648 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:10:49 ID:bd20WRYv0 |
('A`)「さて、俺の番か……次誰だっけ?」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーンと言いアンタと言い……対戦相手ぐらい確認しときなさい」
('A`)「へ? 誰?」
( ^ω^)「しぃちゃんだお!」
( ゚д゚ )←ドクオです
ξ゚⊿゚)ξ( ^ω^)「こっち見んなwwwww」
店員「第二回戦第三試合、ええーと、しぃさんVSドクオさんでーす」
(´・ω・`)「うん、というわけで、しぃちゃん、ドクオ君、サテライトについてほしい」
(*゚ー゚)「ドクオさん、頑張りましょう♪」
('A`;)「ええ、ああ、よよよろしきゅお願いしみゃしゅ」
( ^ω^)「噛み噛みだお……ドクオ、落ち着くお」
('A`)「おおお落ち着け俺ー。冷静になるんだー」
( ^ω^)「ちょwwwおまwww今時、手の平に人の字を書いて呑むなんてやつも珍しいおwww」
ξ゚⊿゚)ξ「しぃ、がんばんなさいよ」
(*゚ー゚)「はい、頑張ってきます」
ξ゚⊿゚)ξ(無邪気ねぇ。ドクオもなかなか、大変よね……)
お互い同性の友人の言葉を背に、サテライトに着いた。
君主カードを入れ、カードを登録する。
649 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:11:48 ID:bd20WRYv0 |
('A`)(あああどうしよう、ドキドキする。負けたら格好悪い……好きな女の子に負けられない……いや、花持たせるべきか……いやそんなことしたら余計失礼……か?)
(*゚ー゚)「? ドクオさん、大丈夫ですか? なんだか震えてません?」
('A`)「え、ええそんなことは無いですよ。きっと冷房がきついんですね」
(´・ω・`)(冷房なんか入れてないんだけど……)
(´・ω・`)「準備できたみたいだね。それじゃ、二回戦第三試合、始め!」
ドクオの葛藤とは無関係に、試合開始を告げるショボンの声が響いた。
ドク軍
R田豊・UC曹仁・SR甄皇后・UC麹義・R荀彧・C袁兄弟・UC袁術
VS!
(*゚ー゚)軍
R周泰・R周喩・UC小喬・C陳武・C虞翻
※作中で右・左という描写がありますが、これに関しては視点がしぃ&ドクオでコロコロ入れ替わっても『ドクオ側から見た左右』で固定しています。
650 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:13:42 ID:bd20WRYv0 |
地形は、中央に荒れ地がある地形。櫓が、城門前に二つある。
('A`)(どうする? 落ち着けー。守る相手には攻城優先だ。だから、こうだ!)
(*゚ー゚)(うーん、あの女の子は舞い計略でしたよね……)
二人は悩んだ末、自陣に武将を配置。
('A`)(っと、兵法は……火計に保険か? それとも開幕攻城に賭けるか?)
(*゚ー゚)(兵法はこれしかないです!)
兵法を選択した。
ギギギギィィー
開戦!
ドクオは、柵要員であるUC袁術のみを自軍右端に柵を置き、残りの部隊全てを前線配置。
対するしぃは、柵を櫓に合わせ、城門前にハの字に横棒を足したような形で柵三枚を配置。ほぼ全部隊が柵の中で、UC小喬だけが柵の外にいる。
('A`)(これは、攻めるしかない)
(*゚ー゚)(あら? みんな前にいます……どうしましょう)
652 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:15:38 ID:bd20WRYv0 |
ドクオはC虞翻の弓をUC曹仁で集めながら、相手の城門の右端に、UC麹義、C袁兄弟、SR甄皇后を貼り付けにかかり、UC袁術とR荀彧でC陳武を狙う。
UC小喬、C陳武、R周泰を、乱戦させようと、しぃがカードを動かす。
迎撃!
<ナンダコイツハ!
