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|BGCOLOR(AEEB9C):463 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 22:55:34 ID:p6woAMPp0| それでは投下します!  (,,゚Д゚)「…………」 三国志大戦3の稼働まで残り僅かとなったその日、ギコは物思いに耽っていた。 (,,゚Д゚)(3が稼働するまで温存しておくべきか……? それとも……) 財布の中身と通帳の残高を見比べ、むむむと唸ること数分。そして、彼は一つの決断を下す。 (,,゚Д゚)(やって、みるか……) 意を決して、カードケースと財布を手にするギコ。 家の外に出ると、冬の寒さが彼に容赦なく襲いかかる。 しかし、彼の決意はそんなものでは揺るがなかった。 (,,゚Д゚)(三国志大戦2で俺は変わる事が出来た。最後にこの挑戦を成功させてみせる) その思いを胸に、彼は並木道を一人で歩いていく。目指す場所は、あのゲームセンター。 (,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ…… ---- |BGCOLOR(AEEB9C):464 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:02:19 ID:p6woAMPp0| ゲームセンター、バーボンハウス。 三国志大戦においては、皇帝や征覇王クラスのプレイヤーから初心者まで幅広いプレイヤーが集い、親交を深める場所である。 しかし、三国志大戦3の稼働間近のこともあいまって、大戦コーナーは閑散とした状態になっていた。 (,,゚Д゚)(やっぱり空いているか。まぁ、3稼働直前の平日だから、仕方がないといえばそれまでだが……) (´・ω・`)「やぁ、平日の昼間からいらっしゃい。とりあえず、このホットコーヒーはサービスだからこれを飲んで暖まってほしい」 (,,゚Д゚)「あ、店長。どうも」 店長から渡されたホットコーヒーを味わいながら、ギコはデッキについて考えていた。 (,,゚Д゚)(今の環境で流行しているデッキは桃園決着、神速刹那離間、名君、人馬、大爆進といったところか) 各勢力で流行しているスタンダードなデッキを頭の中に思い描く。 (,,゚Д゚)(英傑号令系のデッキでは正直、分が悪いな。超絶号令+ダメ系というなら呉あたりだが……正直、素のぶつかりあいで負ける可能性がある) 各勢力の長所と短所を分析しながら、使用する勢力とデッキを組み立てていく。 そして、ホットコーヒーを飲み終えたギコの頭に、一つのデッキが浮かび上がった。 (,,゚Д゚)(妨害計略にやや不利だが……やってみるか) カップをカウンターに置くと、大戦コーナーへ向かうギコ。 (´・ω・`)「……何か、話しかけづらかったなぁ。彼、何をしようとしているんだろう……?」 空になったカップを片付けながら店長が呟く。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):466 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:07:29 ID:p6woAMPp0| ギコは筐体の椅子に座り、カードケースからICカードと武将カードを取り出す。 (,,゚Д゚)(徳は9。実質、あと6勝すればいいんだが……果たして簡単にいけるだろうか?) 眼を閉じて、ゆっくりと深呼吸。 (,,゚Д゚)(落ち着け……出来る筈だ) ICカードを筐体に差し込み、300円を投入する。 全国対戦を選択し、武将カードを登録する。 筐体には彼がよく使用する魏のカードではなく、蜀のカードが表示されていた。 (´・ω・`)「八卦陣諸葛亮、質実趙雲、R魏延、憤激劉備、R関銀屏か。二つの号令を状況によって使い分けるデッキだね」 (,,゚Д゚)「店長!? 一体、何時の間に……」 (´・ω・`)「ごめん、驚かせたかな。君が少し気になったんでね」 (,,゚Д゚)「……2で最後にやっておきたい事があるんです」 (´・ω・`)「やっておきたい事? ……ああ、なるほど」 対戦相手サーチ中に表示される成績を見て、納得したように頷く店長。 (´・ω・`)「覇王への挑戦、だね」 (,,゚Д゚)「ええ。3が稼働するまでやらないつもりでしたが……、やっぱり、ここで覇王に昇格しておかないといけないと思って」 (´・ω・`)「デッキは総武力27、総知力も29と決して低くはない。……ところで、何故このデッキを?」 (,,゚Д゚)「まぁ、今の環境を考えていたらこんな風になりました」 そんな会話を交わしていると、 ~対戦相手が見つかりました~ (´・ω・`)「対戦相手が見つかったみたいだね。それじゃ、僕は戻るよ」 (,,゚Д゚)「あれ? 見ていかないんですか?」 (´・ω・`)「見ていたいのは山々だけれど……お客さん来るかもしれないし、仕事場に戻らないと」 (,,゚Д゚)「そうですか……」 (´・ω・`)「大丈夫、君ならやれるよ。出来れば、昇格戦は見てみたいな」 (,,゚Д゚)「分かりました。その期待に是が非でも応えましょう」 店長は満足そうに頷くと、カウンターの方へと戻っていった。 (,,゚Д゚)「さてと……やりますか!」 武将の配置と兵法の選択を迷うことなく行うギコの眼には、自信が漲っていた。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):469 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:12:41 ID:p6woAMPp0| ~45分後~ (´・ω・`)「順調にいっていればそろそろ、ギコ君は覇王昇格戦かな?」 カウンターで時計を見た店長が呟く。 (´・ω・`)「お客さんもさっぱりだし……見にいってみますか」 その頃、ギコは…… (,,゚Д゚)(何とか5連勝……か。あと1勝で、覇王へ昇格出来る!) 店長の予想通り、陽5陰0の無傷リーチを迎えていたところだった。 そして、 ~対戦相手が見つかりました~ (,,゚Д゚)「さて、どういうデッキか……?」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):471 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:14:28 ID:p6woAMPp0| (,,゚Д゚)軍 徳9 『6連勝中』 八卦陣諸葛亮 質実趙雲 R魏延 憤激劉備 R関銀屏 『勝てば昇格』 魏呉軍 徳8 『3連勝中』 UC夏侯淵 Rカク昭 UC孫権 UC沈エイ R楽進 (,,゚Д゚)(総武力27 総知力23だが……。覚醒で最終的には総武力29、総知力25になるか……) (´・ω・`)「二色連合で、士気軽めの優良計略を持つ上に、スペックも優秀な武将を集めました、という感じだね」 (,,゚Д゚)「……店長!? 驚かさないでくださいよ」 (´・ω・`)「すまない。でも、こうでもしないと出番が無いから、……ウッ」 (;,,゚Д゚)「わ、分かりました。分かりましたから、泣かないでください」 涙ぐむ店長をなだめつつ、ギコは武将カードの配置を始める。 戦場は両サイドの大部分を森に覆われ、櫓が城門付近に二つ。端攻城の難しい地形になっている。 (,,゚Д゚)(正面衝突は避けられない……か。だが、それでこそこのデッキの真価が発揮される!) 兵法を迷うことなく選択するギコ。 (´・ω・`)(なるほど、その兵法を選ぶか……) ―――皆。この戦を勝てば、我らが主の悲願達成となります。 ―――うむ! 孔明、趙雲、魏延、そして銀屏よ。共に勝利を掴もうぞ! ―――ハッ! この趙雲、死力を尽くします! ―――劉備殿に受けた恩に報いる為、俺はどんな役でも受けて見せよう! ―――我が武は父に劣りますが……殿や趙将軍の足手まといには決してなりませぬ! この手に、勝利という名の結末を! ---- |BGCOLOR(AEEB9C):473 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:18:25 ID:p6woAMPp0| 画面の中に映し出された扉が重々しく開き、開戦の銅鑼が鳴り響く。 (,,゚Д゚)軍の配置は、中央に劉備と魏延の騎兵二部隊。 そして、そのすぐ後ろに諸葛亮、趙雲、関銀屏の槍兵三部隊が配置されている。 対する敵軍は、城門前に孫権、その前に沈エイ、そして夏侯淵、カク昭、楽進の騎兵三部隊が横に並べて配置されている。 (,,゚Д゚)「さて、まずは……」 ギコは劉備と魏延を壁にしつつ、趙雲、諸葛亮、関銀屏の三部隊で槍撃を繰り出しつつラインをじわじわと上げていく。 ―――来たか! 劉備め……漢中の借りを返させてもらう! それに対して敵軍は沈エイを先頭に、夏侯淵、カク昭、楽進の三部隊が蒼いオーラを纏いながら右往左往している。 (,,゚Д゚)(沈エイを壁にして連突を狙っているか。ならば……) 魏延、劉備を若干先行させて、槍の三部隊との距離をとった。 敵陣の半分近くまで魏延と劉備が進軍すると、沈エイが乱戦に持ち込む為に歩を進めてくる。孫権の部隊も援護射撃の体勢に入った。 ―――よし、蜀の連中に孫呉の意地を見せてやるとするか。かかれ! しかし、その二部隊は沈エイとの乱戦に持ち込まれる寸前、兵を反転させた。 だが僅かに移動しては止まり、沈エイが追いついてきたらまた僅かな距離をとる。 ―――へっ、蜀の連中も大したことなさそうだな。 ―――本当にそう思っているのか? フン、めでたいヤツだ。 ―――何? ―――孔明、趙雲、銀屏、今だ! ---- |BGCOLOR(AEEB9C):475 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:22:01 ID:p6woAMPp0| 槍撃! 槍撃! 槍撃! ギコは瞬時に劉備と魏延を沈エイに乱戦させた直後、その後ろから豪雨の如く槍撃を浴びせる。 沈エイの兵力は凄まじい槍撃の嵐と共に削られていった。 (;´・ω・`)「ギコ君……槍撃上手いね? いつも魏ばっかり使っているから、あまりこういう場面は見たことなかったけど」 (,,゚Д゚)「張コウか典イを入れた魏四枚も一時期扱ってましたから。その時の応用ですよ」 (;´・ω・`)(それでも、普通だったら槍一部隊の槍撃が限界じゃないの? 応用で集中槍撃って出来るものかなぁ?) ―――くっ、槍兵部隊がいなければ、相対的にこちらの不利……。カク昭! 楽進! 救援に向かうぞ! 蒼いオーラを纏った騎兵三部隊が、疾風の勢いで沈エイの許へ急行する。 しかし、 撃破  沈エイ『まだ、死ねねえんだよ……!』 後一歩のところで、沈エイは撤退を余儀なくされた。そして、救援に向かってきた夏侯淵、カク昭、楽進の内、夏侯淵と楽進の両名が迎撃ダメージを受ける。 ―――ちぃっ、またしても……! ―――夏侯淵将軍! 楽進殿! 自分がこの場を守り切ります! お二方は兵の補充を! ―――すまぬカク昭……。楽進! 一旦退くぞ! ―――……分かりました。ここは退きましょう。 その刹那、突如として周囲が暗くなり、黄金の龍が天を舞う。 (,,゚Д゚)「逃しはしない!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):476 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:24:43 ID:p6woAMPp0| 兵法マスタァァァー! プラス外伝! 蜀軍の大攻勢MASTER 『増援』『増援』 劉備と魏延の部隊が八割強まで兵力を回復し、更に+3の武力補正を受けたギコの全部隊が夏侯淵、カク昭、楽進に殺到する。 撃破  楽進『この程度で……!』 撃破 夏侯淵『この俺が……!?』 撃破 カク昭『ここまでか……』 孫権以外の敵軍を蹴散らしたギコは、趙雲を敵城からやや離れた場所で募兵状態に入らせた後、それ以外の四部隊は櫓と柵の破壊に専念させた。 必死に孫権が柵の内側から弓を撃ち続けるも、一人として撤退にはまるで追い込めない。 櫓と柵が完全に破壊された相手は、堪らず兵法を発動させる。 兵法マスタァァァー! プラス外伝! 再起の法MASTER 『速軍』『士気』 (,,゚Д゚)(再起だったか。これは、押せ押せは無理かな) 騎兵二部隊を殿役として、自城への退却を試みるギコ全軍。 その時、画面が効果音と共に明るくなる。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):479 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:27:40 ID:p6woAMPp0| ―――我が神速の攻めを見切れるか! 反骨の士よ! ―――面白い。俺を斬れるか! 