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岡崎 もう、45年も時が流れたのか・・・ 鍋島、利重、永遠の命とはこんなものなのか・・・ 鍋島、お前が目覚めたとき・・・その時が俺たちの決着をつける時だ #太平洋戦争下 #陸軍地下秘密研究所に於いて人造人間計画が、進められていた。 #百二十四式特殊装甲兵ジンラ號 #装甲 全複合鋼鉄合金 #動力 複式直結発動機五型 #    蓄電池三号 二次廿一型 #射撃兵装 百式短機関銃(ベ式) #一般兵装 九八式軍刀 #空挺兵装 九一式落下傘 #自爆装置 三式自動発火装置 #       ま五瓩爆弾六個 アナウンス 臨時ニュースを申し上げす 臨時ニュースを申し上げす 海軍兵陸海軍部 十二月八日、午前六時発表 帝国陸海軍は本八日未明 西太平洋に於いて、アメリカ空陸軍と戦闘状態に入れる 帝国陸海軍は本八日未明 西太平洋に於いて、アメリカ空陸軍と戦闘状態に入れる #人間の肉体に筋肉極化をほどこした、不死身の兵士。「ジンラ號」 #しかし―――― #戦況逼迫に伴い、参謀本部は「ジンラ號」計画の中止を発令。 #地下研究所封鎖のため東京憲兵隊が出動した。 #昭和二十年三月十日 博士 やめてくれ・・・ やめるんだ! やめてくれ・・・ 何をするっ! やめろっ! 将校 第十一陸軍 技術研究所は、本日三月十日を以って閉鎖する ジンラ號計画に関する研究は全て中止 研究書類、図面、および実験器具、資材等の一切を処分するものとする 軍からの正式な命令だ 急げ 博士 うっ・・・はぁ・・・ う・・・うっ・・・ このまま・・・みすみす壊されてなるものか うっ・・・ お前たちには・・・鉄の体を与えてやる事が出来なかった・・・ 逃げろ・・・逃げのびろ・・・ はぁ・・・ はぁはぁ・・・ うっ・・・ う・・・ 将校 博士ぇ! 博士 見よ・・・ジンラ號は既に完成しているのだ お前の力を見せてやれ くっ・・・く・・・ <OP> 冨田 ふぅ・・・ うっせーな! くっ、ちっくしょー 今日はもう帰りてーんだから勘弁してくれよ はぁ・・・ 冨田の上司 はっは~やーっと捕まった ご苦労さんね悪いんだけどさ今晩中にもう一軒回ってくれます? えーっとね今さっき入って来たんだけど点検だけでもいいからしてくれって言うんだ えーっとね大至急日亜の電圧調子悪いらしいんだな えーっとね場所が・・・ 冨田 あチョイ待ち 冨田の上司 え何っ?言うよ? ペン無いの?いい?言うよ?言うよ? 冨田 はい 冨田の上司 えーっとね、あそこの渋谷のサントラビル知ってる? えーっとね、住所言おうか? 住所はね、えーっと・・・書いてないんだなこれ あれ?まいっか ほら、新明坂のぼった先のさ、ディスコが地下にあるビルがあんじゃん、ほら えーっと 冨田 うん、わかった! 冨田の上司 でっかい駐車場マークの地下が・・・ 冨田 冗談じゃねーよ、ったく・・・ ディスコの客♂ ねえねえ、俺こういうもんなんだけど 近く来たら電話してよ、一応デザイン関係って奴 範子 はぁ・・・ やあねぇ、あいつら あんなガキナンパなんかしてさ どうしたのよ?彩子 何ダルそうにしてんの? 疲れてんじゃないの? 仕事しすぎなのよ シブカジ女B やだもう~ シブカジ男B どうでい~ 岡崎 ついに、決着をつける時が来た 利重 奴が・・・ 岡崎 気が付かなかったのか? 