と、動いてきたR周泰に迎撃をもらい、曹仁が一瞬で撤退する。
('A`)「おわっ!」
(*゚ー゚)「ラッキーですね」
慌てて、城門に向けていたC袁兄弟、SR甄皇后を、UC小喬、C陳武に向かわせるが……
迎撃!
<ダ、ダメェ
またしても陳武に迎撃をもらい、武将が撤退する。
( ━〇∀〇)「おや? ずいぶんお粗末ですね……一回戦とはまるで別人みたいですが」
(; ^ω^)「ドクオ、完全に舞い上がってるお……大丈夫かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「これはしぃの勝ちかしら。お気の毒だけどね」
('A`)(麹義……入るか?)
迎撃を受けなかったC袁兄弟も程なく乱戦で撤退。弓を受け続けた陳武も撤退してしまう。
ドクオは気付いていないが、C虞翻の横弓で攻城妨害されていたUC麹義。UC小喬が乱戦に入り、すぐに撤退してしまう。
653 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:17:41 ID:bd20WRYv0 |
('A`)(ああ……一発も入らなかった……)
仕方なく、弓部隊を引き返させるドクオ。
(*゚ー゚)(すごく上手くいっちゃいました。田豊のおじいちゃんはまだ出てきてないですけど……これなら、今でも大丈夫♪)
後退する弓の部隊を尻目に、無傷の柵の裏側に戻ったUC小喬の、カットインが入る。
シュイン!
――流星の儀式準備――
('A`)(何やってんだ俺……こんな不甲斐ない戦いしちまって……)
もちろん、今攻めてもその発動を阻止することは出来ない。ドクオは、撤退した部隊の回復に専念することにした。
('A`)(まだまだ挽回できる。勝ち負けはともかく、しぃちゃんとの戦い。つまらない戦にだけは、したくない!)
撤退した部隊がおおむね回復し、出城準備を整えるドクオ。
<天よ、力を!
そこへ流星が飛来し、ドクオの城ゲージにダメージ。
('A`)(しっかりしろ俺! 行くぞ。今回は悲哀だ!)
<力を分けてあげるわ!
655 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:21:06 ID:bd20WRYv0 |
悲哀の舞いを発動し、ドクオ軍が攻めあがる。
柵に向かってくる敵軍を押しとどめるために、しぃも部隊を上げる。
('A`)(陳武か周泰が踏んでくれれば……)
ジャーンジャーンジャーン
<油断大敵じゃな
('A`)(周泰だな。よし、これで楽になr)
ジャーンジャーンジャーン
<よく来たな
(*゚ー゚)(こんなトコにいたんですね。危なかった……)
('A`)(……ですよねーorz)
R田豊とR周喩が伏兵を踏み合って出現。周喩は柵の中に引っ込んでいき、田豊は柵にダメージを与える間もなく、槍撃と弓で蒸発。
悲哀で、後続部隊が強化される。
('A`)(……で、俺は誰を睨んでいればいいんだ?)
UC曹仁とUC麹義を柵に向かわせ、C袁兄弟を右端の城門に向ける。弓部隊は荒れ地の上に配置し、柵破壊の援護に向かわせるが……
('A`)(士気的に、火計の二人はまだ少し無理そう……多分、漢の意地。……どっちのだ?)
R荀彧の視線が定まらない。とりあえず、被害の大きくなりそうなR周泰をマークすることにした。
656 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:21:58 ID:bd20WRYv0 |
(*゚ー゚)(うーん、周喩さんはまだ無理そうです。時間を稼がなきゃ……)
C虞翻がC袁兄弟に横弓し、UC小喬がC袁兄弟と乱戦。
そしてここで画面が暗転。
兵法レベル8! 『連環の法』!!
('A`)(ここで!?)
柵に悲しいくらい無力に、体当たりを繰り返していたUC麹義が、敵の集中攻撃にあい、撤退。悲哀の効果がさらに加算される。
ここで、弓を受けていた陳武が撤退。
ドクオは最大武力のUC曹仁を、仕方なく攻城の補助に向かわせるべく、C袁兄弟の方へ移動させる。
UC小喬が乱戦で撤退。C袁兄弟の近くで柵を壊しながら、乱戦に来る周泰を止めようとするUC曹仁。C袁兄弟の攻城が入りそうになったその瞬間。
<焼き払え!
