「外伝しぃNo004」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「外伝しぃNo004」(2006/09/03 (日) 22:15:56) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
|BGCOLOR(AEEB9C): 307 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 1/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:21:27 uEygFVsI |
─突然、"その人"はやってきました─
事の発端は私が自室でフランス語の勉強をしていた時のことでした
不意にコンコンとドアを叩く音が聞こえ、お父様が入ってきました
(//Д//)「しぃ、お前に大事な話がある。後で下まで降りてきてくれないか」
何やら真剣そうな顔つきをしたお父様が私の部屋に入ってくるなり、そう告げました
私は何事なのかと勉強道具を片すと、お父様の言いつけどおりにすぐに下へと降りました
大広間のリビング前まで来ると、ドアの前には私の側近の黒さんがおりました
( Д)「お嬢、お待ちしておりました。組長があなたに紹介したい人がいるそうです。どうぞ、中に」
(*゚ー゚)「え? 私に紹介したい人が?」
私は状況がのめり込めず、成り行きのままにドアノブへと手をかけました。
ガチャという静かな音を立て、部屋に入ってみるとお父様の側近の方が挟むような感じで真ん中に
お父様がソファーに座っているのが目に映りました。
だけど、次の瞬間には私の目は違う方向へといってしまっていたのでした
(//Д//)「急な話で何なんだが、今日からお前との家族でもあり我が組の跡取りになる者が決定した」
( Д)「ほれ、お前からお嬢にちゃんと挨拶しねえか」
私の視界に入っていた愛想のない表情をした青年がこちらへと顔を向けてきました
( ゚Д゚)「…名前は"ギコ"だ。よろしくな」
お父様の隣で"その人"は何故だか寂しそうな感じを漂わせながら、呟くように言っておられたことを
今でもはっきりと覚えています
今考えてみれば、これはいつかは通らなければいけない出会いなのかもしれないと思いました
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 309 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 2/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:22:41 uEygFVsI |
静かな沈黙がしばし流れ、お父様は手に持っていた煙草に火をつけていました
(//Д//)「知っての通り、我が家には組を継がせる由緒正しき男がおらん。そこでワシは組の皆と相談し、
我が家に養子を引き取るということで、この件を解決したいと思う。 歳はお前より上であるため
兄ということになるな。それに─」
その後にお父様はいろいろと彼に関すること、これからの組の意向を説明しておられていました
当の私は恥ずかしながら急な展開についていけず、頭の中は上の空であり、兄となる彼の顔を
ぼんやりと見つめているだけでした
それからどれくらいの時間が経ったのでしょうか
気づいてみると話はすでに終わりかけており、お父様の煙草からは煙がたっていませんでした
(//Д//)「─それでは、これにて今日の話は終了する。しぃ、ギコ。二人とも仲良くやるんだぞ」
(*゚ー゚)「あ、はい。お父様」
次から次へと組の方達が部屋から出て行くのを眺め、彼もまた部屋を出て行くのが見えました
(//Д//)「……しぃよ。スマナイな…」
(*゚ー゚)「急に謝りなさるなんて、どうかしたの?」
最後の一人である私が部屋から退出しようとした時、徐にお父様が謝罪の言葉を口にした
それを聞いた私は、席で佇んでいたお父様の傍まで戻り、再度お父様と向かい合いました
(//Д//)「お前に相談もせず、こんな大事なことをワシたちが勝手に決定してしまうなんて…」
(*゚ー゚)「お父様、それなら大丈夫です。家族が増えることは良いことですし、何より私は昔から兄が
欲しいと思っていたんです。心配なさることはありませんよ」
浮かび上がった率直な気持ちを口にしたつもりでした
でも、今の発言にはいくつかの嘘が混ざってしまいました
