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*ToonTrack SUPERIOR DRUMMER 2.0 #image(s2title1.jpg) (画像はS2.0に拡張音源のThe Metal Foundry SDXを読み込んで、X-drum機能でいくつかキットピースを増やした様子) 公式ページ http://www.toontrack.com/products.asp?item=30 代理店ページ http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/toontrack/superior20.jsp 通称S2.0。 EZDrummerの上位版にあたるドラム音源で、 ピッチ操作機能、エンベロープ操作機能、ミキサーやエフェクト等、 様々な編集機能を搭載しており、EZDrummerよりも音をいじれる要素がずっと多いのが特徴。 EZDrummer用の拡張音源を読み込んで使用することも可能で、 更にEZDrummer単体では不可能だった、別々の種類の拡張音源の音を混ぜこぜして使うという芸当も(一応)できるという優れもの。 収録されている音の傾向は拡張音源毎に結構違ってくるけど、 だいたいは、スッコーンって感じの音よりは、バシバシって感じの音のほうが得意かな。 若干音のアタック感が強いような印象を受けた。 あと、拡張音源の種類によっても結構幅があるんだけど、 だいたいどれもマイクで録られたそのまんまの音ではなく、 音源の方向性に合わせて既にちょっとした味付けがなされている場合が多いので、 実際の生ドラムの音作りのように1から10まで自分で音作りをしていくような音源ではないと思う。 といっても俺は実際の生ドラムの音作りはしたことないから実物とは比較できないんだけど、 もしFxpansionのBFD2で必要な音作りの工程が1から10だったとして比較すると、 S2.0では既に1~4くらいまで音作りが終わった段階の音が収録されているので、残りの5~10の音作りを自分でやれば良い感じかな。 XLN AudioのAddictive Drumsはもっと作りこまれた段階の音が収録されていて、だいたい1~6くらいまで音作りがされているような印象を受けた。 まあ完成系としてどういう音を作りたいのかによってここらへんの感じ方は変わってくると思うから何とも言えないね。 [[S2.0の操作解説はこちら>http://www4.atwiki.jp/vstplugins/pages/187.html]] [[拡張音源の仕様についてはこちら>http://www4.atwiki.jp/vstplugins/pages/190.html]] ---- S2.0には、デフォルトでN.Y.-AVATARという音源が収録されている。 上のほうで説明したとおり、S2.0はEZDrummerの上位版という位置付けの製品なんだけど、 実はデフォルトで収録されている音源のN.Y.-AVATARも、EZDrummerのデフォルト音源であるPOP/ROCKの上位版という内容となっている。 元々、2005年にニューヨークのAvatar Studioというスタジオで録音した膨大なサンプルを、 EZDrummer用の簡易音源という形で音源化したのがPOP/ROCKで、 S2.0用の本格音源という形で音源化したのがN.Y.-AVATARということらしい。 だから、どちらもなんとなく音の傾向は似ているし、同じキットピース(もちろん全く同じ音ではないけど)も収録されている。 #image(av3.jpg) 上位版と言うだけあって、ドラムセット自体がPOP/ROCKよりも多点セットになっており、 このように、近所のスタジオに置いてあったらちょっとビビるくらいの豪華な見た目をしている。 タムが5つ、ライドシンバルが4つというだけでかなり豪華なほうだと思うし、 それぞれのキットピース毎の選択肢もPOP/ROCKより多いので、音色選択の幅もPOP/ROCKよりもずっと広い。 音の傾向としては、なんとなくPOP/ROCKにも似ている感じもするけど、POP/ROCKほどの変な癖はなく、 POP/ROCKに比べればずっとナチュラルで使いやすい音になっているように聴こえる。 POP/ROCKにあった独特の残響感や部屋鳴り感が完全に無くなったわけじゃないんだけど、 POP/ROCKでは派手で耳に付いた音が、N.Y.-AVATARではより自然な空気感(?)みたいに聴こえて耳に付きにくくなっているように聴こえた。 あと、代理店ページにも『無加工サウンドを収録し、色付けは自由自在』というキャッチコピーがあるとおり、 POP/ROCKより音の味付けが薄く感じられるので、エフェクトをかけて加工する際に、自分の意図する形へ音を持っていきやすいと思う。 またPOP/ROCKには無いキットピースや、POP/ROCKには無いマイクも多いため、 それらの組み合わせによっては、POP/ROCKとは結構違う印象の音もいろいろ作れるので、 音源内で選択できる音の傾向の幅や、音源内でできる音作りの幅もPOP/ROCKよりずっと広い。 #image(av1.jpg) #image(av2.jpg) ミキサー画面のマイクの品揃えはこのようになっており、 各キットピース用のマイクの他、豊富なルームマイクが収録されているのが便利。 この音源のDescriptionファイルには、収録に使用されたマイクと機材の一覧が全部載っていたので、せっかくなのでそれを載せておく。 ---- -CONSOLE: Neve 8068 録音に使ったコンソール。スタジオに備え付けてあるでっかいミキサーみたいなやつ。 -KD In: AudioTechnica AE 2500 A -> Pulteq MEQ-5 -> GML EQ 8200 バスドラムの打面側のヘッドらへんの音を狙ったマイクその1。バスドラムの硬い音が録れている。 -KD In: AudioTechnica AE 2500 B -> Pulteq -MEQ5 -> LA2A バスドラムの打面側のヘッドらへんの音を狙ったマイクその2。バスドラムの硬い音が録れている。 -KD Out: U47 FET -> Neve EQ バスドラムの、穴が開いているほうのヘッドらへんの音を狙ったマイク。バスドラムの柔らかい音が録れている。 -KD Sub: Yamaha NS10 -> Neve EQ 主にバスドラムの重低音を録音するためのサブキックという特殊なマイク。重低音のみが録れているので普通は他のマイクの音と混ぜて使う。 サブキックというのは、&link(こういうやつ。){http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/drums/accessories/lowfreq/skrm100/?mode=model} -SD Top: Shure SM56 -> Pulteq EQP スネアのヘッドを狙ったマイク。『パン』『カン』『トン』といった張りのある音がする。 -SD Bottom: AKG 451 -> Neve EQ スネアの裏のスナッピーを狙ったマイク。『ザー』『ドシャー』『ベシャー』みたいな軽い音がする。 このマイクにはタムやバスドラムからの音の被りが混じることがあるけど、この被り具合がかっこよかったりする。 -RT 1: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -RT 2: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -RT 3: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -FT 1: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -FT 2: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ 各タムを狙ったマイク。 -HH: AKG 451 -> Neve EQ ハイハットを狙ったマイク。 -OH: AKG 460 -> Neve EQ 2本のマイクをドラムセットの上のほうに吊るしてドラムセット全体を狙って録った音。 シンバル系の音がよく録れているし、その他のキットピースの音もだいたい違和感無い音で録れている。 このN.Y.-AVATARを始め、多くのToonTrack製ドラム音源は、シンバル類には個別のマイクは立てられておらず、 ライドシンバルもクラッシュシンバルもその他のエフェクトシンバルも、主にこの2本のオーバーヘッドマイクの中に含まれる音を使うのが普通。 -AMB Close: Neumann KM54 -> Neve 33609 Compressor 一般的にルームマイクと呼ばれるマイクで、2本のマイクを使って遠くからドラムセット全体を狙って録ったもの。その1。 ドラムセットの音だけでなく、スタジオの残響音が録れている。 このルームマイクは比較的近めの位置に設置されたもの。 -AMB Mid: Coles -> SSL Compressor 一般的にルームマイクと呼ばれるマイクで、2本のマイクを使って遠くからドラムセット全体を狙って録ったもの。その2。 ドラムセットの音だけでなく、スタジオの残響音が録れている。 このルームマイクは中くらいの位置に設置されたもの。 -AMB Far: Neumann U87 -> LA-3A 一般的にルームマイクと呼ばれるマイクで、2本のマイクを使って遠くからドラムセット全体を狙って録ったもの。その3。 ドラムセットの音だけでなく、スタジオの残響音が録れている。 このルームマイクは比較的遠めの位置に設置されたもの。 -AMB Mono: Brauner VMA -> Trowbridge preamp -> Trowbridge Comp モノラルで録られたルームマイク。音を聴く限り、設置位置は近めだと思う。 他のルームマイクに比べ、キックやスネアの音がはっきり録れている。 -AMB Bullet: Bulletmic -> Johnson Compressor  モノラルで録られたルームマイクっぽい何か。Bulletマイクという特殊なマイクで録られているらしい。 音を聴く限り、これも設置位置は近めだと思う。 他のルームマイクに比べ、キックやスネアの音がはっきりとした硬い音で録れている。 ---- 複数用意されているルームマイクは好きなものを選んで使っても良いし、 狙いたい音によっては、違ったルームマイク同士を組み合わせて使うのも面白いかもね。 あと、何故かこのリストには載っていなかったけど、これらの他に『SD Comp』というチャンネルが用意されており、 名前の通り、コンプレッサーがかかったような音のスネアの音が収録されている。 個人的には、このSD Compの音を思いっきり中高域ブースト&アタック強調してからうっすら混ぜて使うのがマイブーム。 それと、このリストに載っている通り、 各キットピースの音はマイクから録音した時点で既にコンプレッサーやイコライザー等のエフェクトがかけられているので、 代理店ページに書いてあった『無加工サウンドを収録し…』というキャッチコピーは厳密に言えば正しくないんだけど これらのコンプレッサーやイコライザー等のエフェクトは、 積極的な音作りをするためじゃなく、あくまで音を整える意味で必要最小限にかけている程度だと思うから、 『無加工』というのは流石に言い過ぎかもしれないけど、 N.Y.-AVATARの音は、何の味付けもされていないサウンド(メーカー側で意図的に何らかの方向性を持たせていないサウンド)だというのは確かだと思うよ。 流石に小麦粉ではないけど、これはアンパンやカレーパンではなく食パンだ。…みたいな感じかな。 #image(av4.jpg) キーマップ画面はこのようになっており、ひとつひとつのキットピースの中にもかなりたくさんの叩き方(アーティキュレーション)が収録されていることがわかる。 特にスネアは、その他の拡張音源と比べても多いほう。 #image(av5.jpg) あと、&link(S2.0非公式マニュアル){http://www4.atwiki.jp/vstplugins/pages/187.html}のページでも触れているけど、 N.Y.-AVATARは、Tool Settingsの欄をいじることにより、 ドラムスティックの種類、バスドラムのビーターの種類、スネアのスナッピーの有無を選択できるというのも大きな特徴。 特にドラムスティックは、普通のスティック、ブラシ、ロッド、マレットの4種類から選べるので、その他の音源よりも音色選びの幅は広いと思う。 ただし、Tool Settingsの欄をいじると選択できなくなるキットピースやアーティキュレーションも出てきてしまうので、 全てのキットピースにそれらの音が収録されているわけではないという事に注意しよう。 #comment(size=90,vsize=10)
*ToonTrack SUPERIOR DRUMMER 2.0 #image(s2title1.jpg) (画像はS2.0に拡張音源のThe Metal Foundry SDXを読み込んで、X-drum機能でいくつかキットピースを増やした様子) 公式ページ http://www.toontrack.com/products.asp?item=30 代理店ページ http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/toontrack/superior20.jsp 通称S2.0。 EZDrummerの上位版にあたるドラム音源で、 ピッチ操作機能、エンベロープ操作機能、ミキサーやエフェクト等、 様々な編集機能を搭載しており、EZDrummerよりも音をいじれる要素がずっと多いのが特徴。 EZDrummer用の拡張音源を読み込んで使用することも可能で、 更にEZDrummer単体では不可能だった、別々の種類の拡張音源の音を混ぜこぜして使うという芸当も(一応)できるという優れもの。 収録されている音の傾向は拡張音源毎に結構違ってくるけど、 だいたいは、スッコーンって感じの音よりは、バシバシって感じの音のほうが得意かな。 若干音のアタック感が強いような印象を受けた。 あと、拡張音源の種類によっても結構幅があるんだけど、 だいたいどれもマイクで録られたそのまんまの音ではなく、 音源の方向性に合わせて既にちょっとした味付けがなされている場合が多いので、 実際の生ドラムの音作りのように1から10まで自分で音作りをしていくような音源ではないと思う。 といっても俺は実際の生ドラムの音作りはしたことないから実物とは比較できないんだけど、 もしFxpansionのBFD2で必要な音作りの工程が1から10だったとして比較すると、 S2.0では既に1~4くらいまで音作りが終わった段階の音が収録されているので、残りの5~10の音作りを自分でやれば良い感じかな。 XLN AudioのAddictive Drumsはもっと作りこまれた段階の音が収録されていて、だいたい1~6くらいまで音作りがされているような印象を受けた。 まあ完成系としてどういう音を作りたいのかによってここらへんの感じ方は変わってくると思うから何とも言えないね。 [[S2.0の操作解説はこちら>http://www4.atwiki.jp/vstplugins/pages/187.html]] [[拡張音源の仕様についてはこちら>http://www4.atwiki.jp/vstplugins/pages/190.html]] ---- S2.0には、デフォルトでN.Y.