('A`)「ってアッー!」
まさにその瞬間に、遠くからC袁兄弟とUC曹仁を焼き殺すR周喩。
弓の部隊が一気に武力上昇する。が、最初の田豊の分の悲哀効果はとっくに効果切れ。もうすぐ、麹義の分の悲哀効果も切れる。
('A`)「無警戒すぎだろ俺……常識的に考えて……」
657 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:23:06 ID:bd20WRYv0 |
(-_-)「火計って怖いですよね……」
(,,゚Д゚)「上手く焼かせて対処するしかない。ドクオなら、R荀彧もいるし。対抗手段はいくらでもあるさ」
(`・ω・´)「デッキによってはどうしようもない場合もあるけど。それに対処手段があると言っても、残り時間わずか、城ダメが取りたい。そんな状況の火計は、かなり怖い」
( ゚∀゚)「ドクオ、いい感じに手玉に取られてるじゃねぇかw」
(´・ω・`)「あの連環は士気が溜まるのを待つためだったんだね」
('A`)(くそ、もう一度、ゆっくり体勢を立て直すしかない)
ドクオは、弓を少し下げる。
しぃも、無理に追わず、全部隊を城の中に戻して部隊の回復に務めることにした。
(*゚ー゚)(もう一回の火計と、トカゲさんでなんとかできるはず)
('A`)(ん? SR甄皇后は潰しに来ないのか。なら、この勝負勝てる!)
しぃがラインを上げてきたときのために、念のため募兵のUC袁術だけを柵の場所に置き、残りを全て城に収容するドクオ。
658 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 21:24:42 ID:bd20WRYv0 |
全部隊が再び回復。動いたのは、当然ドクオ側だった。
<攻撃あるのみじゃ!
SR甄皇后を含む全部隊に隙無き攻勢をかけ、攻めあがる。
弓部隊だけを盤面中央でマウントし、残りの部隊が全部隊、城門から右端までの城壁に向かってくる。
(*゚ー゚)(残り時間もそんなに残ってないですし……守りきれるはずです)
しぃはUC小喬は戦力にならないと判断、無防備のドクオの城壁に、端攻城をしかける。
('A`)(上手くいってくれよ)
ドクオは如才なくUC小喬をR荀彧で処理。
そして、ドクオは残りの部隊を、柵めがけて突っ込ませた。当然、R周泰とC陳武が迎え撃つが、如何せん数と武力に差がありすぎる。
そんな2対5の乱戦の最中、突然に一騎打ち!
曹仁VS陳武!
('A`)(ここでかよ……あんまり必要ねぇなぁ)
(*゚ー゚)(勇猛持ちですし、トカゲさんならきっと)
('A`)ノシ∩ 激! 激! 強! 無双! 失敗!
(*゚ー゚)ノシ∩ 激! 強! 失敗! 無双! 無双!
666 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 22:30:06 ID:bd20WRYv0 |
ガキーン!
<これで流れは俺たちのもんだ!
(*゚ー゚)(ああっ、トカゲさんが……。あ、でも、ドクオさん、気付いてないみたい)
しぃは、R周泰を柵の裏に下げ、わざと柵を壊させる。そして、固まった部隊が雪崩を打って柵の裏側に入ってきた瞬間。
<全てを灰燼と帰さしめよ!
<ナンダコイツハ!
<ヒッ、ヒィ
<ウゥー
<バ、バカナ、アリエナ…
待ちかまえていたC虞翻が、全部隊を焼き払った。
(*゚ー゚)(これできっと守り切れまs
しぃが安堵の息を吐くと同時、画面がここで暗転!
兵法レベル7! 『再起の法』!!
('A`)(読み通り!)
