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|BGCOLOR(AEEB9C):674 名前:外伝・予告編[sage] 投稿日:2007/11/17(土) 00:02:27 ID:wB0Y3+wj0| 彼は、ゲームが好きだった。 三度の飯よりも、ゲームが好きだった。 そんな彼は、自然とゲームの腕も上がっていった。 だが、そんな時間をかけた彼の腕は、同世代には理解されなかった。 その頃から、ひとり、笑顔も忘れ、ゲームの中に自分を投げやった。 数知れないCPUとの戦い。数知れないディスプレイとのにらめっこ。 もはや彼は、ゲームに操られていたと言っても過言ではなくなっていた。 そんな彼を見かねて、親はゲームを取り上げてしまった。 彼は、抜け殻になってしまった。 学校でも勉強は手につかず、家に帰っても暇つぶしに昔のマンガを読むか寝るかの生活。 彼は完全に、生きるための活力をなくしていた。 …僕はたまたまこの話を聞いて、まとめているだけだけど… 今、この「三国志大戦」でつながっている、彼を取り巻く世界がなくなったら… …彼は…彼の心は…破綻…するかもしれない… ん~、僕の心が弱いせいかな…話したくなってしまったんだ、すまない。 ごめんね、話しても大丈夫かな…?…じゃ、聞いてもらおうか。 …ジエン君の過去を。 ( ^ω^)が三国志大戦をするようです 外伝 (・∀・)の過去が語られるようです ---- |BGCOLOR(AEEB9C):881 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:37:44 ID:QlXLLlrO0| ウィーン (´・ω・`)「やぁ、ようこそバーボンハウスへ」 ( ゚∀゚)「おぅ、今日はバイトがあったから遅めの登場だぜw」 (´・ω・`)っ[]「このジュースはサービスだからとりあえず受け取って落ち着いて欲しい」 ( ゚∀゚)「お?店長、今日は妙に気前がいいじゃねーかw」 (´・ω・`)「うん…実は常連の君に話しておきたいことがあって…」 ( ゚∀゚)「何だ?バイトとかなら大学のスケジュールとの兼ね合いもあるし難しいとこだg」 (´・ω・`)「いや、ジョルジュ君にはただ聞いてもらうだけでいいんだ、すまない」 (;゚∀゚)「おいおい、やけに低姿勢じゃねーか?俺にそんな気ィ使わなくてもいいんだぜ?」 (´・ω・`)「いや、内容が内容だけに…ね…まぁ、ちょっと変わった物語、かな?」 ( ゚∀゚)「…なんか妙にシリアスじゃねーか、どうしたんだ?」 (´・ω・`)「僕の心が弱いせいかな…話したくなってしまったんだ、すまない」 (;゚∀゚)「だからそんな低姿勢じゃなくてもいいってwなんか逆に怖くなるってw」 (´・ω・`)「ごめんね、話して大丈夫かな…?」 ( ゚∀゚)「まぁ、たまにはこうしてゆっくりするのも悪かァねーなw店長には世話なってるしw」 (´・ω・`)「ありがとう…じゃ、聞いてもらおうか…」 ( ゚∀゚)「おぅ、ばちこいw」 (´・ω・`)「…彼は、ゲームが好きだったんだ」 ( ゚∀゚)「おぅおぅ」 (´・ω・`)「…狂おしいほどに、ね…」 (;゚∀゚)「おぅお…おぅぅっ!?」 (´・ω・`)「僕はたまたま聞きつけただけだけど…今この『三国志大戦』で…」 (;゚∀゚)「…ん?三国志大戦?」 (´・ω・`)「…うん、『三国志大戦』でつながっている、彼の取り巻く世界がなくなったら…」 (;゚∀゚)「な、なくなったら…?」 (´・ω・`)「…ジエン君の心は、破綻してしまうかもしれない…」 (・∀・)の過去が語られるようです ---- |BGCOLOR(AEEB9C):883 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:39:56 ID:QlXLLlrO0| 同級生A「おい!ジエン!あそぼーぜ!」 (・∀・)「ウン、イーヨ!」 同級生B「何して遊ぶのー?」 同級生C「アレは?マリサカート!」 (・∀・)「マリオカート、イイ!」 同級生A「よし、じゃーコントローラー持ってきてオレん家集合なー」 (・∀・)「ウン、ワカッタ!」 