88 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:20:20 ID:3BkTeOQB0
―休憩所―

バーボンハウスには休憩所があり、様々な人達がごったがえしているが、今日は三国志大戦の大会だからか誰もいない。
――ある男を除いて。

(メ▼▼)「……初っ端から店長――いや、天頂か。運が悪いな」

そう呟くと、手にあるカードを見る。
グラサンが愛用しており、三国志大戦1で覇王まで導いてくれたC張松だ。

(メ▼▼)「…………俺は……お前に頼りすぎたかもしれないな」

――何を言っておるのですか、グラサン殿の手腕があってこそです

張松の声は、当然ながらグラサンの耳には届かない。

(メ▼▼)「ただのカードに言っても意味が無いかも知れないが――すまんな、張松」

――先程から何を言っておるのですか! 弱気になさってはいけませんぞ

再び張松が声を掛けるが、これも当然ながらグラサンの耳には届かない。



店員「それでは、次の試合はグラサンさんと天頂さんになります」

店員の声が鳴り響く。それを聞きつけたグラサンは、休憩所から三国志大戦コーナーに向かう。
その後姿には、覚悟、執念と狂気迫るものがあったがどこか寂しくにも見えた。



90 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:22:42 ID:3BkTeOQB0
一方、天頂。

(´・ω・`)「僕は――ここで敗退するかもしれない」

天頂と向かい合っていた人物から、驚きの声が上がる。

(`・ω・´)「なんだと……? 弟よ、俺と決着をつけるのではないのか?」

――そう、天頂の兄であるシャキンだ。
シャキンの顔には、焦りと驚きの表情がはっきりと表れていた。

(´・ω・`)「グラサン君が一番当たりたくなかった相手だったけど――運が悪かったようだ」
(´・ω・`)「でも、僕は全力を尽くす。それで負けたら……」

間を置いて

(´・ω・`)「ごめんね」

と言い、シャキンに有無言わせないのかのように早足で三国志大戦の筐体へ向かった。
その後姿は、やや頼りなげだった。



92 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:24:12 ID:3BkTeOQB0
様々な名勝負が繰り広げられた。そして、遂にこの男達が戦う時が来た。
バーボンハウス唯一の征魏覇王、天頂。そして、ネタの猛虎、グラサン。
一部の客達は今までより大きい声援を両者に送っていたが、それ以外は天頂が勝つだろう、と決め付けていた。

店員「では、両者一言どうぞ」

(´・ω・`)「そうだね……グラサン君には勝った事が無いけど、ここの店長として、そして天頂として全力を尽くして頑張ります」

一部以外の観客達は驚いたが、盛大な拍手で天頂の体を震わせる。

(メ▼▼)「俺は今まで張松に頼りすぎた。だからこそ、ここまで来れたと思う」
(メ▼▼)「だから、今日だけは張松を使わない、という事にする。そして、本気を出させて貰う……」

観客達は何の事かが分からなかったが、一部の観客達は唖然としていた。
今までが本気ではなかったのか? あれほど愛用していた張松を封印するのか?
と、様々な疑問が頭に浮かんできた。しかし、本気を出すというのだから楽しみだ。

そう思った観客達は盛大な拍手を送った。

店員「それでは、両者席に座り、準備をして下さい。」

―― [天頂] [征魏覇王] ――

天頂はそのままボタンを押し、店内対戦を選択する。

―― [グラサン] [七州] ――

グラサンもこのまま押す、と思いきや

―― [グラサン] [英雄] ――

七州から英雄に変更した。それを見た観客達から驚きの声が上がる。


94 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:28:02 ID:3BkTeOQB0
(メ▼▼)「一度引退した俺が英雄、と名乗るのはおこがましいが……特別な大会だ。自分で決めたルールを破っても良いだろう」

