「維納日記/2006年08月26日/八月二十五日」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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そう、あてくしはめもに何を書いていたが。
昨日は黄昏のベルヴェデーレで絵画鑑賞、その前はシシィ様の博物館でキャピキャピするつもりだったのである!
それがあてくしは何をしたか!(ノД`)
激しく後悔の嵐のあてくしは、寝すぎで一睡もできない夜を明かし、やや不調のまま授業へ復帰。
授業の進度はいつものとおりだったので、問題なし。文法は一通り(日本で)終わっているのだ。ぶっちゃけ、減点対象はこのヘタレな頭の語彙力にかかっているわけで・・・
特に終了テストに対して脅威を感じないあてくし。
体も動くし・・・まぁ、最悪は脱したかな。
そして、昼。クラスのロシア人の女の子に誘われて一緒にお昼を食べに行く。お姉さま方も一緒。思いのほか、というかロシアンな彼女の「ガンガンいこうぜぇヽ(`д´)ノ」っていうパワフルな会話のお陰で、日本人3人+ロシア人の4人娘の昼は大いに盛り上がった。
その後は一度部屋に戻る。教科書が重いし、何より午後の観光は軽い荷物で行きたいからね。
しかし金がないことにはたと気がつく自分。仕方なく、リヒテンシュタイン美術館に行く前に若干遠回りして、銀行へ。Alserbachの銀行で、お金を下ろそうとするあてくし。ここでははじめてだが、学校のキャンパス内と同じ系列の銀行で、同じマシン。気にせずに同じ手順をするあてくし。
しかし・・・お金が出てこない。
よく見ると、この間とは違う警告。
おかしい・・・母さんは日本時間の今日の昼に入金をしたはずだ。今は向こうは夜。おろせないはずがない。
銀行員に聞いてみると、「限度額はいくら?」と聞かれた。ちゃんと答える。「このカードは日本のものだけれど、おかしいわね。一度連絡を取ることをお勧めするわ」と切り替えされた。
ふてくされて寮へと引き返すあてくし('з')
だってさぁ、寮から銀行の間にあるものって、いっつも小銃かかえた警備兵のいる某国大使館ジャナイデスカ。
いつ不審人物扱いされるか・・・いあ、怪しい腹はないつもりではいるが。むしろ無実の罪で射殺されたほうがオモシロイ展開か?
落ち着け自分( ̄― ̄)
多少欝になりたい所持金6ユーロだからといって、欝妄想はいかん。
寮から日本へ「金ないんじゃーーーーノ ̄□ ̄)ノ ~┻━┻ドガシャーン!!」とメールを送る。
返信を待っていると、Skypeが鳴る。案の定母。
「さっき調べたらまだ入金前の額になってたから、明日処理かも」と・・・
おいおい、あてくしの今日の活動資金は!?
「まだ2万あるから、140はおろせるよ」
(´▽`) ホッ
再び大使館前を歩いて銀行へ。
銀行のお姉さんに教えてもらった「こちらの銀行の閉店時間後のATMルームへの入り方」を実戦。
まずそのATMでつかえるカードをドアの脇のカードリーダーに差し込む。
↓
引っこ抜く
↓
ドアを開ける。
ぱんぱかぱーんヽ(‘ ∇‘ )ノ
これって日本だったらカードリーダーのところに絶対詐欺集団がリーダーくっ付けて、データ拾い読みしてるね。
コワイナァ。
まぁ、140ユーロげっと。
ぐふふ、久々の軍資金だ(ΦωΦ)ふふふ・・・・
そして交差点の反対側にあるリヒテンシュタイン美術館らしき場所へ。でも入り口が見当たらない。この間行った入り口はどう行くのが早いんだ?
交差点の噴水に若者が座っている。声をかけて、美術館の入り口を聞く。
そうすると、指差し+英語交じりで答えてくれた。
しかし・・・彼を良く見ると、よく見たテキストを広げ、ノートになにやら書いていた。
たどたどしく聞いてみると、その人も大学でドイツ語講座に参加中のようだ。
「テストあるからさ、来週・・・」
という彼の言葉に一瞬「ズキンΣ(´□`;)」と心が痛んだが、あてくしは美術館へ。
ほんと・・・この美術館めぐり計画の何処で勉強するんだろう自分・・・
リヒテンシュタイン美術館ですが、ここは期待はずれと期待の斜め上でしたよヽ( ´ ∇ ` )ノ
どこが期待はずれかというと、せっかく1ユーロ払ったのに、日本語のオーディオガイドはオーディオガイド対応になっている絵画のすべてを網羅してはいないこと。もう途中からは萎えてしまい、全く聞かなかった。
期待の斜め上というのは、部屋です!