同級生C「あー、追いつけない!」 (・∀・)「マタカッタ、イイ!!」 同級生A「お前強すぎるよなー」 同級生B「アレだ、『ちーと』だよなー」 (;・∀・)「ソ、ソンナコトシテナイヨ…」 同級生A「もーいーよ、次、ヌマブラやろーぜー!」 同級生C「あぁ、ヌマッシュブラザーズか、負けないぜー!」 (・∀・)「ボクモマケナイ、イイ!!」 同級生C「ゲェッ、そこでストーンは…」 ドンッ ゥヲォォォーゥ ドォォォン 『 Game Set!! 』 同級生A「ちぇー、またジエンの勝ちかよー」 同級生B「オレは元々得意じゃないからマリサでファイア弾まk(ry」 同級生C「もーいーよ、それよりマリサテニスはー?」 同級生A「お、やるか?ボッコボコにしてやんよー」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):886 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:43:38 ID:QlXLLlrO0| 同級生B「またジエンの勝ちだよー…テノレサのサーブ曲がりすぎだよー…」 同級生A「お前マジで『ちーと』してるんじゃないか?」 同級生C「そーだよ!そんなにできるのはおかしーよ!」 (;・∀・)「エ、コレハタダイエデプレイシテタダケデ…」 同級生A「あ、もー4時半じゃねーか」 同級生C「ほんとだ、そろそろ帰らなきゃおかーさんに怒られる」 (・∀・)「ウン、ジャァキョウハオワリカナ?」 同級生B「だなー、帰ろーぜー」 同級生A「おー、じゃーなー!」 同級生C「またなー!」 ( ゚∀゚)「普通にただゲームの腕が強いだけじゃねーか?それ」 (´・ω・`)「うん、でも、彼はその強さが異常すぎたんだ、しかもどのジャンルにも」 ( ゚∀゚)「ん?ってーと、アクションゲーはおろかRPGとかSLGとかエロゲとk」 (;´・ω・`)「流石にエロゲはないけど、ドラク工モンスターズとか負けたことがないって…」 ( ゚∀゚)「ん~、でも同級生が弱いってだけじゃねーの?それtt」 (´・ω・`)っ[]「これを見て欲しい」 ( ゚∀゚)「ん?ファ彡通?」 (´・ω・`)「ン…と、23ページだっけか?」 (;゚∀゚)「…ボクモソリーグ全国大会、優勝者って…これ…」 (´・ω・`)「…うん、同級生というよりも全国的にもその腕は認められている、ってことさ…」 (;゚∀゚)「…マジすか…?」 (´・ω・`)「うん、でもその異常なゲームの強さから、だんだん気味悪がられるんだ…       ほら、自分が大戦で勝てなかったりするとイライラするでしょ?それと一緒だよ」 (;゚∀゚)「うっ、痛いほどわかる…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):888 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:46:48 ID:QlXLLlrO0| 同級生A「おい、今日オレん家であそぼーぜー!」 同級生D「おー、またヌマブラか?お前つえーからなー」 同級生C「それだけじゃないぜ!ボクモソも持って来いよな、対戦しよーぜ!」 同級生E「おー、オレも行っていーか?」 同級生A「おー、いーぜー!」 (・∀・)「ボクモアソビタイ!イッテイイ?」 同級生A「え、お前は…」 (;・∀・)「エ、ダメナノ?」 同級生D「ちょっとなー」 同級生C「だってお前がいるとずっとお前のターンでつまんねーもーん」 同級生E「ま、仕方ねーよなー、こーでもしねーと勝負がつまんなくなっちまうしー」 同級生A「ま、そーゆーわけだ」 (;・∀・)「ミ、ミンナ…」 (;゚∀゚)「待て待て、何でだ?」 (´・ω・`)「え?何が?」 (;゚∀゚)「普通こんなボクモソリーグとか公式大会の優勝者だともっと慕われたりとか…」 (´・ω・`)「うん、年度を見て欲しいんだ」 ( ゚∀゚)「年度?…2000年全国大会…これがどうかしたのか?」 (´・ω・`)「…ジエン君は、その前から同級生から除け者にされてたらしいんだ」 (;゚∀゚)「おいおいマジかよ…いや、それでもボクモソリーグで優勝したら…」 (´・ω・`)「…まぁ、遅すぎた、と言っておこうか…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):889 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:50:06 ID:QlXLLlrO0| (・A・)「タダイマ…」 ジエン母「あらおかえり、今日は友達と遊んでこないの?」 (・A・)「ウン、キョウハイエデアソブ…」 (´・ω・`)「何度も遊びの誘いを断られてからというものの、すっかりジエン君は冷め切った…」 ( ゚∀゚)「…待て、その冷め切ったのはいつの話だ?」 (´・ω・`)「ジエン君が小学1年生の冬だって聞いたね、今が確か中2で14歳って聞いたから…8年前?」 (;゚∀゚)「うん、見事にボクモソリーグ優勝の前だな…」 (´・ω・`)「で、彼は学校が終わったら真っ先に家に帰ってゲームをやるようになって…」 (;゚∀゚)「…2000年、ボクモソリーグで優勝した、ってか…?」 (´・ω・`)「うん…それで周りの見る眼は確実に変わっていた…けど…」 同級生B「おー、ジエン!聞いたよ!お前優勝したんだってな!」 同級生E「いや、お前昔からゲーム強かったもんな!やると思ってたよ!」 同級生A「今日オレん家でボクモソの対戦やろうと思ってるんだけど、来ないか?」 ( A )「…イイ…」 同級生C「お前が勝ちすぎるのが仕方ないことだってわかったからなー、呼んでも大丈夫だって思ったんだ」 ( A )「…イイ…モウヨバナイデ…」 同級生B「おい、ジエン…確かに昔はお前を呼ぶ呼ばないでいろいろあったけど…」 ( A )「……」 同級生B「ジエン…本当はオレも変だと思ったんだけど、みんなが言うから言い出せなくて…」 ( A )「……」 同級生B「…ジエン…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):891 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:54:29 ID:QlXLLlrO0| (;゚∀゚)「…それ、ジエンの方も悪くないか…?」 (´・ω・`)「確かに無視するジエン君も悪いというのは一理あるね」 (;゚∀゚)「まァ…その同級生たちがゲンキンすぎンだよなァ…」 (´・ω・`)「うん、仲間はずれにされてた1年の間が、ジエン君の心を閉ざしてしまったんだろうね…」 (;゚∀゚)「しかし…眼が死んでるって…小2だろ?考えらんねぇよ、俺にァよ…」 (´・ω・`)「うん…相当強烈だっただろうね…それ以来ジエン君の周りにしばらく人が寄らなかったって聞くしね…」 ( A )「…タダイマ…」 ジエン母「おかえりジエン、おやつあるわよ」 ( A )「…イイ…イラナイ…」 ジエン母「…あ、ジエン…」 (´・ω・`)「このころから3年半ほど、ジエン君は勉強にも気が入らなくて、成績は悪くなっていったんだ。       元々中の上ってところだったのが、中の下ぐらいに下がったぐらいとは聞いてるけど…       でも問題は、それでもジエン君が勉強に手をつけずにゲームに没頭してた、ってところだね…       そうそう、僕も結構ジエン君の大戦の腕は評価してるところだけど…その腕はここら辺で培われたのかな?」 ジエン母「ジエン!いつまでもゲームばかりやってないで少しは外で遊びなさい!」 ( A )「…イイ…ゲームヤッテルホウガタノシイ…」 ジエン母「ジエン!しっかりしなさい!ジエン!」 (´・ω・`)「うん…そのときの彼の眼は、特に印象的だったらしい…いろんなゲームをプレイしてるのは知ってたみたいだけど…       例えるなら、憑き物に憑かれてるんじゃないか、みたいな…ゲーム中は他は何も目に入らない、そんな眼だったらしい…」 (;゚∀゚)「ん?ちょっと待て、『らしい』って…」 (´・ω・`)「うん、僕がこの話を聞いたのは、ジエン君の母親なんだ…」 (;゚∀゚)「なんだってー!?…てかそれどうやって聞いたんだ…?」 (´・ω・`)「わざわざ、バーボンハウスまで来て、この話をしてくれたんだよ」 (;゚∀゚)「え?おい、何でここまで来てジエンの過去を話したりなんて…」 (;´・ω・`)「うん、僕も最初そう思ったんだけどね、まぁ、焦らず続きを聞いて欲しいんだ」 (;゚∀゚)「お、おぅ…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):892 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:57:18 ID:QlXLLlrO0| ( A )「…ドウシタノ?オカアサン…」 ジエン母「ジエン!こんなんじゃゲームをしてるというよりゲームに操られてるだけじゃないの!」 ( A )「…エ、ソンナコトナイ…」 ジエン母「ゲームはお母さんが没収します!」 (・A・)「…エ?」 ジエン母「ちゃんと節度を守れるようになれるってお母さんが判断したら返します!」 (;A;)「エ…チョットマッテ、ソレダケハヤメテ…」 ジエン母「ダメです!!」 (;A;)「ウゥ…ゲームガ…ゲームガ…」 (;゚∀゚)「なんつーか…それ精神科とか行った方がいいんじゃないか?」 (´・ω・`)「ん~、難しいところだけどね…まぁ、その点はまだ対応が早かったというべきかな…?」 (;゚∀゚)「3年半で対応が早いって何だよ…」 (´・ω・`)「いや、それでもまだ壊れ切らなかったのはよかったというべきだよ」 (;゚∀゚)「そ、そういうモンかなァ…俺にァわかんねぇや…」 (´・ω・`)「その後、約2年間かな…小学校を卒業しても、彼の心は晴れなかった。       ゲームへの未練はそこまで深かった、ってことなんだろうけど…       このころ、彼は本を読み漁っていた。その書物の中には…三国志も入っていたんだ       で、彼が中学1年の頃…中学で、たまたま友人ができたんだ…」 友人「おぅジエン!ゲーセン行かねーか?w」 (・A・)「エ、ゲーセン?ナニソレ?ウマイノ?」 友人「おいおいゲーセンも知らないのか?ゲームセンターだよw」 (・A・)「ゲーム…センター…?」 友人「あー、わかった、とりあえず行きゃわかるってw」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):893 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 22:59:19 ID:QlXLLlrO0| おっと、2年でってどっから出てきた(´・ω・`)「3年半で対応が~」に脳内変換でお願いします…orz (・A・)「…ココハ…」 友人「ここだ、バーボンハウスw案外サービスもいいんだぜ?w」 ( ゚∀゚)「案外だってwwwワロスwwwww」 (´;ω;`)「ひどい…ウッ」 (;゚∀゚)「冗談だって!冗談だから泣かないでくれよ!」 ゴシゴシ(´っω;`)「そう?グスッ…話続けるよ?」 ウィーン (´・ω・`)「やぁ、ようこそバーb」 友人「俺が案内してやるよ、付いて来いw」 (;・A・)「エ、イマアソコノヒトガナニk」 友人「こっちだ、ほら、行くぞw」 (;・A・)「エ、ウン…」 (´・ω・`) ウッ(´;ω;`)ブワッ ( ゚∀゚)「昔からそんな扱いだったのか店長www」 (´;ω;`)「気にしてることを…ウッ」 (;゚∀゚)「あ゙ーっ、だから泣くなって言ってんだろwww」 ゴシゴシ(´っω;`)「うん、ゴメン…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):894 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:01:42 ID:QlXLLlrO0| (´っω・`)「友人に連れられるまま彼は、次第に忘れていた笑顔を少しずつ取り戻していったんだ。        友人は、自分が友人になった以上どうにかして彼の笑顔を見たかったんだろうね。        