中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

強いというかタフというか

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shion-atori

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悟と波止場釣りに行った。見知らぬ女性がいたので話を聞くと終末の時に言っていた魔王だった。
サオレ=サオスという名で少し釣り目の銀髪女性だった。
話してみると外見よりもかなり温厚な魔王のようで、三人でゆっくり波に糸をたらすことを楽しんだ。
誰かが魚を釣る度にサオレはわがことのように喜び、喜ぶサオレの姿を俺達も微笑ましく見守った。

サオレを送還したあと、悟は彼女がとても楽しんでいた、また機会を作れたら参加してほしいと言ってきた。
こんないい一日が送れるのならば大歓迎だと答えておいた。

悟と別れるまでまったく気にもしなかったが、あいつ数日前に瀕死の重傷を負ったばかりだと思い出した。
まるでそんな気配はなかった。完治したのかそれとも我慢していたのかわからないが
信じられないような行動を取るやつだ。
俺でも戦場以外ではそこまで無理して行動したりしない。
呆れるを通り越して感心する気遣いだ、お人好しにも程がある。

追記:どこで見られていたのかまた夜にサオレのことを探る電話があちこちからあった。
もしかしたら俺の知らないところでへんな通信網が出来上がっているのかもしれん。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2010年04月11日 00:03:48

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