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 312 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 3/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:24:08 uEygFVsI |
正直に言うなら、確かに兄が出来たことは嬉しいことです。だけど、心の準備が出来ないままに兄が
出来たことにより、私の心は不安で一杯でした
この気持ちを素直にお父様に打ち明けたいのですが、今の謝罪深いお父様の態度を見ていては
それは許されない行為なのです
(*゚ー゚)「じゃあ、私は彼への挨拶もありますので、これにて失礼します」
私は神妙な表情のお父様を残したまま、部屋から出ました。いや、あのまま部屋に残っていては
お父様に私の気持ちが見透かされてしまいそうだから逃げたという表現が正しいのでしょうか
静かにドアを閉めると、思わず安堵の溜息が出ました。重い空気からのの解放もあってか、徐々に
状況が理解し始められるようになりました
(*゚ー゚)「と、とにかく、これから一緒に住む者の礼儀としてあの人に挨拶をしておきましょ」
( ゚Д゚)「……誰に挨拶するって?」
(;*゚ー゚)「って、キャッ!?」
いつの間にか私の前に彼が立っており、思わぬ登場に私は小さな悲鳴を上げてしまいました
( ゚Д゚)「急に驚くなんて失礼な子だな」
(;*゚ー゚)「あ、いえ、決して、あなたの顔を見て驚いたわけではなく、ただ単に未知なる遭遇というか…」
…とりあえず、自分を落ち着かせるために軽く深呼吸しましょう
彼に視線を戻してみると、彼はしかめ面の表情になっており、こちらをまじまじと眺めていました
(*゚ー゚)「…えっと、名前は確か"ギコ"さんでしたよね?」
( ゚Д゚)「あぁ、俺の名前は"ギコ"だ。さっきの紹介の時も言っただろ?」
さっきのお父様といた時と比べて、相変わらず淡々とした様子の彼でした。だけど、その瞳の奥からは
何故だか哀愁というものを感じさせてしまう
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 315 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 4/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:25:55 uEygFVsI |
(*゚ー゚)「そういや、自己紹介がまだでしたね? 私の名前は…」
( ゚Д゚)「"しぃ"っていう名なんだろ。それぐらいのことはあいつから聞いている」
(*゚ー゚)「あ、そうなんですか…」
( ゚Д゚)「それに家の構造、家族構成に組織関係、組員の名前まで全部知ってるからな。教わることなんざ
何一つないさ」
会話の出鼻をくじかれてしまった私は少し彼の言葉に耳を傾けました…
(*゚ー゚)「そうなんですか。教わっただけでそこまで覚えてるなんて、ギコさんは物覚えがいいんですね」
( ゚Д゚)「別に、たいしたことじゃない。あいつにみっちり仕込まれれば、誰だろうと嫌でも覚えるさ。
じゃあ、俺は用事があるから行くな」
口から出された言葉にかすかな違和感を感じさせながらも、彼は早々と去っていく
何の意味もないかのような会話のようでしたが、彼はきっと私と"会話"するためだけに会話したのだな
と思いました
(*゚ー゚)「大丈夫。きっと彼と上手くやっていける…」
誰もいない廊下で自分を落ち着かせるように独り言を吐くと、私はまだやりかけのフランス語の勉強を
済ますため、自室へと戻っていったのでした
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 317 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 5/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:27:28 uEygFVsI |
─思っていたよりも時の流れは早いもので、彼が我が家に来てから早1ヶ月が経っていました
(*゚ー゚)「それでね、聞いてくださいよ。今日、学校で─」
( ゚Д゚)「ほぅ、そうなのか」
決められた食事の時間帯であり、家族二人で今夜の食事を摂っていました
食事を摂りながら、私が話す内容にお兄様がただ応答しているだけの時間なのですが、私にとっては
