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584 名前:夏の日の記憶・1 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:18:30 c2auF0JS

茹だる様な暑さが続く夏休み。
爛々と輝く太陽の下、並んで歩く少年達の顔には明らかな疲れの色が見える。
彼らは不意に立ち止ったかと思うと、顔を上げた。

その視線の先には――

 ――ブランデーハウス

(`・ω・´)「や――」
( ´_ゝ`)「さあ弟者、今日こそはオパンチュデッキで勝ち上がるぞ!」
(´<_` )「そんな大声でオパンチュオパンチュ叫ぶな兄者、それにあれは飛天デッキだ」
(`;ω;´)「うっ」
( ´_ゝ`)「よし、席は確保したぞ弟者、金を入れろ」
(´<_`#)「だからなんで俺なんだ兄者、殴るぞ」
( ´_ゝ(;;:)「OK、弟者……殴ってからいうのはどうだろう」
(´<_` )「どうでもいいから流すが、兄者。ピタ止まりがまだできないのはしょうがないとして、対策を考えたデッキにしてるんだろうな?」
( ´_ゝ`)「うむ、ピタ止まりの重要さはわかったが、マスターするまでオパンチュ見れないのは辛いからな。こないだ引いたカードを入れたデッキにしてみたぞ」

――武将カードを登録してください。

(´<_` )「ふむ……馬単は兄者には無理だと思うが努力の形跡はあるか。で相手は……」

――挑戦者現る!


585 名前:夏の日の記憶・2 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:22:21 c2auF0JS

――挑戦者現る!

( ´_ゝ`):UC蔡文姫 R董卓 R曹仁 SRホウ徳 C蔡ヨウ
名問軍  :R文醜 R顔良 SR袁紹 UC劉備 R陳琳 

( ´_ゝ`)「ん? 劉備って緑色じゃなかったか弟者よ」
(´<_` )「国名ぐらい覚えろ兄者。たしかに蜀の君主だが、一時期袁にもいたんだよ」
( ´_ゝ`)「しかしあの金色のやつ、弟者のこと指差して笑ってるぞ」
(´<_`#)「笑ってるとしたら兄者に対してだと思うぞ。向こうは生粋のパワー重視デッキだから気をつけないとまた負けるぞ」
( ´_ゝ`)「任せておけ弟者……俺とて何も考えずにこのデッキを組んだわけではない」
(´<_` )「兄者……」
( ´_ゝ`)「ずっと考えていたが、こいつら(蔡文姫・蔡ヨウ)親子には見えないよな……」
(´<_` )「いいから配置しろ兄者」
( ´_ゝ`)「あ、あぁ……槍が居るからとりあえず壁要員を……っと」

地形は真ん中に森、城門近くに櫓が二つ……兄者は森の左側に蔡ヨウを置き、右側に蔡文姫を前にして、
その後ろに董卓・ホウ徳を配置、曹仁は城門前においた。

(´<_` )「(まあ無難なところか……)兄者はオパンチュ好きなのに、壁にすることは厭わないんだな」
( ´_ゝ`)「ああ、やられた声も戻ってくるときの声もおっきものだからな」
(´<_` )「OK兄者、いいから前を見ろ」

兄者が増援の法を選択してしばらくすると、重い扉が音を立てて開かれる……。


586 名前:夏の日の記憶・3 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:24:30 c2auF0JS

相手の陣営はこちら側から見て、森の右側に劉備・陳琳を先頭にその後ろに袁紹、その後ろに二枚看板という配置。

(´<_` )「(開幕に殴るつもりで固めてきたか……)」
( ´_ゝ`)「とりあえず、槍を消してごついおっさんたちで突撃だな……っと」

合図と共に両軍が動き出し、今回は迎撃を去れずに蔡文姫が相手の槍を消す。

( ´_ゝ`)「よし、槍を消したからおっさんたち突撃ー」

兄者が董卓・ホウ徳を前に押し出した瞬間、鈍い音と共に突撃という文字が浮かび、愛らしい声が店内に響き渡る。
 <ふぁ~あ

(;´_ゝ`)「なっ、後ろのおっさん達が突撃してきてオパンチュ娘が蒸発したぞ!」
(´<_` )「低武力だからな……って、兄者驚いてないで馬を戻せ!」

また響き渡る鈍い音共に今度は迎撃という文字が浮かび上がる。
蔡文姫がいなくなったことで復活した槍の穂先に突き刺さる董卓・ホウ徳、弟者の声に反応して
慌てて戻したために大ダメージを受けただけにとどまり城へと戻っていく。