(*゚ー゚)「ああっ!」
667 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 22:32:55 ID:bd20WRYv0 |
ヽ(`Д´)ノ「ほう、これは」
(´・ω●)「良いデスコン」
(●ω・´)「これが『焼かせる』って事なのか……」
こっそりと生き残ったR荀彧の武力は11。瞬く間に、射程内にいたR周喩を射殺し、更に他の武将に襲いかかる。
(;*゚ー゚)(あわわ……大変です!)
しぃは慌てて生き残った武将を、城内に戻す。R荀彧は、その隙に左側の、柵一つと櫓を破壊して、マウント状態に移行する。
そして、火計で焼き払ったそのわずか数カウント後に、モクモクとドクオの城から煙が上がる。
<攻撃あるのみじゃ!
再び全部隊が、今度はR荀彧の作った道がある左側から攻めあがる。
しぃは、ギリギリまで部隊を引きつけて、出城。
<へy
<ご苦労様です
が、渾身のR周泰の漢の意地も、反計されてしまう。
残された時間は少ない。ドクオ軍が次々と城壁に張り付いていく。
<やっちまえ!
乱戦と横弓で攻城妨害を試みるしぃだが、再びドクオの隙無き攻勢が展開されるに至り、敗北は必至となった。
落城までには時間が足りなかったが、7割の城ゲージを奪い、ドクオの勝利となった。
669 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 22:35:37 ID:bd20WRYv0 |
(´・ω・`)「二回戦第三試合は、ドクオ君!」
( ^ω^)「ドクオ……最後の田豊は、なかなか大人げなかったお」
('A`)ビクッ
ξ゚⊿゚)ξ「そうねぇ。あれ、やらなくても勝てたんじゃない?」
('A`)グサッ
(*゚ー゚)「ドクオさん……」
('A`;)「ええと、あの」
(*゚ー゚)「ありがとうございました。敵いませんでしたね」
('A`)「そんな……最初のほうはやばかったし、負けると思ってたですよ」
(*゚ー゚)「そんなことないです。ドクオさん、やっぱり強いです。凄く楽しい対戦でしたよ。でも、その……」
少し口を尖らせて、しぃは少し拗ねたようにドクオを見つめる。
(*゚ー゚)「……ちょっと悔しかったです。また今度、一緒にやりませんか?」
('A`)(また今度一緒にまた今度一緒にまた今度一緒に)
('∀`)「ははははい、喜んでゅ!」
( ^ω^)「肝心なところで噛むなお……」
('A`)(それにしても……良かったぁ。しぃちゃんに嫌われたら生きて行けねぇよなぁ)
670 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 22:36:21 ID:bd20WRYv0 |
胸をなで下ろしているドクオのそばに、ツンが寄ってくる。
ξ゚⊿゚)ξボソ「変に手加減しなくて良かったわね」
('A`)ドキッ
('A`)ボソ「おっ、お前……そんな余裕無かったって」
ξ゚⊿゚)ξボソ「あら、そうかしら?」
('A`)「……」
ξ゚⊿゚)ξ(私も人のこと言えないか……)
(*゚ー゚)「ドクオさん?」
('A`)「え?」
(*゚ー゚)「次の試合が始まるみたいです。見に行きましょう♪」
('∀`)「はい、行きましょう!」
ドクオとしぃが連れだって、センターモニターに歩いていく。
ξ゚⊿゚)ξ「ふん、別に、羨ましくなんか……ないんだから」
川 ゚ -゚)「ツン、何をぼーっとしている?」
( ^ω^)「ツンも早く行くお!」
ξ//⊿//)ξ「……しょうがないわね。一緒に行ってあげるわよ」
――続――
671 名前:二回戦第三試合[sage] 投稿日:2007/05/29(火) 22:39:27 ID:bd20WRYv0 |
生まれて初めてさるさん喰らったぜ……ご迷惑おかけしました。
支援してくださった皆さん、お付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ちょっと時間の推移が分かりづらかったかなー、と反省。残りカウント書いた方がやっぱり良いのかしら(´・ω・`)
では、次の作者さんに更なるwktkを!
最終更新:2007年05月31日 23:11