夏侯淵! 『魏延』               『夏侯淵』 『   (,,゚Д゚)軍   』対『   魏呉軍   』 (,,゚Д゚)ノシΩ「一騎討ちか。勝負ッ……!」 無双 無双 激 激 激 無双2回に激3回。それなりの結果だったが、武力差などの事も考えると安心は出来ない。 (,,゚Д゚)(後は相手の腕次第……!) △ ○ × × △         『敗北』         ―DEFEAT― 『魏延』               『夏侯淵』 『   (,,゚Д゚)軍   』対『   魏呉軍   』   「我が神速の攻撃、受けられると思うたか!」 撤退  魏延『おのれぇぇぇ!』 (;,,゚Д゚)「嘘ぉ!? まぁ……仕方無いか」 殿役を趙雲に切り替え、すぐ近くに突撃状態の劉備をうろつかせながら諸葛亮と関銀屏を自城へと引き上げさせる。 敵も無理な追撃はせず、互いの部隊が城に戻るころには75カウントを切っていた。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):482 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:30:43 ID:p6woAMPp0| (,,゚Д゚)(こちらの士気が9。相手は2色で魅力持ちが一人、外伝士気も含めると、-0.75で8.25くらいか?) 相手の士気を予想するギコ。すると、土煙が敵城より上がり、一人の武将が姿を現す。 ―――諸葛亮! この城をやらせはしない。陳倉の様に守り抜いてくれる! 『強化』―POWER UP― 『    魏武の大強   [知力時間]     自身の武力が長時間上がる  』 (,,゚Д゚)「そう来るか……」 敵の最大士気は9。ここで魏武系の計略を使うのを予想していたが、ギコ自身は強兵の方が来ると思っていたようだ。 そして、赤い気を纏うカク昭を筆頭に、夏侯淵と楽進、そして孫権が続く。 沈エイは一人、ギコ側から見て右サイドの端攻城を狙っているようで、森の中を突っ切ってギコの城へと向かっている。 (,,゚Д゚)(そろそろかな……) 敵陣の約半分を、カク昭らの部隊が通過したのを視認すると、ギコは趙雲と諸葛亮、そして関銀屏を縦に三枚並べる。 そして、その両側に劉備と魏延を配置する。 (,,゚Д゚)(上手くいってくれるか……?) 下手をすれば、こちらの主力が突撃で撤退する可能性も大だ。しかし、上手くいけば士気差を作った上で主力を潰せる。 そして……カク昭が自陣半分を通過し、警告の法螺貝が鳴り響くその刹那、 迎撃! 迎撃! 迎撃! 三人分の迎撃ダメージを受けるカク昭。いくら武力依存が強いとはいえ、迎撃ダメージを3人分まとめて食らえば、兵力が僅かになるのも無理はない。 (,,゚Д゚)「間に合ったか……!」 (;´・ω・`)(騎馬の突撃状態の速度と、相手の心理状態諸々を計算してこの結果を出したのか……!?) 店長の驚愕を余所に、ギコは素早くカードを操作する。 兵力が僅かになっているカク昭は、劉備の突撃によって撃破された。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):483 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:36:18 ID:p6woAMPp0| カク昭が撃破されたことに敵は動揺したのか、全軍を反転させる。 ギコはその間に、趙雲と関銀屏、そして諸葛亮を先頭にラインを上げていく。 その頃、魏延と劉備は沈エイを連続乱戦で撃破する。 撃破  沈エイ『まだ、死ねねえんだよ……!』 そして、敵陣半分までラインを上げた時だった。士気は既にMAX近く。 (,,゚Д゚)「ここまでラインを上げさせたら、これを止める術はない」 ―――魏呉の将兵よ。我が八卦の奥義を以て、この戦に勝たせてもらいます。 『英傑号令』―HEROIC COMMAND― 「これで終わりにしましょう……」 『    八卦陣の奥義   [知力時間]     範囲内の味方の武力を上げる  』 諸葛亮を除く全ての自軍が計略対象となり、+6の武力上昇値を得る。更に、 『強化』―POWER UP― 『     質実剛健   [知力時間]     自身の武力が上がり、   敵の計略の効果を受けなくなる  』 武力16で、妨害計略を通さない槍兵が誕生する。 