中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

始まる前に終わっていた

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shion-atori

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カシギ校長は地下鉱物資源のレポートを俺のフィールドワークとして用意してくれていた。
これでほぼ卒業単位に達するので無事卒業できるらしい。
俺としては休学扱いでもう一年通うことも考えていたが、どうやらそうはならないようだ。

それよりも四年の俺は本来就職活動していなければならない時期だ。
周りのヤツらはもうほとんど終わっているようだった。
左京はオフィス機器のルート営業を主な業務している会社、
右京はアースガルドの事務に雇われたと言っていた。
左京は島を出るのかと思ったが、とりあえずはこちらでの仕事になるようだ。

俺はどうするべきだろうか。
おそらく就職浪人は許されない。
というか絶滅社のお偉方や巫女さんが許してくれないだろう。
ウィザードの中には本格的に傭兵になるヤツも結構いるらしい。
いつロンギヌスの仮面が送られてこないとも限らない。
俺も結局はそこに落ち着いてしまうのだろうか。
かと言ってコネを頼っての就職にも碌な運命が待っていそうにない。
兄に知られたら強制的に系列会社に放り込まれそうだ。
ノルンはアースガルドに来いと言ってきている。
どうしたものか。

いっそ三木のように自営業というのもありなのかもしれないな。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2011年06月29日 00:16:53

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