すごく楽しみな時間でした
今まではいつも黒さんを傍に置いて、独りで食事を摂る時間なのでしたがお兄様が来てくれたことに
よって食卓がいつもより明るくなったのです
何より義理とはいえ家族と食事を摂れることが私にとっての望みでもありました
(*゚ー゚)「お父様、今日も遅いのですかね…?」
( ゚Д゚)「さぁな? オヤジのことだから組のことでいろいろと忙しいんだろ」
時計の針は8の数字を指そうとしており、いつも通りにお父様が帰ってきそうな気配はありませんでした
(*゚ー゚)「ギコさんも跡取りが完全に決定したら、遅く帰ってくる日々になるの?」
( ゚Д゚)「多分、そうだろう。まぁ、オヤジがぶっ倒れるまで俺は補佐的な位だから、もう少し先の話だろうな」
予想したような答えであり、私は安堵感を覚えました
別にお兄様が来る前の生活が嫌だったのではありません。ただ、今の楽しみな時間が無くなってしまう
ことが怖かったのかもしれません
( Д)「ギコ殿、そろそろ組の会議が始まります。至急、用意のご仕度を」
( ゚Д゚)「分かったよ。すぐに行けばいいんだろ」
時計の長針が12の字を指すと、部屋に鐘のような音が鳴り響く
お兄様は席を立つと、側近の方と一緒にどこかへと行ってしまいました
こうやって一緒にいる時間は少ないのですが、今でも充分に幸せなことだったんだなと感じています
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 320 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 6/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:29:50 uEygFVsI |
─しかし、世の中は何事も上手くいくとは限りませんでした
ある日の夕方、私はいつもより少し遅めに帰宅していたのを覚えています
その日もいつも通りの日常だと思っていました
( Д)「お嬢、今日もお勉めご苦労様です」
(*゚ー゚)「いえいえ、黒さんもいつも私のお出迎えありがとうございます。助かってますよ」
(* Д)「これも組に勤める者の役目です。お嬢からそんな言葉をもらうなんて滅相もない」
(*゚ー゚)「フフ、黒さんって謙虚な方なんですね」
(* Д)「と、とにかく、あっしは夕食の手伝いをせねばならないのでこれで。何か用あらばお呼びを」
黒さんは逃げるように厨房のある部屋の方へと行ってしまいました
(*゚ー゚)「さてと、今日も課題がたくさん出たことですし、夕食前に済ませておきましょ」
学校の課題があることを思い出すと、私は自分の部屋の方へと行こうとしました
そして、階段に足を一歩踏み入れた時のことでした
『馬鹿野郎! お前なんて跡取り失格だ!!』
『やるのかゴルァーー!!』
(*゚ー゚)「え!? この声は!」
お父様の書斎からその声は聞こえてきました
私は何やら不安な気持ちに駆られながらも、すぐさま声が聞こえてきた部屋へと急ぎました
到着した部屋の扉のドアノブに手をかけ、ドアを開けてみるとそこには驚きの光景が待っていたのです
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 322 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 7/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:30:59 uEygFVsI |
(;゚ー゚)「お父様! どうかしまs…」
開けた扉の先の光景を言葉で表すのなら、まさに修羅場という感じでした
めちゃくちゃに荒らされた部屋の中で対峙するお父様とお兄様。扉の傍で倒れているお父様の側近の方。
何より目を疑ったのはお兄様の手には折りたたみナイフがあり、今にもお父様を刺しそうな雰囲気になって
いたことでした
(//Д//)「親に向かって、その態度は何だ!? 一体、誰が今までお前を育てたと思ってるんだ!」
(#゚Д゚)「ウルセェー!! 俺はあんたのことを親父だなんて認めた覚えはねぇ!!」
(;゚ー゚)「ちょ、二人とも、やめてください!!」
私が部屋にいることに気づいてないのか、二人の対峙は一向に治まる様子がありません
部屋に入った時の私はただおろおろとしているだけでした
(//Д//)「フン、お前など所詮は両親に捨てられた可哀想な奴だ。どうやっても親子になぞなれんわけだ」
