中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

戻ってきた「いつも」

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shion-atori

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全てのことが済んだ、なんてことはないと思うしこれからも色々とあると思う。
だが、今日は久々に何の変哲もない中州というものを満喫した気がする。

昨日、いらないといっているのに兄貴から小遣いを貰ったのでルセリアの
服を買いにショッピングモールに行った。
兄貴は俺を貧乏だと思っているらしいが、絶滅社とロンギヌス、おそらく世界で
最も危険な会社から仕事を請けている手前、普通に暮らしている人よりもかなり
蓄財できている。そりゃあ兄貴やノルンに言わせれば微々たるものだろうが。

どのみち最低限の衣服しか持っていないルセリアに色々と物を買う必要が
あったのでその金を理由にまとめて買い物ということになった。

大学を卒業するまで転属願いももう出す気はないので家具なども見ていると
ルセリアが不思議そうに買い換えるのと聞いてきた。
どうやらルセリア、ずっと俺と同室で暮らす気だったようだ。
せっかく部屋もあるのだから自分の好きに選んでいいというと、
まさか自分が部屋をもらえると思っていなかったらしく、すごい勢いで
喜び、どうしようかと目を回しそうなほど悩んでいた。
何かを決める度にこれでいい?変じゃない?と遠慮がちに聞いてくるので
好きに買っていいとどんどん購入していった。最後はバカでかいぬいぐるみまで
買っていたので、部屋はかなりファンシーなものになるのではないだろうか。
とても満足のいく買い物だった。色々面白い食材も買ったので今夜はご馳走だ。

帰り道に金執事に襲撃された。といっても俺が止め、ルセリアが配送して
もらわずに自分で持っていたぬいぐるみを見せると満塁ホームランを打たれた
投手のような表情で去っていった。まさか欲しかったのか?

夜にランニングしていると悟に会った。
今日の買い物について話すと「それはもう兄の心境ではなく
可愛い娘を自慢する父親のそれだ」と突っ込まれた。
自分の枯れっっぷりに少し凹んだ。俺まだ二十歳なのに。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2010年03月08日 01:55:27

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