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|BGCOLOR(AEEB9C):743 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 22:34:43 ID:I7ROQIJgO| 携帯電池がタミフった… ここはバーボンハウス。位に見合わぬ腕をもつ君主が集う場所。そこに一人、珍しく昼から大戦台に座るいい男がいた。 紺のスーツに白いYシャツ。場所が場所ならツナギが似合うだろう、凛々しい顔つき。そして知的なメガネ。 ( ○○)ぬう… 唸る声は低く、場所が場所なら男さえ魅了するであろう。 彼の名は阿部。数少ない大英傑を誇る三国志大戦プレイヤーである。 阿部はジッと、今引いたばかりのカードを見つめていた。 ( ○○)「…ナイスガイ」 (´・ω・`)「珍しいですねこんな時間に」 ( ○○)「ああ、今日は非番なんでな、寄らせてもらったよ」 (´・ω・`)「そうなんですか。…何を見てるんです?」 ( ○○)「ん?これか?」 ( ○○)っR高順 (´・ω・`)「へえ、いいのを引いたじゃないですか」 ( ○○)「聞いた話だと、強制前進しなくなったらしいが」 (´・ω・`)「うん、ギリギリまで削られると武力30になるらしいよ」 ( ○○)「武力30…」 店長はまだ知らないことだが、阿部が、この言葉にときめかないはずがなかった。 ( ○○)「早速使ってみよう」 |BGCOLOR(AEEB9C):745 名前:ナイスガイの意地[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 22:41:16 ID:I7ROQIJgO| 阿部は財布を取り出すと、武将カードを物色し始めた。言うまでもなく、ギッシリの諭吉が詰まっている。 (´・ω・`)「羨ましいなぁ…」 ( ○○)「ん?ああ…まあ3つほど会社を持ってるからな」 (;´・ω・`)「…本当は何してる人なんですか」 ( ○○)「秘密」 話しながら、ホイホイとどこからともなくカードが取り出される。 新カードはまだ少ないが、それなりのものは出来たようだった。 (´・ω・`)「これは… ( ○○)R高順 R華雄(新) SRトウ艾 SR甄皇后。まあ二色の無勢だな」 (´・ω・`)「なんていうか…相変わらず偏ったデッキですね」 ( ○○)「知など超武力の前にはチリに等しい。」 (´・ω・`)(絶対間違ってる) おそらく、阿部の卓越したスキルがあればこそなのだろうが…この変なところを腕でカバーするあたり、誰かに似ていると店長は思った。 ( -○∀○)「へっくし!あー…風邪かな?」 Ш(゚▽゚Щ)「OiOi大丈夫かよ?」 |BGCOLOR(AEEB9C):747 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 22:46:44 ID:I7ROQIJgO| ―対戦者が見つかりました― 阿部軍 6品大英傑 R華雄 R高順 SRトウ艾 SR甄皇后 殿の馬は私 7品 R孫権 SR陸遜 R周泰 UC韓当 C董襲 (´・ω・`)「弓主体かぁ…舞だと辛いんじゃないですか?」 ( ○○)「まぁ見てな」 戦場は中央が炎。阿部は右側に柵を敷き、右側端最前線にトウ艾、華雄を配置。反対側最前線には高順を配置した。 ー開戦ー 敵は中央に集めるようにして柵を仕掛けている。阿部の部隊は、真っ直ぐに前進した。 (´・ω・`)「槍撃のダメージがあがってる!注意して!」 ( ○○)「問題無い」 高順には董襲と孫権が。残りは華雄と甄皇后を待ち受ける。 ここで阿部は、高順を柵にぶつけず、張り付けもせずに走らせ続け、甄皇后と華雄を積極的に攻めさせた。 (´・ω・`)「なるほど…やるなあ」 店長は高順の不可解な行動を即座に理解した。そして阿部の罠は、見事に敵を直撃する。 ジャーンジャーンジャーン ー戦いの時は来た! 周泰が真っ直ぐ華雄に仕掛けていき、トウ艾を踏んだ。 ( ○○)「主力が単身停止していたら、普通は伏兵を当てようとしていると思うだろう。ま、裏をかくってのはこういうことさ。」 |BGCOLOR(AEEB9C):749 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 22:58:52 ID:I7ROQIJgO| そのまま乱戦し周泰を撤退させると、トウ艾が柵を破壊し、華雄が攻城に入り、甄皇后が援護に回る。 あわてて敵が高順に向かわせた部隊を救援に向かわせると、高順が城に張り付きに向かった。 (;´・ω・`)「武力9の釣りかぁ…やらしいなぁ」 華雄の攻城と高順の攻城が入る。甄皇后は弓を受けて兵力を減らすとすぐに引き返し、トウ艾は更なる攻城を入れるために乱戦していく。が、耐えきれず撤退。 結果、華雄の壁2発、高順壁1発を開幕で入れることが出来た。華雄も弓のダメージで撤退するが、相手に反撃する余力はなかった。 (´・ω・`)「開幕は大成功ですね」 ( ○○)「うむ。…しかし高武力がかなり柔らかくなっているな」 (´・ω・`)「そりゃ今までが硬すぎましたからね」 ( ○○)「(武力が)大きくて(減りが)硬い方が好きなんだがな、俺は」 (;´・ω・`)またそういう言い方を… 阿部は高順を戻すと、帰していた甄皇后をすぐに舞わせた。 敵は誰も部隊を出していないため、高順の武力は上がらない。 (´・ω・`)「これって武力はいくつあがるんですか?」 ( ○○)「記憶が正しければ+3のはずだ」 |BGCOLOR(AEEB9C):751 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 23:11:27 ID:I7ROQIJgO| (´・ω・`)「あー…なるほど、それでその構成ですか」 ( ○○)「そう、敵が城から部隊を出さねば武力の上がりは低いが、リードをとることが出来たなら、相手は城から部隊を出さざるを得ない」 (´・ω・`)「守りは鉄壁ですね…」 ( ○○)「まあ見てな」 敵城から煙が上がり、5人が城から出てくる。阿部は復活していないトウ艾を城から出しておき、復活を許さない。 ( ○○)「これで武力+9だ。」 (´ ω `) ・ ・ 敵はこちらの武力を見ると、すぐさま城に引き返した。当然と言えば当然の結果ではある。 (´・ω・`)「これが舞ってる間中続くのかぁ…嫌だなあ…」 こちらの士気は再び5。相手は士気が10ある計算だ。 ( ○○)「恐らく士気12まで貯めて、号令を重ねるだろうな…」 (´・ω・`)「でも守るためには部隊を出さなきゃならないし、詰みだね」 ( ○○)「守る?何をだ?」 (´・ω・`)「へ?何って陸遜を…」 ( ○○)「攻めないぞ?」 (;´・ω・`)「ちょ」 敵の陸遜が城から顔を出した。 ―孫武の大号令、準備開始― |BGCOLOR(AEEB9C):754 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 23:20:53 ID:I7ROQIJgO| (;´・ω・`)「…本当に行かないんですか」 ( ○○)「ああ、行かない」 (;´・ω・`)「…勝てるんですか」 阿部は華雄を取って、計略をロックする。 ( ○○)「武力29がたかが孫武手腕ごときに負けるはずないだろう」 (´・ω・`)「まあそれはそうなんですが」 ( ○○)「それに」 陸遜のオーラが赤く染まる ( ○○)「忘れてもらっちゃ困る。俺の軍師をな」 ―どうなっても知らねえぜ…奥義! (;´・ω・`)「アッー」 孫武発動直前、敵の陣地に指鹿為馬が発動する。範囲内の敵は一気に知力を低下させた。 ( ○○)「その号令、いつまで保つかな?」 (´・ω・`)「やらしい…やらしいよ」 ―全軍、我と共に進め! 陸遜の号令が響く。敵は知力低下をものともせず攻めあげた。しかし ―ハカイアルノミ! 部隊差3で武力29となった華雄がそれを抑えにかかった |BGCOLOR(AEEB9C):756 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/22(土) 23:42:21 ID:I7ROQIJgO| ―へやー! ( ○○)「お?」 敵の周泰が爆発し、突如武力24の怪物が誕生した。 (´・ω・`)手腕じゃ勝てないと思ったんだね。でも武力29相手じゃ… バァーン ―一騎打ち― (´・ω・`)「お」 ( ○○)「む」 |BGCOLOR(AEEB9C):759 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:00:14 ID:I7ROQIJgO| ( ○○)ノΩ まあ負ける要素は… 激激激激無 (´・ω・`)「テラビミョス」 (; ○○)「一騎打ちは苦手なんだよ…」 ○×××○ (; ○○)「なにぃ!?」 (;´・ω・`)「つよっ」 阿部にとっては必殺技だった無勢華雄を撤退させられ、急遽阿部はピンチに陥った 高順の武力は21となるが、それでも武力24の前に一気に兵力を減らす |BGCOLOR(AEEB9C):766 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:10:35 ID:XmHdKhmqO| ここで知力が下がっていたため、陸遜の効果が切れた。しかし兵力を大幅に減らした高順が弓と槍撃で撤退する。 (; ○○)「ナイスガァァァァァァイッ!!」 (´・ω・`)「あらら…」 そのままの勢いで敵の部隊が押し寄せる。 (; ○○)「くっ……俺としたことが」 そのまま ( ○○)「なんてな」 トウ艾(武力19)が姿を現した。 |BGCOLOR(AEEB9C):769 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:20:16 ID:XmHdKhmqO| (´・ω・`)「ほんとにやらしいねえ」 ( ○○)「頭がいいと言って欲しいものだな」 (´・ω・`)「周泰もタイミング的に撤退する時間だろうし、さらに…」 阿部軍 ―隠密の神速行― (´・ω・`)「これがあるから乱戦されたら終わりだ。」 号令も切れ、周泰も効果時間により撤退。もはや敵は為す術もなく撤退していくしかなかった。 ( ○○)「さぁて、兵略は何かな?」 ―これが軍師の奥義と言うものだ!奥義! ( ○○)「ほう?極滅業炎…まだ見たことはないな」 極滅業炎LV16 ドンッ!!! (; ○○)「…は?」 阿部は唖然とした。範囲内の敵も味方をも焼く業炎は、甄皇后が舞う側とは反対側に配置されていたのだ。 ( ○○)「これは…」 (´・ω・`)「うん、完全に読み違いなんだすまない」 ―そのまま、トウ艾が落城させ、勝負はついた |BGCOLOR(AEEB9C):772 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:29:06 ID:XmHdKhmqO| >767 作者も同意見。しかし実際に負けてしまった涙目な現実 (´・ω・`)「もし極滅業炎がこっち側に来ていたら…」 ( ○○)「…ぞっとしないな。どのくらいのダメージを受けるものなんだ?あれは」 (´・ω・`)「聞いた話だと、レベル10のゲージMAXで範囲内の部隊を2cで倒せるみたいだね」 ( ○○)「メガ周瑜、未だ健在ってところか。読み違えたら全滅させられるとは、まさに運だな」 阿部はコインを投入した。 ( ○○)「ところで店長…わざとなのか?」 (´・ω・`)「え?」 ( ○○)「毎回店長と話していて、追加進軍を忘れるんだが」 (;´・ω・`)「そんなことはないんだけど…ま、まあとにかく、業炎にはこういう使い方もあるってことだね」 ( ○○)「読みを外さなければ、だがな」 |BGCOLOR(AEEB9C):775 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:37:27 ID:XmHdKhmqO| 二戦目 (;´・ω・`)「そんなに悪鬼使ったらまずくない?」 ( ○○)「何のためにコイツがいると思ってる」 ―陥陣営 ( ○○)「ナイスガイ入りまーす」 (´・ω・`)「はい喜んでー」 ―ドッパァン! (;´・ω・`)「うっわ…武力27…城が一発で半分減った…」 三戦目 ( ○○)「天下無双!!相手に不足はない!武力32の高順に勝てるものか!」 (´・ω・`)「突撃ダメージは五分!柵もある!いける!」 バパン! ―一騎打ち― (; ○○)´・ω・`)「NOOOOOOO!!!!!」 ( こうして、阿部は三戦を終えた。圧倒的なスキル差は、当然のごとく起きる一騎打ちによって失われたが、どうにか三勝 を収める。 ( ○○)「いやあしかし、柵を一撃で破壊っていうのは凄まじいな」 (´・ω・`)「本来柵を破壊する間に弓を撃たれたり突撃されたりするからね。