中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

姫さんの長い手

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shion-atori

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東風医院とオオトリ製菓、アプフェルツヴェイグの面接に備えて大学の就職支援センターに行くと
担当の職員が不思議そうな顔で絶滅社に内定が決まったのでは、と聞いてきた。
どうやら上の方で俺の将来は絶滅社契約で姫さんに長期出向させられる、
が既定路線になっているようだ。
話を聞くと俺がこの大学に編入した時からその話はあったのだという。
それに合わせた特別カリキュラムであり、特権的な単位形態だったのだ。
亜鳥の名に興味を持つ一般企業にもかなり早い段階から圧力をかけていたようだ。
深宮大学の職員というカシギ校長の選択肢はかなり強引な形で巫女さんに掛け合ってくれた結果
妥協案として生まれたということだ。
だからこの面接はかなり難しいと思うと職員は言っていた。
それでも模擬面接につきあってくれ、いろいろなアドバイスもしてくれたので感謝している。

またそれ以上に俺の将来について骨を折ってくれたカシギ校長にも大きな借りができた。
今度会った時にあらためて礼を言わなければならないと思っている。

それにしても姫さんめ、居なくなってなお周到な包囲をしてくるのかよ。
まあ、それだけ買ってくれてると思うとあまり怒る気にはならないがな。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2011年07月07日 00:27:13

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