俺には奴の目覚めがはっきりと分かった ボディコンA/B バイバーイ ボディコンA デザイン関係なんだって~ ボディコンB ふう~ん ボディコンA でもなんかダッセー はーい ボディコンB ねぇねぇター坊、店何時に出られんの? ター坊 えー十二時 ボディコンA 洋子も誘ってあそぼーぜ ボディコンB あそぼあそぼ、いつものとこいるからおいでよ ボディコンA おいでおいで ター坊 OKOK、じゃあね 男 すいませーん 守衛 うん? 男 鍵お願いします 守衛 うんうん はいはい、遅くまでご苦労さん 男 お疲れ様~ 冨田 こんちわ、明治電設サービスセンターから来ました 守衛 おお! すまないねぇ、こんなに夜遅く お茶をどうぞ 冨田 どうも 守衛 若い人はコーヒーの方が良かったかな? 冨田 コーヒーお願いします 守衛 コーヒー無いんだよ ハッハッハッハ 冨田 それでどんな具合なんですか? 守衛 あー 地下のディスコから苦情が来ちゃってね~ 冨田 うん 配電室は? 守衛 あ、配電室ね あー配電ご無沙汰しました~♪ 冨田 結構広いですね 守衛 ああ、ここだここだ 地下二階の駐車場の奥だ シブカジ女A ひっ! シブカジ男B ユースケ! シブカジ女A ユーちゃん、もう帰ろう? 早くしないとここ閉まっちゃうよ! シブカジ男B/女B はぁ・・・ シブカジ女A あ・・・ ひっ! シブカジ女B キャーッ! シブカジ女A キャーッ! シブカジ女B ひっく、ひっく・・・ シブカジ男B あっ・・・ああっ! シブカジ女B キャーッ! シブカジ男B あっ・・・ああっ! あっ・・・あっ・・・あああ・・・ あっ・・・あっ・・・ 同僚A 知ってるかよ?北見さんってさ 人のデザインをさも自分のプロットですよって顔してさ こないだの文明博の時プレゼンしてやんの、やるよな 同僚B 結構癖もんだよな 北見 こないだのパッケージのコンセプトデザイン クライアントに評判良かったらしいね 彩ちゃんらしいって言うか シブカジ女A はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・ はぁはぁ・・・ はっ! はっ! あ・・・ あっ・・・ あっ! うわあああああっ! 守衛 でも何だね、お兄さんの仕事も大変だ 今日は週末だから若い人はみんな外に出ちゃってるって言うのにね あーっ はっ、ああっ? もうそろそろディスコも終わりだなぁ 冨田 ああ、配電室僕一人で行きましょうか? よろしければ 守衛 そら悪いねぇ あの、駐車場の自動シャッターは十二時に閉まっちゃうけどいいかい? 冨田 ええ、今日は点検だけだし脚立持ってけばいいだけですから 守衛 あそう この鍵とね 冨田 はい 守衛 この図面は必ずそこのポストに入れといてくれないかな? 冨田 はい!必ず! 守衛 はい 冨田 じゃ! 守衛 はい ああ、ちょいと待った! 冨田 はい 守衛 これ切らしてんだろ? 冨田 ああ、すいません 守衛 ははっ、すいませんなんて吸うくせに古い洒落言っちゃって へへへへへへへ・・・ ぎゃあ! 利重 すまない 我々の弔いが終わるまでは DJ 本日もヴァニラにご来店ありがとうございました そろそろ終了時間が近づいてまいりました 明日も通常通り五時よりオープンいたします またのご来店をお待ちしております それでは本日のラストナンバーです 北見 彩ちゃん、店出ない? 彩ちゃん! 範子 彩子、先ふけんの? 