その上火事場効果に特攻効果…ぶっ壊れもいいとこだよ」 ( ○○)「さすがだナイスガイ」 ( ^ω^)「変態もいいとこだお」 ('A`)「俺も対策考えなきゃなあ」 (*゚ー゚)「私も怖いですね」 |BGCOLOR(AEEB9C):777 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:48:00 ID:XmHdKhmqO| Σ(; ○○)?! 阿部は瞬間、石化した (´・ω・`)「やあ、今日は早いんだね」 ( ^ω^)「テストだったから早く終わったんだお」 ('A`)「しかしいつ見ても凄いよなー。よくこんなデッキで戦えるよ」 (´・ω・`)「デッキを生かすも殺すもプレイヤー次第ってことだね。、ほら、代山君みたいなプレイヤーもたくさんいるし」 ( ^ω^)「ブーンは曹操がいいお」 (´・ω・`)「うん、こだわりをもつのも大事だね。とにかく超武力…なんて変態さんもいるくらいだし。そこの人とか」 (; ○○)「………!」 (*゚ー゚)「…?」 しぃは阿部をマジマジと見つめた。阿部が更に硬直し、鉄になり、鉛になり、凍った。 (´・ω・`)「ん?どうしたんだい?阿部さん」 (; ○○)「………!………!」 (*゚ー゚)「あら?もしかして阿b……」 ( ○○)「おや?可愛らしいお嬢さんだね。はじめまして、メガネです」 ( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「は??」 ( ^ω^)「何を言ってるんだお阿b…」 (; ○○)「(ガシッ)おや、足の速そうな坊やはじめまして。メガネだ、仲良くしてくれよ」 (; ^ω^)「いい痛いお!!頭がもげるお!」 ( ○○)「店長!」 Σ(;´・ω・`)「は、はい?」 ( ○○)彼らを俺に紹介してくれ |BGCOLOR(AEEB9C):779 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 00:57:40 ID:XmHdKhmqO| ――――――― (*゚ー゚)「そうなんですかー、そっくりなもので、つい」 ( ○○)「他人のそら似ってのはよくあることだ。気にしなくていいさ」 Ω (; ^ω^)「掴まれただけなのにたんこぶできたお」 (;'A`)「空気読まないからだよ」 (;´・ω・`)「しかしいくら気が動転していたからって…」 ( ^ω^)「メガネは無いお」 ('A`)「メガネはないだろ」 (´・ω・`)「メガネはないよ」 ( ○○)「仕方ないだろう。名前とかつけるの苦手なんだよ…」 (*゚ー゚)「あの、メガネさん?」 ( ○○)「なんでしょう、お嬢…さん。」 (*゚ー゚)「よかったら私に色々教えていただけませんか?」 ( ○○)「それは構わないが…いいのかい?俺は皇帝だって食っちまうような男なんだぜ?」 (;*゚ー゚)「???」 こうして、バーボンハウスの実力者、阿部はメガネと呼ばれることになった。 次々と明かされる、ネーミングセンスの無さ、資産、趣味、そして三国志大戦の実力。 しかして彼の謎はまだまだ多い……。 Ω (; ^ω^)「まだたんこぶ治らないお…どんだけ握力あるんだお」 ( ○○)「秘密」 |BGCOLOR(AEEB9C):781 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01:04:17 ID:XmHdKhmqO| 余談 ( -○∀○)「ちゃーす」 (´・ω・`)「やあ、いらっしゃい」 ( -○∀○)「なんか最近凄い人がいらっしゃるそうで」 ( ○○)「なあ店長、そこの台……ん?」 ( -○∀○)………。 ( ○○)…………。 ( -○∀○人○○ ) ガシッ (;´・ω・`)? |BGCOLOR(AEEB9C):783 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/12/23(日) 01:15:46 ID:XmHdKhmqO| 以上で終了です。 後にメガネと呼ばれる~のくだりをどうにか回収しようと頑張ってみたらこんなことに。 阿部は弓呂布の時もあり、超武力に夢をかけるタイプの君主にしました。 支援感謝でした。それでは

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