で、彼らがメダルゲームをひと段落したところで、あるところに眼が留まる…」 友人「いやー、お前なかなかやるよなwまさかあんなに相手を手玉に取るとはw」 (・∀・)「ウン、ゲームハモトモトスキダッタカラ!」 友人「いや、こんな溢れるほどメダルが取れるとは…見直したよwっと、フロントはこっちだtt」 ジー(・Д・ )… 友人「ん?どうした?」 ジー(・Д・ )… 友人「お~い、ジエン~?」 (・Д・) 友人「ちょ、こっちみんなw」 c(・Д・)「ネェ、アレ、ナンテゲーム?」 友人「ん?あれは…」 (´・ω・`)「あれは『三国志大戦』というカードゲームだよ」 友人「うおっ、いつからそこに!?というかあんた誰!?」 (´・ω・`)「うん、僕はここの店長なんだ、すまない」 (・∀・)「テンチョウサン、アノゲームッテドンナゲームナノ?」 (´・ω・`)「うん、丁度カードを持ってるから…」 ゴソゴソ…スチャッ (´・ω・`)っ[]「こういう感じで三国時代の武将のカードがあってね…これを武将カードって言うんだけど…         これをゲーム機にある盤面に置いて、それを動かすことでオンライン上の対戦相手と戦わせるんだ。         敵の陣地の奥に行って「攻城」をして、その攻城ダメージを多く奪った方の勝ち、というゲームだよ」 (・∀・)「ヘェ、オモシロソウ!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):895 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:03:35 ID:QlXLLlrO0| (#゚∀゚)「オラオラァ!もっと抵抗しねぇか!1コスで群れやがって!さっさとかかって来い!」 「落雷」テンバツヨ! ドーンドーンドーン ヌ、ヌ、ヌ… (;゚∀゚)「アッー!!」 (・∀・)「ア、リョフトチョウウンダ!」 (´・ω・`)「うん、ああやって三国時代の武将が登場するんだけどね…       今プレイしてる人…あの人みたいに、たまに始めたばかりの人を狩ったりする人がいるんだ。       他にもゲーム機をバンバン叩いたり、迷惑な人がいるんだ。そういうことはやっちゃいけないよ?」 (;・∀・)「ウン、キヲツケル…」 (´・ω・`)「それと、そういう人を見つけたらすぐに僕でもいいし他の店員でもいいから早めに言って欲しいんだ」 (・∀・)「ウン、ワカッタ!」 (;゚∀゚)「ちょ、俺が元であーなったんですかwwwww」 (´・ω・`)「うん、今思えば君が元だったんだよね」 (;゚∀゚)「な、なんだか複雑な気分だな…」 (´・ω・`)「もう改心したんだから、やっちゃダメだよ?」 (;゚∀゚)「初心者狩りは改心したつもりはないんだが…他の事はわーってるよ、っと…」 (´・ω・`)「どう?興味持ってくれた?」 (・∀・)「ウン、ボクモトモトサンゴクシスキダカラヤッテミタクナッチャッタ!」 友人「おいおい、三国志が好きだなんて初耳だぞ?w」 (・∀・)「アレ、イッテナカッタッケ?」 友人「俺も横山光輝のマンガぐらいは読んだことあるな、どうしようかな…」 (・∀・)「トコロデテンチョウサン、コレッテ1プレイイクラナンディスカ?」 (´・ω・`)「300円」 (;・∀・)「…エ?」 (´・ω・`)「300円」 友人「…え?」 (´・ω・`)「300円」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):896 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:06:32 ID:QlXLLlrO0| (´・ω・`)「うん、値段が高いのがネックなんだよね、このゲーム…面白いのは確かなんだけどね」 友人「さっきメダルゲームで金使っちゃったしな…仕方ない、今日はやめとくか」 (;・∀・)「ウン、ソウダネ…」 (´・ω・`)「まぁ落ち込まないで、そこの小さい箱にあるカードはダブりとかで捨てられたカードなんだ。       だからそこから好きなカードを全部でもいいし、持っていくといいよ」 (・∀・)「エ?ホントウニ?アリガトウ、テンチョウサン!」 