレイスで倒されたと、
それを確認してきたと言っていたし、アバドンは世界のズレだ。
深月を使う限り消えないこともわかっていた。
だが、ソイツはフレイスにおいてきたアバドンだった。
新しく発生したものではなかった。これは俺が無茶をした報いのハズだ。
俺の欲求が、俺を呼び水として、今日現れ、そして彼女らを襲った。

アバドンに戦いを挑もうとする俺の前に何故か左京が出てきた。
どこにいたのか、何故存在できるのか、
疑問に思っていた俺に、左京は少し苦笑いをしながら、
自分が前の現神が生み出したアバドンの転生体であること、
今の状態のアバドンは実像を持たないため、倒す度に歪むだけであること、
アバドンは自身を歪ませた者を無力化する存在であること、
倒してしまったが故にヴァルキリー達はアバドンに対して無力に
なってしまったこと、実像のないアバドンは無力な状態になるまで
現神の座、つまり俺とともに現界に封じるしか止める方法がないこと、
今なら、左京の歪みを共有させることで実像を持たせ、倒せる可能性があること、
歪みを失った左京は、全てを忘れただのイノセントとなることなどを語った。

「じゃ、これ終わったら、いろいろ忘れちまうと思うけど、
お前のこと忘れると思うけど、できたらまた、友達になってくれよな」
俺の静止に耳を傾けず、よくわからない力で俺を足止めし、
左京はアバドンに溶けていった。

動きを止めたアバドンが、俺に斬られるまで、その口は
ヤレヨ、シオンと言い続けていた。

アバドンを倒すと一瞬左京の姿となって、世界に消えた。
音は止み、ヴァルキリー達は頭痛から解放されたが、
ミリィとアンリエッタの目に光は戻らなかった。
リンとアイラはダイダロスに帰れば治せると断言したが、
深月を使う人間として、絶対に忘れてはならない光景だと心に刻んだ。

俺は、この罪を忘れない。


カテゴリ: [終末] - &trackback- 2010年02月05日 22:20:36

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