焦りを見せる店長だったが、それに対応するのかようにポケットからサングラスを出し、付けた。

(´●ω●`)「――僕も全力を尽くしてグラサン君、君を倒す!」
(メ▼▼)「では、お互いに全力を尽くそう」

そう言うとグラサンと天頂は筐体の上にカードを置き、赤いボタンを押した。

ミ;;;,,゚Д゚彡「……ってえええええええええ!?」
ξ゚⊿゚)ξ「なによ、うるさいわね……って、フサギコさんどうしたんですか?」
ミ;;,,゚Д゚彡「いや……だって……ほら……店長さんが天頂さんだとは」

慌てふめたくフサギコ。しかし、その隣から笑い声が聞こえてくる。

( ・∀・)「ハハハ! まさか、店長がバーボンハウス唯一の征魏覇王――天頂だったとは!」
( ・∀・)「これは嬉しい予想GUYだね! 征魏覇王のプレイ、存分と見せてもらうよ!」

――対戦相手が見つかりました――

店員「それでは…グラサン君主対天頂君主のCブロック第四試合を開始します!」

観客達からワッと大きい歓声が聞こえる。しかし、グラサンと天頂は集中してて聞こえていないようだ。

(´●ω●`)軍 征魏覇王 徳28 勝率84.3%
『SR董卓 R姜維 UC閻行 C張嶷 R関銀屏』

(メ▼▼)軍 英雄 勝率86.2%
『R黄忠 UC閻行 R馬岱 C趙累 Rホウ統 UC李儒』

(´●ω●`)(それぞれ強力な計略持ち、スペックだから苦戦しそうだ)
(´●ω●`)(それに、グラサン君には勝った事が無い……それでも僕は全力を尽くすだけだ)

96 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:29:43 ID:3BkTeOQB0
天頂の配置は、城門前に槍兵が集まってその前に騎兵が配置されている。

―兵法選択完了―

重く、堅い扉が開かれる。そこには青い空と草原の平地があった。

相手の配置は、右端に黄忠、左端に李儒がいて柵が斜めに置かれていて城門しか空いていない。
城門前に趙累、その右に馬岱、その左に閻行。ホウ統は伏兵状態なので分からない。

― 開戦 ―
開戦の音が鳴り響いた瞬間に、相手の弓部隊がラインを上げてくる。
さらに、趙累が上手い位置で槍撃を出しつつ天頂の騎兵を威嚇してくる。

(´●ω●`)(上手い……! 下手に突撃すれば、閻行と馬岱の突撃で逆にこっちが大打撃を喰らってしまう)
(;´●ω●`)(暴虐は出来ないね。かといっても、ホウ統がまだ伏兵状態だから下手に挑発も出来ない)

天頂は相手の弓が槍兵に当たらないように自陣で付け入る隙を狙うが、グラサンはまったく隙を見せずにじわじわとラインを上げてくる。
このままでは拙いと考えたのか、天頂は趙累目掛けて董卓で乱戦を狙い、後ろは槍兵で槍撃を出すが――

ジャーンジャーンジャーン
まんまと掛かったな

董卓がホウ統の伏兵を踏んでしまう。弓の近くにいると思っていた天頂は驚き、すぐさま董卓を引かせる。
危ない所で董卓が城に戻る。それを見届けた相手は、兵力が減った部隊を退かせる。

(;´●ω●`)(攻めてくる、と思ったら……攻めてくれば挑発か蚩尤で殲滅出来たけど、そう上手くはいかないね)



そうこうしている間に、もう士気7ぐらいまでに溜まっていた。
そこで天頂は右に関銀屏、左に張嶷、中央に姜維と騎兵隊という風に全軍を出撃し、攻めようとする。
相手も右に黄忠と趙累、左に李儒とホウ統、中央に閻行と馬岱と全軍出撃してくる。

99 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:32:48 ID:3BkTeOQB0
― 諦めるな、皆の者 ―