敵軍はすぐに、夏侯淵と楽進で迎撃の態勢を取るものの……。 撃破  楽進『この程度で……!』 撃破 夏侯淵『この俺が……!?』 圧倒的な武力の差で、簡単に蹂躙される。 ギコは諸葛亮を若干後退させ、趙雲を城門に浅く差し込むと、魏延と劉備を土煙の上がっている場所へ向かわせる。 (,,゚Д゚)「後は孫権を潰せば……!」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):485 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:38:37 ID:p6woAMPp0| しかし、魏延と劉備が突撃するよりも早く、孫権の計略が発動してしまう。 妨害 - INTERRUPT - 「攻めにも守りは必要だ!」 『    守成の名君  [知力時間]   範囲内の敵の城攻撃力を下げる 』 しかし、質実剛健の発動している趙雲は対象になっておらず、諸葛亮も対象外になっている。 範囲に入っていたのは劉備、魏延、関銀屏の三部隊のみだった。 突撃状態に入っていた魏延と劉備の連突で、孫権は一瞬にして兵力を奪われ、 撃破  孫権『こりゃやべぇ!』 撤退を余儀なくされることとなった。 浅く城門に入れておいた趙雲を、攻城ゲージが溜まる直前に、奥へと差し込む。 『(,,゚Д゚)軍』      『趙雲』         『攻城』       ―TARGET STRIKE― 「突き進め!」 豪快な音と共に、敵軍の城ゲージが三分の一ほど削られる。 関銀屏と、妨害のかかっていない諸葛亮も攻城準備を始める。 先に撤退していたカク昭が出撃してきたものの、兵力が充分では無かったため、趙雲との乱戦中に魏延の突撃を受け、 撃破 カク昭『ここまでか……』 カク昭は三度目の撤退を余儀なくされる。 しかし、すでに八卦陣の武力上昇効果は切れていた。 主力である趙雲の兵力も半分を切っている。しかし……ギコの顔に焦りは全く見られない。 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):487 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:40:56 ID:p6woAMPp0| (,,゚Д゚)「よし、最後の一手だ!」 ギコは劉備の計略をロックすると、迷いもなく赤いボタンを叩く。 ―――皆よ、我らの勝利まであと僅かだ! 奮起せよ! 勝機は我らにある! 奮起号令 - IMMORTAL SPIRIT - 「勝利に向かって突き進め!」 『    憤激の大号令   [知力時間]   範囲内の味方の武力と兵力を上げる 』 この状況で駄目押しともとれる号令だ。しかし、まだ相手は諦めていなかった。 否、それはもしかしたら、カードに秘められた武将の想いが引き起こした現象だったのかもしれない。 ―――……この戦、俺たちの負けだな。 ―――ならば降伏せよ。これ以上、無駄な血を流したくはない。 ―――そうだな……だが……俺は、最後まで戦い抜くと決めたんだ! ―――わかった。そなたの想いに応えよう。兵よ、これより敵将との一騎討ちに入る! 『劉備』                 『沈エイ』 『   (,,゚Д゚)軍   』対『    魏呉軍    』 (,,゚Д゚)ノシΩ「ここでか……!」 激 無双 激 強 無双 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):490 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:43:57 ID:p6woAMPp0| × △ × × ○         『敗北』         ―DEFEAT― 『劉備』                 『沈エイ』 『   (,,゚Д゚)軍   』対『    魏呉軍    』 「俺に勝とうってか? 夢みてんじゃねえよ!」 撤退  劉備『後は、頼んだ』 ―――私の負けか……。そなたの意地、しかと見せてもらった。 ―――いや、最後の悪あがきってやつだ。俺はこんな生き方しか出来ない武将だからな……。 ―――それでも、この私に土を付けたのは事実だ。 ―――それはアンタが一騎討ちに応えてくれたからに過ぎない。もし、一騎討ちの起きない状況で今の局面を迎えたなら、俺はアンタに負けている。……もう会うこともないだろう。 ―――沈エイ……孫呉最後の将……か。それに相応しい武と人格の持ち主だったな……。 その後、沈エイは趙雲との乱戦に入ったが、魏延の突撃によって再び撤退する。 そして……。 『攻略』 「趙雲」 『皆の者、勝ちどきをあげよ!』 勝利 数カウントの後、趙雲の3Dモデルが槍を掲げると同時に、『勝利』の二文字が画面に映し出される。 ―――ついに……我らが主の悲願が果たされました。 ―――うむ。孔明! 趙雲! 魏延! 銀屏よ! よくやってくれた! ―――ありがたきお言葉! しかし……戦はまだ終わっておりませぬ。次の戦に備える事も肝要かと。 ―――趙将軍の言葉通りですな。しかし、今はこの戦の勝利を喜びましょう! ―――父上……私は、これからも戦い抜きます。関の名を冠する者として! 各々の武将が勝利の喜びと、新たな決意を胸にしていた。そして……。 昇格 「覇王クラス」 ---- |BGCOLOR(AEEB9C):494 名前:(,,゚Д゚)の挑戦 覇王へ[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 23:47:30 ID:p6woAMPp0| (,,゚Д゚)「……ふぅーーー」 (´・ω・`)「いやぁ、ギコ君。月並みな言葉だけど、おめでとう」 (,,゚Д゚)「……はい。何とか、やれました」 ギコの顔には、覇王昇格を果たした笑みが浮かび上がっていた。 と、そこへ……、 川 ゚ -゚)「うむ。これで関羽が入っていたならなお良かったのだがな」 (; ゚∀゚)「クー姐さん、そりゃあちょっとコスト上無理だって……」 (;,,゚Д゚)「!? お、お前らいつからいた!?」 川 ゚ -゚)( ゚∀゚)「「ついさっき」」 クーとジョルジュが声を重ねてギコに返答する。 ( ゚∀゚)「しかしまあ……お前が覇王になっちまうなんてなぁ。俺も負けてられねぇな!」 (,,゚Д゚)「……ケニアでか?」 ( ゚∀゚)「あったりめえよ! よっし! 3までやらないと決めていたが、早速今日中に覇王へレッツチャレンジだぜ!」 ジョルジュは早速、筐体にICカードと300円を投入する。 川 ゚ -゚)「私は……そうだな。この武神関羽を使って、何処まで行けるのか試してみたい」 (,,゚Д゚)「なるほど。そう言えば、武神関羽は3になったら能力とコストが変わってしまうからな……」 川 ゚ -゚)「だから……頼みたいんだ。ギコ『先生』?」 (*;,,゚Д゚)「(……わ、わざとか!?)わかった。それじゃあ、デッキを考えるか」 川*゚ー゚)「本当か?」 (*,,゚Д゚)「本当だよ。えーと、武神関羽をクーはデッキの中枢に据えるんだな? だったら……」 覇王への挑戦を試みるジョルジュ。そして、クーの為に武神関羽を組み込むデッキについて考えるギコ。 そんな、彼らの姿を見ながら、店長は心の中で呟いた。 (´・ω・`)(それにしても、彼のスキルと戦術眼……正直ここまでとは思っていなかったなぁ。……僕も、浮かれていられないな!) 三国志大戦3稼働まで残り僅かとなったこの日、バーボンハウスにはギコの覇王昇格と共に、常連のプレイヤーが数多く集まったらしいが……それはまた、別の話である。 ---- |BGCOLOR(FFFFC0):497 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 00:02:03 ID:p6woAMPp0| 夜遅くにも関わらず、支援をいただけたことと、初投下で拙い部分が多数あるにも関わらず、暖かいお言葉をいただけてありがとうございます。 これは、自分が覇王になった時の実体験をアレンジして書き下ろしたものです。 ギコの勢力別の順応性の良さや、槍撃スキル、戦術眼を上手く書けていればいいなぁ……と思っています。 当初、もっと武将の声を入れる予定でしたが……色々とあって上記の文に落ち着きました。 最後に、ここまでお付き合いいただいた方に、感謝の意を表します。 それでは、またの機会に。 ----

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