(;´_ゝ`)「これは不味いっ、増援の法を使うか!?」
(´<_` )「まあ待て兄者、曹仁で城内突撃しつつ時間を稼ぎ、兵力を回復させるんだ。あと蔡ヨウを敵城壁に向かわせておけ」
( ´_ゝ`)「ああ、俺もそうしようと思っていたところだ」

槍撃を出すことに意識を集中しすぎていたのか、蔡ヨウが城壁にたどり着いたところで相手は文醜を攻城妨害に向かわせる。
しかし焦ったためか森に引っかかる文醜。

( ´_ゝ`)「おお、何か移動速度がぐんと落ちたな」
(´<_` )「騎兵は地形効果もろにうけるからな……
      あぁ、兄者他ばっかり見てないで自分の城壁も見ておけ。攻城されかかってるぞ」
( ´_ゝ`)「おっと、忘れてた」


588 名前:夏の日の記憶・4 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:27:40 c2auF0JS

劉備、陳琳が兄者の城壁に張り付き攻城を始めようとしていたが多少回復した董卓・ホウ徳を城内から出して攻城妨害、
槍撃をしようとする袁紹に曹仁を当てて耐えようとする。自由になっている顔良が曹仁に突撃を繰り返すが……

 <はっはぁ、突き進めぇ
 <バケモノカ ユメデハ、ナイノカ ツギハマケンゾ

蔡ヨウの攻城が入り、乱戦によって相手の劉備、陳琳が撤退し、突撃によって曹仁が撤退する。
文醜はようやく森を抜けて攻城妨害を始め、兵力が半ばまで減った袁紹は城に戻ろうと移動を始める。

( ´_ゝ`)「こちらも半分ぐらいだが、けつを向けて逃げる敵を後ろから撃たないわけには行かない!」
(´<_` )「最悪だな兄者」
( ´_ゝ`)「ふぉーっ!……て、馬が一人突っ込んできたな」

袁紹を守るように顔良が先陣の誉れを使って兄者の騎兵を牽制しだし、その間に袁紹城へと戻っていく。

( ´_ゝ`)「むぅ、まあ士気無駄遣いさせたということでよしとしようか」
(´<_` )「(……兄者、計略覚えてないのか……)」
( ´_ゝ`)「よしっ! 俺はパンツを見るぞ弟者!!!!パンツはいりまぁーっす」

蔡ヨウがやられていくのを無視して、復活していた蔡文姫を城門前に出すと鞭のようにしならせた手が計略ボタンをたたく。

 < あはっ♪強くしてあげる
『蔡文姫』 【飛天の舞い】発動

( ´_ゝ`)「フォォォー後はこの超スピードでリードを守り抜くだけだ」
(´<_` )「(相手に士気貯めさせちゃ不味いんだが……わかってんのかな兄者は)」
( ´_ゝ`)「どうした弟者、神妙な顔をして。パンツ見逃したか?」
(´<_`#)「いいから前を見ておけ、槍が出てきたぞ」


591 名前:夏の日の記憶・5 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:29:27 c2auF0JS

残りカウントも半分を切った時……相手城壁に土煙が巻き起こり、敵城から槍兵を前に全軍が出てくる。
飛天状態による端攻城を警戒してか少し広がり気味に。

( ´_ゝ`)「槍を前に……しかし今回は人馬号令があるからおそるに足らずだ」
(´<_` )「人馬は穂先を消せるだけで、ダメージは少ないから消したら他の面子で連突するんだぞ」
( ´_ゝ`)「うむ……ちょうど士気も溜まったし、兵力も全快だ」

警戒しながら進んでくる相手軍を見据えながら、飛天状態の騎兵にオーラを纏わせる兄者。

( ´_ゝ`)「よし、いくぞっ!!」

 <己の欲するままに行けぃ
『董卓』  【人馬号令】発動

( ´_ゝ`)「オパンチュ見てえなあ」
(´<_` )「兄者は欲望に忠実すぎたと思うぞ」

一層早くなった騎兵を突っ込ませようと兄者が前に押し出した瞬間

『文醜』  【士気旺盛】発動

( _ゝ ) ´ `「武力26!?」
(´<_` )「袁軍は士気が多ければ多いほど強くなる計略持ちが多いんだ」
(;´_ゝ`)「ななな、さっき向こうは士気無駄遣いしてたぞ?」
(´<_` )「あれも袁軍特有のキャッシュバック計略といって、撤退しなければ使用コストが一部戻ってくるんだ」
(#´_ゝ`)「先に言え、弟者」
(´<_` )「予習ぐらいしろ、兄者。まあスピード上昇に弱い軍だからなんとかなるだろ」
( ´_ゝ`)「そうか……とりあえず全軍突撃!」

互いに前進しあい、中央の森の右側で兄者の軍が超スピードで敵に飛び込もうとしたそのとき……!