友人「いろんなカードがあるな~…お、この緑のが蜀軍か、もらっていいか?」 (・∀・)「ウン!ジャアボクニハアオイグンヲチョウダイ!」 友人「おぅ、お、これもそうだ。ほら!」 (・∀・)「アリガトウ!」 (´・ω・`)っ[]「そうそう、たまたま僕がさっき持ってたカードだけど、君にあげるよ」 (・∀・)「エ?イインデスカ?」 (´・ω・`)「うん、こうやって店長でもやってるとカードも集まってくからね。問題ないよ」 (・∀・)「アリガトウ、テンチョウサン!」 友人「え?ジエンだけずりーよ!俺の分は?」 (;´・ω・`)「え、君には…そうだな…ちょっと待ってて…」 |ミ サッ (´・ω・`)っ[]「はい、これをあげるよ」 友人「おっ、ありがとう店長!」 (;・∀・)「エッ、ソレヒカッテル…」 (´・ω・`)「うん、でもそのカードは普通に考えると使いにくいから他の光ってないカードを使った方g」 友人「うおお、それでもいいぜw俺はコイツを使いこなしてみせる!頑張ろうな、ジエン!」 (・∀・)「ウン、ガンバル!イイ!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):899 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:11:51 ID:QlXLLlrO0| (´・ω・`)「…というわけで、その日はプレイせずに帰ってしまtt」 ( ゚∀゚)「ちょ、ちょっと待て、質問なんだが…」 (´・ω・`)「ん?どうしたの?」 ( ゚∀゚)「そのとき渡したカードって何なんだ?」 (´・ω・`)「友達の方は忘れちゃったんだけど…ジエン君の方はUC孫権なんだ、すまない」 (;゚∀゚)「ちょwwwそれでアイツは名君にこだわってんすかwwwww」 (;´・ω・`)「うん、まぁ、そうなんだけど、ね…」 (´・ω・`)「それから彼は、プレイするしないに関係なく、ゲーセンに通い詰めた。       目的は、三国志大戦の研究、だそうだ。友人がプレイするのを見てることもあった。       元々小遣いが多いわけじゃない彼にとっては、値段がネックすぎたみたいだね。       で、そんな彼の母親が、ある日突然、このゲーセンにやって来たんだ…       今思えば、この日のジエン君は、なんだか落ち込んでいたような気がする…」 ジエン母「あの…ここの責任者の方は…」 (;´・ω・`)「え?あ、私が店長ですが…」 ジエン母「私、ここに息子、ジエンが通っていると聞いて一度寄ってみようかと…」 (;´・ω・`)「ジエン君?あぁ、いつも三国志大戦のところに…」 ジエン母「えぇ、今あそこでプレイしている中で一番小さいのがジエンです…」 (;´・ω・`)「あ、なるほど…で、そのジエン君のお母様が何故…」 ジエン母「実は…一緒にここに来ていたお友達が、大阪の方に転校してしまったんです…」 (;´・ω・`)「え!?あんなに仲よかったのに…!?」 ジエン母「えぇ、それで…これは昔の話になってしまうのですが…」 (´・ω・`)「…そこで、ジエン君の過去を明かされたんだ…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):902 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:16:45 ID:QlXLLlrO0| (;゚∀゚)「しかし友人が転校したところで母親が来るたぁな…」 (´・ω・`)「うん、何でも、ゲーセンに通い始めてから勉強も手に付くようになってるみたいでね。       性格も積極的な感じになって、何より笑顔が増えた、って言ってたね」 (;゚∀゚)「あぁ…そりゃ確かに一回どんなところか来たくなる…けど母親って…      そりゃまぁ息子がゲーセン行って元気になるとか、シャブか宗教か疑いたくなるわなw」 (;´・ω・`)「うん、まぁ、そこまで暗~い世界は作ってないと自負してるつもりだけど…        …で、僕がジエン君の過去を一通り聞いたところで、来た理由を語ってくれたんだ…」 ジエン母「それで、その友達が転校しちゃった、ってジエンから聞いて…」 (´・ω・`)「あぁ…確かにそれは落ち込みますね…」 ジエン母「それで、お願いがあるんです…」 (´・ω・`)「はい、何でしょうか…?」 