-AVATARという音源が収録されている。 上のほうで説明したとおり、S2.0はEZDrummerの上位版という位置付けの製品なんだけど、 実はデフォルトで収録されている音源のN.Y.-AVATARも、EZDrummerのデフォルト音源であるPOP/ROCKの上位版という内容となっている。 元々、2005年にニューヨークのAvatar Studioというスタジオで録音した膨大なサンプルを、 EZDrummer用の簡易音源という形で音源化したのがPOP/ROCKで、 S2.0用の本格音源という形で音源化したのがN.Y.-AVATARということらしい。 だから、どちらもなんとなく音の傾向は似ているし、同じキットピース(もちろん全く同じ音ではないけど)も収録されている。 #image(av3.jpg) 上位版と言うだけあって、ドラムセット自体がPOP/ROCKよりも多点セットになっており、 このように、近所のスタジオに置いてあったらちょっとビビるくらいの豪華な見た目をしている。 タムが5つ、ライドシンバルが4つというだけでかなり豪華なほうだと思うし、 それぞれのキットピース毎の選択肢もPOP/ROCKより多いので、音色選択の幅もPOP/ROCKよりもずっと広い。 音の傾向としては、なんとなくPOP/ROCKにも似ている感じもするけど、POP/ROCKほどの変な癖はなく、 POP/ROCKに比べればずっとナチュラルで使いやすい音になっているように聴こえる。 POP/ROCKにあった独特の残響感や部屋鳴り感が完全に無くなったわけじゃないんだけど、 POP/ROCKでは派手で耳に付いた音が、N.Y.-AVATARではより自然な空気感(?)みたいに聴こえて耳に付きにくくなっているように聴こえた。 あと、代理店ページにも『無加工サウンドを収録し、色付けは自由自在』というキャッチコピーがあるとおり、 POP/ROCKより音の味付けが薄く感じられるので、エフェクトをかけて加工する際に、自分の意図する形へ音を持っていきやすいと思う。 またPOP/ROCKには無いキットピースや、POP/ROCKには無いマイクも多いため、 それらの組み合わせによっては、POP/ROCKとは結構違う印象の音もいろいろ作れるので、 音源内で選択できる音の傾向の幅や、音源内でできる音作りの幅もPOP/ROCKよりずっと広い。 #image(av1.jpg) #image(av2.jpg) ミキサー画面のマイクの品揃えはこのようになっており、 各キットピース用のマイクの他、豊富なルームマイクが収録されているのが便利。 この音源のDescriptionファイルには、収録に使用されたマイクと機材の一覧が全部載っていたので、せっかくなのでそれを載せておく。 ---- -CONSOLE: Neve 8068 録音に使ったコンソール。スタジオに備え付けてあるでっかいミキサーみたいなやつ。 -KD In: AudioTechnica AE 2500 A -> Pulteq MEQ-5 -> GML EQ 8200 バスドラムの打面側のヘッドらへんの音を狙ったマイクその1。バスドラムの硬い音が録れている。 -KD In: AudioTechnica AE 2500 B -> Pulteq -MEQ5 -> LA2A バスドラムの打面側のヘッドらへんの音を狙ったマイクその2。バスドラムの硬い音が録れている。 -KD Out: U47 FET -> Neve EQ バスドラムの、穴が開いているほうのヘッドらへんの音を狙ったマイク。バスドラムの柔らかい音が録れている。 -KD Sub: Yamaha NS10 -> Neve EQ 主にバスドラムの重低音を録音するためのサブキックという特殊なマイク。重低音のみが録れているので普通は他のマイクの音と混ぜて使う。 サブキックというのは、&link(こういうやつ。){http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/drums/accessories/lowfreq/skrm100/?mode=model} -SD Top: Shure SM56 -> Pulteq EQP スネアのヘッドを狙ったマイク。『パン』『カン』『トン』といった張りのある音がする。 -SD Bottom: AKG 451 -> Neve EQ スネアの裏のスナッピーを狙ったマイク。『ザー』『ドシャー』『ベシャー』みたいな軽い音がする。 このマイクにはタムやバスドラムからの音の被りが混じることがあるけど、この被り具合がかっこよかったりする。 -RT 1: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -RT 2: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -RT 3: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -FT 1: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ -FT 2: Top Sennheiser 421 / Bottom Sennheiser 421 -> Bottom to Drawmer Gate -> Both bussed to NeveEQ 各タムを狙ったマイク。 -HH: AKG 451 -> Neve EQ ハイハットを狙ったマイク。 -OH: AKG 460 -> Neve EQ 2本のマイクをドラムセットの上のほうに吊るしてドラムセット全体を狙って録った音。 シンバル系の音がよく録れているし、その他のキットピースの音もだいたい違和感無い音で録れている。 このN.Y.-AVATARを始め、多くのToonTrack製ドラム音源は、シンバル類には個別のマイクは立てられておらず、 ライドシンバルもクラッシュシンバルもその他のエフェクトシンバルも、主にこの2本のオーバーヘッドマイクの中に含まれる音を使うのが普通。 -AMB Close: Neumann KM54 -> Neve 33609 Compressor 一般的にルームマイクと呼ばれるマイクで、2本のマイクを使って遠くからドラムセット全体を狙って録ったもの。その1。 ドラムセットの音だけでなく、スタジオの残響音が録れている。 このルームマイクは比較的近めの位置に設置されたもの。 -AMB Mid: Coles -> SSL Compressor 一般的にルームマイクと呼ばれるマイクで、2本のマイクを使って遠くからドラムセット全体を狙って録ったもの。その2。 ドラムセットの音だけでなく、スタジオの残響音が録れている。 このルームマイクは中くらいの位置に設置されたもの。 -AMB Far: Neumann U87 -> LA-3A 一般的にルームマイクと呼ばれるマイクで、2本のマイクを使って遠くからドラムセット全体を狙って録ったもの。その3。 ドラムセットの音だけでなく、スタジオの残響音が録れている。 このルームマイクは比較的遠めの位置に設置されたもの。 -AMB Mono: Brauner VMA -> Trowbridge preamp -> Trowbridge Comp モノラルで録られたルームマイク。音を聴く限り、設置位置は近めだと思う。 他のルームマイクに比べ、キックやスネアの音がはっきり録れている。 -AMB Bullet: Bulletmic -> Johnson Compressor  モノラルで録られたルームマイクっぽい何か。Bulletマイクという特殊なマイクで録られているらしい。 音を聴く限り、これも設置位置は近めだと思う。 他のルームマイクに比べ、キックやスネアの音がはっきりとした硬い音で録れている。 ---- 複数用意されているルームマイクは好きなものを選んで使っても良いし、 狙いたい音によっては、違ったルームマイク同士を組み合わせて使うのも面白いかもね。 あと、何故かこのリストには載っていなかったけど、これらの他に『SD Comp』というチャンネルが用意されており、 名前の通り、コンプレッサーがかかったような音のスネアの音が収録されている。 個人的には、このSD Compの音を思いっきり中高域ブースト&アタック強調してからうっすら混ぜて使うのがマイブーム。 それと、このリストに載っている通り、 各キットピースの音はマイクから録音した時点で既にコンプレッサーやイコライザー等のエフェクトがかけられているので、 代理店ページに書いてあった『無加工サウンドを収録し…』というキャッチコピーは厳密に言えば正しくないんだけど これらのコンプレッサーやイコライザー等のエフェクトは、 積極的な音作りをするためじゃなく、あくまで音を整える意味で必要最小限にかけている程度だと思うから、 『無加工』というのは流石に言い過ぎかもしれないけど、 N.Y.-AVATARの音は、何の味付けもされていないサウンド(メーカー側で意図的に何らかの方向性を持たせていないサウンド)だというのは確かだと思うよ。 流石に小麦粉ではないけど、これはアンパンやカレーパンではなく食パンだ。…みたいな感じかな。 #image(av4.jpg) キーマップ画面はこのようになっており、ひとつひとつのキットピースの中にもかなりたくさんの叩き方(アーティキュレーション)が収録されていることがわかる。 特にスネアは、その他の拡張音源と比べても多いほう。 #image(av5.jpg) あと、&link(S2.0非公式マニュアル){http://www4.atwiki.jp/vstplugins/pages/187.html}のページでも触れているけど、 N.Y.-AVATARは、Tool Settingsの欄をいじることにより、 ドラムスティックの種類、バスドラムのビーターの種類、スネアのスナッピーの有無を選択できるというのも大きな特徴。 特にドラムスティックは、普通のスティック、ブラシ、ロッド、マレットの4種類から選べるので、その他の音源よりも音色選びの幅は広いと思う。 ただし、Tool Settingsの欄をいじると選択できなくなるキットピースやアーティキュレーションも出てきてしまうので、 全てのキットピースにそれらの音が収録されているわけではないという事に注意しよう。 #comment(size=90,vsize=10)

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