(# Д )「ッ!?」
お父様の言葉が出た瞬間、明らかに部屋の空気が変わりました。それも悪いものへと…。
お兄様の手はワナワナと震えていました。この時、お兄様の次の行動を察知してしまいました
(# Д )「お、俺の両親を話に出すんじゃねぇーーー!!」
猛烈な勢いでお父様へと向かっていくお兄様。
手に握っているナイフがお父様に突き立てられようとした瞬間に私の体は勝手に動いてました
(;゚ー゚)「止めてーーー!!」
…最初は何が起こったのか分かりませんでした。いつの間にかお父様の目の前に立っていて、
腹部に何か暖かいものを感じた、それだけでした
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 328 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 7/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:37:04 uEygFVsI |
(; Д )「あっ、アっ、アっ…」
(;//Д//)「しぃ! 何て馬鹿なことを!!」
お父様が私の顔を覗いている。どうやらいつの間にか二人の喧嘩は治まっていたようでした
(* ー )「良かった…。二人とも喧嘩をやめてくださって…」
(;//Д//)「しぃ…! 無理に喋るんじゃない。傷口が開くぞ!」
(* ー )「お、父様、…彼はお父様を刺そうとしたけど悪くないよね…? 彼を、許し、てあげるよね…?」
(;//Д//)「あぁ、許す。許すからそれ以上喋るんじゃない!」
(* ー )「…よか、った…」
安心した私の視界は何故だかだんだんと暗くなっていき、最後に見えたのは血のついたナイフを手から
落とす兄の姿と部屋に入ってくる黒さん達の光景でした
─世の中というものは、本当に自分の思い通りにはいかないものなんですよね─
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 330 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 9/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:37:41 uEygFVsI |
─出会いがあるからこそ、別れはあるものです─
目覚めてみると、いつもとは違う白い天井が見えました
天井一面が白という純白な色で施されており、周りの匂いから清潔感漂うものを感じさせてくれました
(*゚ー゚)「…ここは…」
( Д)「お嬢!! 意識が回復したんですな!!」
( Д )「おい! 誰か早く先生を呼んで来い!! お嬢が目を覚まさせられたぞ!!」
私の右腕には包帯に透明のチューブがつけられており、傍には黒さん達という組の人たちがいました
いつもと違う目覚めに違和感を感じながらも、腹部と右腕に感じるかすかな痛みが夢ではなく、現実だと
教えてくれました
(*゚ー゚)「…黒さん、ここはどこですか?」
( TД)「ここは市内にある総合病院でっさ~。それより、お嬢がご無事であっしは、あっしは…」
鼻からも目からも涙を流しながら説明する黒さんに戸惑いました。
(*゚ー゚)「え? 病院ってことは、私ってどこか怪我したの?」
( TД)「お嬢…、まさか忘れてしまったんで? お嬢は組長を庇おうとして…」
その言葉に今までの出来事が走馬灯のように蘇りました。私はお兄様がナイフで刺そうとしたお父様を
庇った結果にこの場にいるんだということを
(;゚ー゚)「お父様は!? お父様は無事なんですか!?」
( TД)「組長はお嬢のおかげで無事です。それよりも、ギコ殿の方が…」
(;゚ー゚)「えっ!?」
黒さんが私にいろいろと教えてくれました。私は腹部に怪我をし、病院で丸三日間意識不明であったこと。
お父様が私を傷つけたお兄様をお怒りになって、勘当したこと。二人の喧嘩の原因がささいなことであった
ことなどでした
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 332 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 10/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:39:04 uEygFVsI |
(* ー )「…そうだったんですか」