ジエン母「はい…どうか、ジエンのことを、たまにでいいので、気にかけてやってください…       ゲームは、昔のような閉じこもったジエンを見るのは…怖いんです…       かといって、昔みたいに完全にゲームを禁止させるというのも…情けないのですが…       今日ここに来て、ここならジエンを任せられるんじゃないかと思いまして…       一児の母だというのに面倒見が悪くて…申し訳ないのですが…       あの子にはもう、ここの店長さんぐらいしか味方がいないと思うんです…」 (´・ω・`)「…承りました。そうそう、丁度ここの大会が今週の日曜にあるんですよ。       ジエン君が昔とは違って積極的なら、そこで新しい仲間ができると思います。       そうならなかった場合は…仕事がひと段落した際に私が彼の様子を見ます。       …いや、彼がここを自分の家のように慕っているというのが私も嬉しいので…       そういう事情がなくとも、私はこうするのが好きでこの仕事を始めたものですから…」 ( ゚∀゚)「へぇ…案外いいとこあるじゃん」 (´・ω・`)「案外って…まぁ、普段通報に応じるときとかが…」 (;゚∀゚)「あぁ、アレは流石にな…俺が改心するぐらいだし…w」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):903 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:22:34 ID:QlXLLlrO0| (´・ω・`)「…そして、ジエン君とブーン君が出会ったんだ… ( ゚∀゚)「なるほど、そこにつながるわけか…」 (´・ω・`)「で…こういうのもなんだけど…お願いがあるんだ」 ( ゚∀゚)「ンぁ?金はいくらだ?…いや、冗談だ、そんな怖い顔すんなよwww…で、何だ?」 (´・ω・`)「…僕が見た限り、今じゃジョルジュ君が一番ジエン君と親しいと思うんだ。       だから、僕が他のところで仕事してたりとかしていないときに…       そういうときに、ジエン君のことを気にかけてあげてくれないかい?       …流石に過去が過去だから、事態を重く見てるんだ。だからお願いしたいと思ったんだ。       …もし、この『三国志大戦』でつながっている、彼を取り巻く世界がなくなtt」 ( ゚∀゚)「要は今まで通り会ったら一緒に過ごせってこったろ?難しくも何ともねーじゃねーかw」 (;´・ω・`)「え、あ、うん…」 ( ゚∀゚)「ま、俺ァ不器用だからいろいろ聞いたこたァアイツと話してるときァ忘れると思うが…      でも大丈夫だ、アイツは悪いヤツじゃねぇってわかってるからなw      悪いヤツだったら『あるあ…ねーよwww』とか言ってるがなwwwww」 (´・ω・`)「うん…ありがとう。実は、僕もちょっと彼のことで悩んでたんだ」 ( ゚∀゚)「え?何が?」 (´・ω・`)「仕事の合間に他のところに行ってたりするけど、一人の時とか、ジエン君が寂しい思いをするんじゃないかって。       彼はいつも笑ってるように見えるけど話した通り本当はすごい寂しがり屋だからね…       …実は僕も昔寂しがり屋だったからわかるんだ…だからかな…」 ( ゚∀゚)「店長にもそんなことが…おっと、悪い、何だって?」 (;´・ω・`)「…え?いや、なんでもないよ、なんでもないよ~…」 (#゚∀゚)「ちょ、今何言いかけたw言えやゴルァwww」 (;´・ω・`)「そっ、そんなことより時間大丈夫?」 (#゚∀゚)「あ゙ァん!?…アッー!!もう10時半じゃねぇか!