『回復』―RECOVERY―


「忠義の援兵」

兵力ケージの半分が白くなる。これで迎撃や突撃をしても粘られてしまう。
天頂は挑発からの計略を狙い、主力――馬岱と閻行を挑発しようとするが、上手く分散され、どちらを取っても一体しか範囲に入らない。
仕方なくカードの向きを変え、黄忠と趙累を範囲に入れて天頂は赤いボタンを押した。

― はい、そこまで ―

『挑発』―INTERRUPT―


「挑発」

相手の黄忠と趙累が姜維に向かって前進してくるが、位置が悪かった。
その為、趙累の槍オーラが邪魔になりこちらの騎兵が突撃出来ない。
騎兵ではないので迎撃が出来ない。かといっても、槍オーラのせいで突撃も出来ない。

(;´●ω●`)(くっ、グラサン君はこうなる事を分かっていて――?)

姜維が黄忠と乱戦し、そこに張嶷と関銀屏の槍撃を黄忠に浴びせつつ相手の騎兵も威嚇するが、相手は上手く姜維に突撃してきて大打撃を与えてくる。
趙累も槍オーラが消えたので、閻行と董卓も突撃をさせるが

― 一騎討ち発生 ―

閻行 対 閻行

閻行同士の一騎討ちが起こる。ここで倒せば優勢になり、負ければ非勢になるだろう。

101 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:36:44 ID:3BkTeOQB0
(´●ω●)ノシΩ「む、ここで倒せば……!」

―無双 激 無双 無双 激―

(メ▼▼)ノシΩ「俺とて同じ事。勝たせてもらうぞ」

―激 無双 無双 無双 無双―

 ○  ×   △   △  ×

― 敗北 ―

―― 甘い! 考えうるとこ全てが甘い! ――
甘いのは私か
この借りは返しますぞ

(;´●ω●`)「何ッ!?」

こちらの閻行が撤退してしまう。しかし、相手の黄忠も槍撃等のダメージにより撃破する。
仕方なくそのまま趙累に槍撃、突撃をする。

包囲されたか
私が未熟だったわ

趙累を撃破するが、こちらの関銀屏も撤退する。そして、全軍を城に戻らせて回復を図ろうとした時に相手全軍がラインを上げて攻めてくる。

( ^ω^)「お、主力が撤退しているのに無理攻めかお?」
( ━〇∀〇)「いえ、良く見て下さい。グラサンさんの武将は全て兵力に余裕があるでしょう?」
/ ,' 3「つまり、今攻めても問題は無いという事さ。蚩尤が怖い閻行も一騎討ちで撤退しているしね」

左端にはホウ統と李儒、城門には馬岱と閻行。
天頂は城門に董卓を出撃させ、左端には張嶷。右端に姜維を出撃させて挑発を狙う。

103 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:40:59 ID:3BkTeOQB0
しかし、グラサンは構わずマウントを取り続け、出撃してきた董卓に突撃して2割まで減らす。

― はい、そこまで ―

『挑発』―INTERRUPT―


「挑発」

右端から出撃した姜維が、閻行と馬岱に挑発する。
そして、そのまま閻行を迎撃して兵力を減らすが、まだ6割ほど残っている。
閻行と馬岱の後ろから董卓が突撃をし続けるが、馬岱が粘り

撤退する

姜維が撤退してしまう。馬岱はその場所で止まり、攻城を続ける。
董卓が兵力が3割程の馬岱に突撃をして、トドメを刺そうとした瞬間に

『回復』―RECOVERY―


「不屈の忠義」

不屈の忠義で馬岱の兵力が全快してしまう。さらに、董卓が馬岱に突撃した所に閻行が乱戦してくる。

あの矢さえ喰らわなければ

相手のホウ統を撃破して、張嶷を城に戻らせるが李儒が張り付いてきたので仕方なく張嶷を出撃して李儒の攻城を妨害する。


105 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:46:13 ID:3BkTeOQB0
ぬぅ、こんなところで
甘いのは私か
突き進め

董卓が撤退するが、閻行も撃破する。
しかし、馬岱の攻城が入ってしまいリードを取られる。

くっ、予測していたのに

相手の李儒を撃破するが、既に相手の馬岱は城に退いていった。


体制を整えると、天頂は全軍出撃して攻めようとするがグラサンはまったくと言っても良いほど隙を見せなかったので、小競り合いがあるだけだった。

そして、残り20c。

(;´●ω●`)(仕方ない、ここまで来れば後の事を考えずに攻めていくしかない!)