額縁に入れてかかっている絵は、あてくしの琴線を刺激するようなインスピレーションがほとんどなかったのですが、天井画や大ホール、一階エントランスに展示された馬車、そして一階の図書館の渋さには、あてくし大感激(人´∀`)うふ
美術館は写真禁止だとおもうので、写真が取れないのが悲しいくらいでした。代わりにポストカードを購入。
ここが重要度二級以下の観光スポットであることを考えると、ウィーン恐るべし・・・
そのあとあてくしは路面電車Dで市内へ。いよいよシシィ様の博物館へ!!
と、おもったんですが。
入り口の人に、「オーディオガイドが90分あるんだけど、今日にします?」と聞かれる。
只今4時45分。閉館は5時30分。
半分しか・・・ヽ(TдT)ノアーウ…
おかしい・・・今日こそは完璧にシシィ様の食器とか、色々見れるはずだったのに。。
失意のあてくしは、近場の博物館系を叩いておくことにした。そう・・・標的はRing通りの外側のあの二つ・・・・
Hofburgから出てRingをわたると、そこにはあてくしが一番敬愛するテューダーのエリザベス様の次にステキだとおもっているマリア・テレージア様の像が!
今でこそ酸性雨のせいで色がお可哀想なことになりつつですがね・・二つの美術館の間に立って、幾何学的に空間を二分する圧倒的存在感は語りつくせません。
どこかのゲーム会社のタナカさんにも、早急にマレリーヌ様像をどこぞに建てるようにお願いしたいところ。(´з`)y-~
んで、まず、あてくしは向かって左側の美術史博物館へ。そこで何気なく、「オーディオガイドは全部でどれくらいの長さです?」と聞きました。受付のおっさんは困った。一瞬のあと、
「eight hours」
といいました。
(@・ω・@)ん?
「wie bitte?(なんですって?)」
「acht Stunden(8時間)」
(゜Д゜) ハア??
あわてて、あてくしは、
「全部の展示見て回るのはどれくらい?」
と聞くと、
「2時間じゃないかな」
と・・・
ムリっwwwwww
ここ閉館6時だよw今5時過ぎだよw
ちと厳しい・・・かなり厳しい・・・
本日2度目の諦め。
しかし、あと1時間ほどでナニカしなければ・・・いっそKarlsplatzまでいってそこのあたりの小教会をつぶすか?
いやいや。まだ向かいの美術館があるじゃないか。
「自然史博物館」とかいう何が入ってるのか怪しいものが(´_ゝ`)
入り口にファニーな小象の像がったりする。入り口の階段にはベビーカーや車椅子用に渡し板がついている。いたって段差の優しい博物館。
一応お約束なので。
「ここって見るのにどれくらいかかります?」
と聞く。
こっちの受付員さんは陽気に、
「2時間だね」
という。
ヽ(  ̄д ̄;)ノ エー!?
「いやいや、1時間だね」
後ろのほうに座っていた休憩中のおじいさん系博物館員がいう。そしておもむろに、
C= ┌( ̄ー ̄)┘
ボディランゲージ。
思わず噴出しちゃったよ(ノ∀`)
「OK。はいるよ」
切符をげっと。
怪しげにファニーな博物館へいざ、
(-(-д(-д(`д´)д-)д-)-)『突撃ぃ~~!』
いあ、一人だがorz
中はというと・・・ぶっちゃけ半分しか見れなかった。というかあてくしの気になる分野の展示が前半だけだったから後半は見ずに帰った。時間切れだったし。
つか、入ってみた感想。あてくしよりも絶対興味のある人間が日本に約一名いる(´_ゝ`)
最初の1~4番目の部屋・・・大量の岩石展示室でしたよ?誰かさん。
あー、そうだ。誰かさんはパソコン壊れたんだっけか(´Д`) =3
んでもまぁ、写真が取れないのが残念なほどにステキな岩石が、ごろごろとありました。日本の大教室4つ分・・・あてくしも見ていてシアワセだった。
生岩塩の巨大結晶とか、500mlペットボトルより巨大な貴石とか、原産地ごとに並んだ宝石類・・あてくしの頭よりでかいトパーズ・・・幸せの極み(人´∀`)
光物ダーイスキ(☆∀☆)
そんなあてくしは、童心の頃にトリップできる恐竜の骨展示室まで見たあと、天井画とか壁が気になって展示室から脱走。
ここ恐ろしいな。子供向けの巨大標本教室かとおもいきや、天井画とか入ってるカフェがとんでもなくオシャレ。さすがウィーン。
いろいろ展示に子供向けの仕掛けがあって、展示箱のガラスを水面に見立てて、顔を出すイクチオステガとかステキだったな。
ここを出る頃にはもう6時。
このあとは、プラーターの大観覧車に行く予定。これは深夜までやっているので、写真が取れなくなる日没に間に合えばよし。
時間が多少あるので、Kaerntnerのカフェシルクへ。
カフェシルクであてくしはまず、喉が渇いていたので「ミネラルウォーター」を頼み、そしてメニューで気になったので「クロワッサン」、大好きな「TWININGSのレディ・グレイ」があったので、高いのにそれを頼み、「最後にインペリアルトルテ」と、食べやすいオーダー。
まぁ、水は割愛するが、クロワッサンは本格的。というか、230円出したところで日本でこれは食えない、とおもうものが出てきた!