チクショウ、このことはまた小一時間問い詰めてやる!w」 (;´・ω・`)「ま、またのお越しをお待ちしております…フゥ…」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):904 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:28:15 ID:QlXLLlrO0| (;´・ω・`)o0O(危なかった…もうちょっとで口がすべるところだった…でも…) (A´・ω・`) ゴシッ… ( ´・ω・`)「…だからかな…」 …そのときの店長の目は… ( ´・ω・`)「僕が、お客さんに『この店を自分の家だと思って欲しい』なんて、思ってるのは…」 …まるで、ひとり親の帰りを待つ子供のような目だった…ように見えた… …数日後… (#゚∀゚)「…でよぉ、それに合わせて空撃ちだぜ?もうやってられn」 (;´・ω・`)「あ、思い出した!」 Σ(;゚∀゚)「おわっ、いきなり叫ぶなよwビックリするじゃねーかwww」 (;´・ω・`)「いや、それが思い出したんだよ、ジエン君の友人にあげたカーd」 ウィーン (;´・ω・`)「おっとっ、やぁ、ようこそバーボンハウスへ」 (・∀・)「ヤァ、テンチョウサン!」 ( ゚∀゚)「おぅ!遅かったじゃねぇか!」 (;´・ω・`)「あれ?今日ジエン君とここで会うって約束してたの?」 ( ゚∀゚)「いや、なんとなく言ってみただけだw」 (;´・ω・`);・∀・)「ちょwwwww」 ( ゚∀゚)「あ、そうだ、今日はどんなデッキやるんだ?」 (・∀・)「ウン、タマニハショクグンヲツカオウトオモッテクンデミタ!」 (;゚∀゚)「ほぅ、ってなんだコイツは!?」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):906 名前:(・∀・)の過去が語られるようです[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:31:42 ID:QlXLLlrO0| (・∀・)っ[R黄忠、R姜維、SR孫尚香、R諸葛亮、R龐統] (;゚∀゚)「ダメだ、何がメインなのか全くわからん…w」 (・∀・)「コレデゼンコクヲヤル、イイ!!」 この日、ジエンは3連勝し、七州に昇格した。 その昇格戦の最後の試合は… 受け継ぎし解除相手に石兵八陣と横弓で攻城を槍1発に防ぐ。 かつR諸葛亮で落城勝ちしたという… その日のジエンの笑顔は、ひときわ輝いていた…ように見えたと思う。 (;゚∀゚)「こうして見てると石兵八陣が厨に見えてくるから不思議だ…」 (;´・ω・`)「うん、僕もビックリしちゃった…使いこなそうと思えば使えるんだ、って…」 (・∀・)「メイクンモイイ!!ケドセキヘイハチジンモイイ!!」 (・∀・)の過去が語られるようです ― 終 劇 ― ---- |BGCOLOR(FFFFC0):909 名前:イクナイ(・∀・)!!作者[sage] 投稿日:2007/11/21(水) 23:48:16 ID:QlXLLlrO0| ( ゚∀゚)「なぁ、姜維の挑発があれば石兵八陣なんていらねぇんじゃねぇか?」 (;・∀・)「ソレハイッチャイケナイオヤクソク…」 ども、作者後記です。 880 誰かが呼びかけに応えてくれたら投下しようと思ってたんだ、すまない(´・ω・`) 「ずっと俺の(ry」はちょっとフザケてみた。反省はしていない。 この物語はフィクションだが、作者が2始まってからの名君厨であるのと、 3になって石兵八陣が毒効果追加というガセにまんまと騙されたのはガチ。 石兵八陣は強いんだよぉ(つД`)ネタって言わないでよぉ とりあえずジエンの強さや規律の五月蝿さ、大戦へのつながりなどなど、いろんな点を線にしたかった。 …てなわけで、不透明な部分が多かったジエンの中身を自分なりに解釈してみました。 正直、そこまでうまくできたとは思ってませんが…いつものことか('A`) というわけで、これにて今回の外伝は投下終了です。 次回作にも、多大な絶望感を感じながらwktkしていただきたいです。 以上、3で名君弱体化、石兵八陣排出停止の危機、天衣無縫がなくなる… …呉オワタな情報たちに心底嘆いている作者がお送りいたしました…3は何使おう…orz ----

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