焦る天頂。そこにチャンスが訪れた。
敵陣を見ると、相手の閻行と馬岱と趙累がまとまっているではないか。

― はい、そこまで ―

『挑発』―INTERRUPT―


「挑発」

天頂はそれを見るやすぐ挑発で引き寄せる――

106 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:49:35 ID:3BkTeOQB0
(メ▼▼)「…………」

兵法マスタァァァァー! プラス外伝!
連環の法MASTER 再建 速軍

兵法連環MASTERを使用してきて、移動速度が下がる天頂の武将達。
天頂もそれに対応するのかように青いボタンを押す。

兵法マスタァァァァー! プラス外伝!
神速の大攻勢MASTER 車輪 増援

兵法神速MASTERを使用し、騎兵の移動速度を通常に戻らせる。
そして、挑発で引き寄せられてくる馬岱と閻行を迎撃して大打撃を与える。

『回復』―RECOVERY―


「不屈の忠義」

馬岱の兵力が回復してしまう。そこに天頂が目の前にいる馬岱を倒そうと赤いボタンを押す。

『神速』―HIGH SPEED―


「蚩尤の如く」

(メ▼▼)「……残念だ、挑発を後二回してくれば俺も危なかったんだがな。目の前にあるものを拘らないことだ」

グラサンはそう言うと、手を大きく揚げて赤いボタンを押す。
それはまるで『勝利を手にしたガッツポーズ』のようだった。

108 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:55:24 ID:3BkTeOQB0
(メ▼▼)「どうやら賭けは俺の勝ちだったようだ――」

(;´●ω●`)「……! しまっ― そのまま倒れるがいい ―

『妨害』―INTERRUPT―


「連環の計」

閻行と姜維と関銀屏が連環の計に掛かってしまい、さらに移動速度が下がる。

包囲されたか
甘いのは私か
おのれ

馬岱、閻行、趙累と撃破していくが足止めを喰らってしまった天頂の武将達が城に張り付く頃には時間切れとなった。

― 敗 北 ―

(;´●ω●`)「……さすがだね、グラサン君。完敗だよ」

そう言うと、三国志大戦の席から立ちグラサンに手を出して、握手を求めた。
グラサンはその手を握ると

(メ▼▼)「いや、俺の運が良かっただけだ。あの一騎討ちが無ければ、負けていただろうよ」

と答えた。

109 名前:Cブロック第四試合[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 21:58:06 ID:3BkTeOQB0
その時、観客達から盛大な拍手や歓声が聞こえた。

店員「この勝負はグラサン君主の勝利です。グラサンさん、おめでとう御座います」

店員が言い終えると、再び観客達から歓声や拍手が上がり、グラサンの体を震わせる。
天頂はグラサンを祝福するのかように静かに拍手をして、次はそうは行かないよ、と呟いた。



――グラサン殿、儂の分も頑張ってくだされ



(メ▼▼)「……? 空耳だと思うが――すまないな、張松」




                   ―完―


111 名前:後書きっぽいもの[sage] 投稿日:2007/05/08(火) 22:11:03 ID:3BkTeOQB0
これで(メ▼▼)vs(´●ω●`)の投下は終了です。
……どちらもかなり好きだったので、どちらを勝たせるのかを決めるのが苦しかったり(´・ω・`)

チョロについては、そういう系が苦手な方はスルーを推奨します。

さてさて、そろそろ消えます。Dブロック第三試合でまた会えると……良いですね