触るのが怖いほどのバターの量でふっくらした三日月♪
食べたけど、美味しかったvv
そしてレディ・グレイ。
なんか茶器セットで出てきて戸惑う。店員さんを呼んでやり方を教えてもらう。
何が困ったかって、シュガースティック。棒に砂糖の透明な結晶がとげバットみたいにくっついてるのさ。はじめてみた。これは面白い!とおもったが、一見さんなので色々質問はしないことに。
ここはメニューがそれほど法外に高そうではなかったので、またくるとしよう。Operの前だしさ。空いてたよ?金曜の夕方。
そして、最後のインペリアル!
これはこのカフェシルクでも食べれたりする。ショーケースに一杯置いてあるにもかかわらず、行列しているところは見たことないよ。
インペリアルは美味しかった。最近甘さに慣れがきたのか、最初に食べたものが甘すぎたのか、結構食べれる。
こんなステキな紅茶とケーキだしてくれるならまた来よう。
こっそりと紅茶についていた蜂蜜を持って帰ったのは内緒だ。
プラーターへは、KarlsplatzからU1で一本・・のはず。
ホームで電車を待っていると、どこか挙動不審な列車がやってくる。
ドアが開くまでに、「すすんでちょっとで、がしょん、と止まる」を4回は繰り返す。乗り降りが終わってから駅を出るまで更に片手以上。
どうやら速度制限で止まったり進んだりを繰り返している様子。子供が「Zug ist kaputt(電車こわれた)」と繰り返している。
次の駅まで1分のところをかなりの時間をかけて列車は低速でなんとか次のStephansplatzに辿り着く。
しかし、車掌のアナウンスが。聞き取れないあてくしは向かいに座っていたおばさんに声をかける。
「おりないといけないのよ」といい、さくさくと何事もなさそうに降りていくおばさん。わけのわかっていないホームの人々。そしてドイツ語をわかっていなさそうな乗客。
時刻は7時半前。既にインフォメーションはしまっている。仕方なく徘徊しつつ次の列車を待つ。
まぁすぐに次の列車は来た。
日本だったらありえないよな・・夕方7時台に車輛故障でダイヤの乱れ・・乗客全部おろし。
プラーターは思ったより大きな駅ではなった。殺風景な工場用地の交差点を思い浮かべる。しかし目の前には大観覧車。
ぶっちゃけ、これはお台場のほうが派手。
でも、そこは風情というもの。
ここでは小さくても街が見渡せるステキな乗り物なのよ。
雲の多い夕暮れの空に上がっていく観覧車。
光量は少ない。これはどうなんだろうか・・
しかし、観覧車内のパノラマ案内絵に従って風景を見渡すと、あちこちにみたことのある、いったことのある建物が。シュテファンをはじめ、ヴォティーフ、市庁舎、ドナウタワーが勢ぞろい。こうしてみると、ほとんど高い建物はないんだ。日本だったら、こんなに見晴らしがいい観覧車つくるのに一体どれくらいの高さが必要になるやら。
降りてくるともうあたりは暗い。
あてくしは一本で帰れる路面電車5番線を折り返し始発にのり、市街地へと戻る。
そして、何事もなくこうして日記を書くにいたる( ̄― ̄)
はらへったなぁ・・・
#right{
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