中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

悪夢の携帯食

最終更新:

shion-atori

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やっと胃が元に戻ってきたので先日の記録を追記する。
博士が一粒食べれば十日は何も食さなくても大丈夫になる携帯食を作り出した。

長期の探索訓練や任務に役立つかもしれないと俺と李刻が試食した。
最初は満腹感が出て素晴らしい携帯食だと思ったのだが
しばらくすると異常な体の重さを感じて危険を察知し、
動けなくなる前にベッドに潜り込んだ。
日誌を書こうとしている最中だったのでおかしな文章になっている。

ともかく最後の力を振り絞り博士に連絡すると
物理的に十日間分の栄養素やエネルギーを持った物体なので
舐めるように少量づつ口にしないとそうなるに決まっていると言われた。
死にはしないので二、三日安静にしていたまえと上から目線で言われた時は
流石に少し殺意を覚えた。

その後、猛烈な倦怠感と眠気に襲われ今日までまったく体を動かせない状態だった。
まあ、何事も正しい手順で行わないと酷い目に遭うという教訓だと思っておこう。

ちなみに李刻は廊下で動けなくなり、メイド二人がかりでどうにかベッドに運んだそうだ。

追記:倒れた俺達を治療してもらうために博士は中州に呼び出され、
事の顛末を話して残りの面子から厳しいお叱りを受けたらしい。
親切で診に来たのにあんなに理不尽な扱いを受けるとは心外だと言っていた。
たしかに今回そんなに悪いことはしていないとは思うが日ごろの行いのせいだ。
諦めてもらおう。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2011年09月28日 00:29:10

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