彩子 疲れた・・・ それにこれ、月曜までにあげなきゃなんないし 範子 ふうーん・・・ じゃ、お仕事がんばってね! 冨田 けっ!人がこれから仕事だってのに・・・ 北見 彩ちゃん、どこ行こうか? 彩ちゃん・・・ ちょっとの奴乾いたな、飲みすぎだ 水を飲んでくるから、待ってて あぁ・・・ うっ! ううっ・・・うぁ・・・ あうっ!うっ・・・ う・・・ああ・・・ うっ! 冨田 ひっでぇ・・・ 従業員A リョウおっせえよ! 従業員B わかってるよ! 従業員A ダッシュダッシュダッシュ!ほら! 遅い遅い遅い! 彩子 ふぁ~あ・・・ ふぅ・・・ はっ! はあっ・・・ あ・・・あ・・・ う・・・は・・・ は・・・ ああっ ああっ! は・・・はぁ・・・ はぁはぁ・・・ ふっ・・・ 従業員B おお・・・ 従業員A なんなー 従業員B 俺の顔で誘われた・・・ 彩子 はっ・・・はぁ・・・ 助け・・・助けて・・・ 冨田 えっ? あれっ?あの・・・ 彩子 こ・・・殺・・・され・・・る・・・ 冨田 ええっ!? 彩子 ! 冨田 行こう! うあっ! があっ! ふんっ・・・ ぐっ・・・ ぐうっ・・・ ううっ・・・ふっ・・・ うっ・・・ううっ・・・ アナウンス 当駐車場をご利用のお客様に申し上げます 本日の営業は間もなく終了いたします 午前零時より当館は全て閉鎖されますので速やかにご退出ください 彩子 ふっ・・・ 冨田 ううっ・・・ うっ・・・う・・・ はぁ・・・ 彩子 ふっ・・・はぁ・・・ あっ・・・ 岡崎 鍋島! 冨田 ふっ!くっ! くっ・・・ 誰か!誰か! くっ・・・ちっくしょう・・・ はぁ・・・はぁ・・・ こっちだ! はぁ・・・ くっ! くっ・・・はぁ・・・ はぁ・・・はぁ・・・ うっ・・・ ぐうっ・・・ 彩子 はあっ 冨田 はぁ・・・ 彩子 あああああ!もう嫌あ! 嫌あああーっ! 冨田 うるせーな! 彩子 何なのよあいつらは・・・ もう・・・ 冨田 俺の方が知りてーよ 彩子 ひっく・・・ 冨田 は・・・くっ・・・ あいてっ・・・ はっ・・・ 彩子 何? 冨田 分からない 古い地下道らしい 逃げられるかも! 彩子 やーよっ! もし行き止まりだったらどうすんのよ! 冨田 勝手にしろ 彩子 う・・・ 冨田 う・・・ 彩子 何なのこの洞窟 冨田 わかんねーよ 彩子 どうすんのよ! 冨田 戦争の時に作られた地下壕だと、今でもケーブル工事で地面を掘ってるとたまに出てくるって聞いた事がある 彩子 はっ・・・ 冨田 あ・・・ おい!待てよっ! 彩子 あっ! わあああっ!ああああっ! 冨田 んっ・・・ ふ・・・ぐうっ・・・ く・・・ はぁ・・・ 彩子 はっ・・・ あ・・・は・・・あ・・・はっ・・・はっ! ああ・・・ああう・・・はっ・・・はあっ! はっ・・・ 誰か・・・誰か! 誰か、誰かいないの? 開けて!うっ・・・ ああっ! ああ・・・ああ・・・あ、あああああああっ! 冨田 ぐうっ・・・ふっ・・・ はぁ・・・ うっ・・・ ふっ・・・うっ・・・ 彩子 ひっく・・・ 冨田 あ・・・ ここは危ない 行こう! さあ!早く! 彩子 うっ・・・うっ・・・ 冨田 あっ・・・はぁ・・・ はぁ・・・うっ・・・ はぁ・・・ぐっ・・・ 彩子 はぁ・・・ 冨田 はぁ・・・ 彩子 うっ・・・うっ・・・ うっ・・・ううっ・・・うっ・・・ 冨田 んっ・・・んっ・・・ 彩子 うっうっ・・・ 冨田 ふんっ! 