( TД)「とにかく、あっしはお嬢が無事なことが一番良かったです」
(* ー ).o0(私がこんな大怪我をしたせいで、ギコさんがお父様から勘当を…)
この時の私は後悔の念で一杯でした。あの時に私が下手に怪我をせねばこんな事態にはならなかったと、
自分で自分を戒めてました
(*゚ー゚)「…お父様とギコさんに連絡つくかしら?」
(; TД)「組長は今こちらに向かってるとの情報がありますが、ギコ殿の方は…」
ここで私は第二の衝撃を味わうことになりました。勘当されたお兄様は独りで家から出て行ってしまい、
行き先やどうしているのか全く情報がないということでした
(;゚ー゚)「それじゃ、ギコさんの方から連絡がない限り…」
(; TД)「全く所在が分からないということです」
頭の中が真っ白になりました。
この後に先生が来て、体調や怪我の具合、私のことなどいろいろ聞いていましたが、当の私は上の空の
状態でした
その後何週間かの病院生活を経て、傷は無事完治しました。私は自分の家へと戻ることが出来たのです
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 334 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 11/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:40:06 uEygFVsI |
─久しぶりに戻ってきた家は何故だか広いような気がしました
決められた食事の時間帯であり、私は黒さんを傍らに置いて一人で食事を摂っていました
一人で摂る食事は寂しいものがあり、誰か一緒に食事の味を分かち合ってくれる人がいないからです
(*゚ー゚)「…黒さんもたまには一緒に食事どうですか?」
(; Д)「いえ、あっしはお嬢とは一緒に食事を摂ってはいけない決まりがあるんで無理です」
(*゚ー゚)「…そうですか」
ふと聞いてみた誘いに、予想通りの答えが返ってくる
(*゚ー゚)「…お兄様はちゃんと食事を摂ってらっしゃるのかしら?」
( Д)「ギコ殿のことなら大丈夫でしょう。あのお方は一人でも充分に生きていけますさ」
(*゚ー゚)「自分を戒めようとお酒に溺れたりして、遊びまわってなければいいのだけど…」
( Д)「お嬢、そんなに心配なさらなくても大丈夫ですって!!」
(* ー )「……まだ私はお兄様のことをよく理解してないというのに…」
( Д)「お嬢…」
思わずポロリと出た一言。お兄様は私の家族構成だけであらず、好きな物や好きな音楽まで
知ってたというのに、自分は兄のことをまだよく知ってないのにという後悔から出たものでした
----
|BGCOLOR(AEEB9C): 337 名前:-記憶編-『兄妹』 前編 12/12 投稿日:2006/08/24(木) 02:40:52 uEygFVsI |
食事を済ませた私は何故だか兄の部屋へと立ち寄ってみました
きっと、私は兄がどういう人でどんな物が好きだったのかを確かめたかったんだと思います
部屋の中に入ってみると、女性の部屋とは違う男性独特の匂いがするものも、部屋の中はほとんど
片付けられており、兄の私物といえるものは残っていないような感じでした
(*゚ー゚)「何か残ってないのかしら…?」
デスクの中を開けてみるも中は空っぽであり、何も入っていませんでした
諦めて部屋から出ようとしたところ、私の視界に床に転がっているケースが入ってきました
私はそれを拾い上げ、軽く埃を払いながらも開けてみることにしました
(*゚ー゚)「これは……」
ケースを開けてみると何枚かのカードが出てきました
青、赤の色でふちられていて、裏面にはやら難しそうな説明が載っており、『三国志大戦2』と
書かれていました
─これが私が『三国志大戦』を始める最初の一歩の刻でした─
----
|BGCOLOR(F0F0A0): 339 名前:-記憶編-『兄妹』 投稿日:2006/08/24(木) 02:46:38 uEygFVsI |
突っ込まれる前に自分で突っ込ませてもらいますが、ほとんど三国志大戦出てないじゃん!
後編はドクオとの出会い話verしぃ視点やらその後のギコのことが書いてあるんで
良ければそれを投下させてもらおうと思ってます
ちなみに時間軸はブーンが三国志大戦を始める前であり、この時点ではまだギコはDQN化(#゚д゚)
するほぼ寸前の話だと思ってくれると助かります
ってか、次回作書く機会ある時は戦術とネタ中心でやらせてもらいます…orz