593 名前:夏の日の記憶・6 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:32:39 c2auF0JS

全軍が相手の槍の穂先数ミリのところでピタリと止まった。

( ´_ゝ`)「うっひょぉー!!見ろ弟者!!ピタ止まりができたぞ!!いやぁっほぉーぅ!!」
(´<_`#)「人馬状態でピタ止まりしてどうする兄者。何のために士気コスト払ったんだ」
(;´_ゝ`)「ん、え、あぁ、うん、そうだったな。じゃあ気を取り直して……」

指摘されてわずかにカードを動かした瞬間……響くは水をぶちまけたような音。
 <テンハワシガイラヌトイウノカァ バケモノカ

( _ゝ ) ´ `「弟者迎撃されたぞ!?」
(´<_`;)「人馬状態とはいえ、オーラ纏ってないときは迎撃されるんだよ」
(#´_ゝ`)「だから先に言えと……」
(´<_` )「OK兄者、まずはゲームに集中しろ。文醜が迫ってるぞ」
(#´_ゝ`)「……覚えてろよ」

憎たれ口を叩きながら兄者は残った騎兵を戻そうとし、

 <ぶさいくな顔だな
『陳琳』  【檄文】発動

しかし、相手の陳琳によって引き寄せられていくホウ徳と蔡ヨウ。

( ´_ゝ`)「…………」
(´<_` )「…………」
( ´_ゝ`)「蔡ヨウはともかく、ホウ徳は男の俺から見てもそこそこいけてると思うが」
(´<_` )「兄者、自分の状況わかってるか?」

鈍い音が重なり、浮かぶは突撃の文字。
 <アイヤッ モエツキタワ

( ´_ゝ`)「残されてるのは……」
(´<_` )「……増援の法だけだな」


595 名前:夏の日の記憶・7 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:34:17 c2auF0JS

舞姫以外居なくなった自陣を悠々と迫ってくる相手を呆然と見る二人。
無情にも城ゲージは次々と減っていき……

 <あっぱれ!m9(^Д^)

( ´_ゝ`)「変なおっさんに褒められてもなぁ……」
(´<_` )「どう見ても褒められる試合内容じゃないぞ兄者」
( `_ゝ´)「弟者が先に言ってれば負けるわけなかったぞ!」
(´<_` )「…………」

    \\\
  (⌒\  ∧_∧
   \ ヽヽ( ´_ゝ`)
    (mJ     ⌒\
     ノ ∩弟 / /
    (  | .|∧_∧OKOK。
/\丿 | (    ) 弟者マテ!落ち着けって!
(___へ_ノ ゝ__ノ

(`・ω・´)「あの二人は見てて面白いが、周りに迷惑だから後で注意しないとな……ん、排出取り忘れてるな」
ペリッ
(`・ω・´)「ふむ…>>605か」

乱闘を繰り広げる二人を止めるべく、カードを握り締めながら歩み寄っていく店長であった……


605 名前:ゲームセンター名無し 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:39:51 AgZ3fPFp
UCちんきゅー


609 名前:夏の日の記憶・えぴろーぐ 本日のレス 投稿日:2006/08/10(木) 22:46:38 c2auF0JS

(#´_ゝ(;;)「…………」
(´<_` )「…………」
(`・ω・´)「ほら、そこの二人っ。兄弟喧嘩してないで仲良くしなよ」
(´<_` )「……はい」
(#´_ゝ(;;)「…………(ぷいっ)」
(´<_`#)「…………」
(`・ω・´)「カードも忘れていたよ。ほらデッキも」
そう言って店長が渡したのは兄者のデッキケース、そしてUCチンキュー
(#´_ゝ(;;)「……ありがとうございます」
(`・ω・´)「見たところ魏涼だし、舞姫を守る柵要員として入れてみたらどうかな?」
(#´_ゝ(;;)「はーい」

そう言いのこし仕事に戻っていく店長を見送る二人……
(#´_ゝ(;;)「……なぁ弟者よ」
(´<_` )「何だ兄者……?」
(#´_ゝ(;;)「……柵要員って……なんだ?」

流石兄弟の暑い夏は終わらない……!