彩子 うっ・・・ 冨田 ふうっ! ああ・・・っ う・・・く・・・ 彩子 うっうっ・・・ うっ・・・ もうイヤぁ・・・もう、走れない 冨田 うだうだ言ってんじゃねーよ! 彩子 だってあたしこんな所で死にたくない! 冨田 わああああっ! 彩子 死にたくない! 冨田 ぐうっ! いてえよっ! ぐっ・・・はあっ・・・ くっ・・・ふっ・・・ ぐっ・・・く・・・ あっ・・・ぐうう・・・ううう・・・ はぁ・・・ あり・・・がと・・・ 岡崎 利重・・・ もうじき解放されるぞ・・・ 冨田 あなた達はいったい・・・ 彩子 何なのよこれねぇ? 何であたしたちがこんな目に遭わなきゃならないのよ! 岡崎 俺たちはあれからずっと・・・ずっと生きてきたんだ・・・ 俺たちの姿だ・・・ #昭和十二年七月七日 #神宮水泳場にて 冨田 まさか・・・ 岡崎 俺たちはオリンピックを目指して競いあった仲間だ しかし、あの戦争がその夢を奪い去った かつてこの国は、聖戦に勝つためとあらばどんな犠牲をも払った 冨田 聖戦? 岡崎 人造人間の研究を進めていた軍は、俺達三人の肉体を人体実験に選んだ 強靭な筋肉が必要だったのさ・・・ 爆撃で、この地下研究所が崩れた時 俺と利重の二人は地上へ逃げのび、そして今日まで生きてきた 利重と俺の肉体改造は完全ではない しかし、俺たちの肉体は全く年をとらない 時間を奪われたまま老いていくこともできず、このまま生き続けるか死を以って決着をつけるか 二つの道しかない 冨田 それじゃあ・・・あとの一人って言うのは・・・ 岡崎 そう・・・彼だ 鍋島は完全に肉体だけを残して改造された・・・人間兵器なんだよ 彩子 そんな昔の事あたしたちには関係ないじゃない 利重 あっ・・・あ・・・ う・・・ あっあっあ・・・ 岡崎 利重・・・ 利重 あっ・・・あ・・・ あうっ・・・ あ・・・あ・・・ 彩子 あああっ! ああああああああああっ!! うああああああっ! うっく・・・ 岡崎 先に逝っちまいやがって・・・ 競技会じゃいつも負けていたくせに・・・ 俺と鍋島の銃声が聞こえたらここから脱出しろ! 奴の弾も残り少ないはずだ 冨田 はっはっ・・・ うっ・・・ うわっ! こっちだ! ぐあっ! ぐうっ! さあ! はぁはぁ・・・ ぐうっ! はぁ・・・ はぁはぁはぁ・・・ くっ・・・ うわっ! くうっ! ぐっ! へっ! えいっ! 早く! 彩子 んっ! 冨田 ああっ! あああああっ! ああっ!痛いっ! くっ・・・あ・・・ はっ・・・行くぞ! 早く! あいっ! ぐっ! 彩子 うっ・・・ううう・・・ 冨田 あああっ・・・ ふ・・・ぐっ・・・くあっ・・・ あ・・・ ううっ・・・ へっ・・・ 行くぞ! はぁはぁ・・・ やっ! 彩子 はぁはぁ・・・ 冨田 はっ! はぁ・・・ くっそー ! へやっ! くっ・・・ 駄目か・・・ あっ!あああっ! あイテッ! 馬鹿っ!伏せろっ! あ・・・ 彩子 はぁ・・・ あ・・・はぁ・・・ はっ・・・ はぁ・・・ はぁ・・・はっ・・・はぁ・・・ 冨田 はっ! 彩子 あ・・・あ・・・あ・・・ 岡崎 早く逃げろ 彩子 うっ・・・あ・・・う・・・ 岡崎 鍋島・・・ ふっ!ああっ! ああっ・・・ぐ・・・ああうっ! 彩子 何も・・・何も死ななくたっていいじゃない・・・ 生きてたっていいじゃない! う・・・ 岡崎 自爆するぞ!逃げろ! 彩子 ありがと・・・

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