829 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:14:25 ID:2fM5Hlea0
ここはどこだ。
目を開いた時、眩しい光が見えてきた。
白い。何もかも白い部屋だ。

川゚-゚)「……ここは?」

「目覚めたようですね、クーさん。早速ですが、扉を開いて先に進んでください」

声が聞こえてくる。
最初に聞こえてきたあの声だ。
何の目的なのかを聞こうとしたが、どうやら答えてくれる雰囲気ではなさそうだ。
私は仕方なく、緑色で5と大きく書かれている不気味な扉を開き、部屋へ入った。

川;゚-゚)「……!」

その時、私は目を疑った。
そこには三国志大戦の筐体があった。
今稼動されている若き獅子の鼓動ではない。

だが、私が目を疑ったのはこれではない。
その三国志大戦の筐体の前に立っている人物だ。

ξ ⊿ )ξ「…………」

私の妹である、ツンがいた。
声をかけようとしたが、何かがおかしい。

川゚-゚)「まさか、催眠術――」

「ええ、その通りです。これから何をすべきなのかはもう分かっていますね?」

川゚-゚)「……私にツンを当てさせるとは、な」

830 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:17:38 ID:2fM5Hlea0
仕方ない。
ツンと戦うしか、道は無いだろう。

「ICカードとカードは用意しました。どうぞご自由に使ってください」

私は筐体にあったICカードを差し込み、ポケットから4枚のカードを取り出す。
そのカードを筐体の上に置き、赤いボタンを押す。

――対戦相手が見つかりました――

クー軍 一州 勝率----
『LE諸葛亮 LE趙雲 UC張飛 R姜維』

ツン軍 一州 勝率----
『R趙雲 R姜維 Rカク UC馬騰 UC鄒』

なるほど。
あの手紙の封印は、勢力を表していたのか。

地形は――左下に森、右上に森がある珍しいものだな。
城門前に姜維と張飛、その前に趙雲と諸葛亮。
鄒は堕落の舞いで、最大士気を下げる。カクは相手の士気が少ないほど強くなる、だったか。
開幕八掛をするとしても、カクを撃破してからだ。

しかし、ツンがカクを撤退させるとは思えない。
相性が悪い。その事実は初心者の私でも分かった。

――開戦――

開戦の音が鳴り響き、相手の配置が見える。
最前線に馬騰、その後ろに趙雲と姜維と配置されている。

832 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:20:04 ID:2fM5Hlea0
しばらくの間はぶつかり合わずに睨み合っていた。
伏兵を探そう、として張飛を上手く下がらせて姜維を出したはずだった。
はずだったのに――

ジャーンジャーンジャーン
『伏兵』「カク」
愚か者めが
『撤退』「張飛」
ぬぅあぁーっ!

川;゚-゚)「――ッ!?」

いつの間にか張飛の横にいたカクの伏兵で張飛が撤退する。
趙雲でカクに突撃しようと威嚇するが、一旦退いていった。

ジャーンジャーンジャーン
『伏兵』「諸葛亮」
生兵法とはまさにそなたの為にある言葉よ
ジャーンジャーンジャーン
『伏兵』「鄒」
んー快感

諸葛亮と鄒がお互いの伏兵を踏み、兵力が減る。
鄒と乱戦して槍オーラが消えた所に馬騰が突撃し、趙雲と姜維の槍撃が襲い掛かってくる。

『撤退』「諸葛亮」
智謀ばかりでは勝てぬか

たちまち兵力が減っていき、諸葛亮が撤退する。
私は慌てて趙雲と姜維を戻らせようとするが、槍撃が姜維に届いている。
このままでは逃げられない、と判断した私は姜維を前に進ませて槍部隊と乱戦させる。
槍オーラが消えたのを見て趙雲を突撃させた。

833 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:22:23 ID:2fM5Hlea0
『撤退』「姜維」
撤退する

姜維が撤退してしまうが、趙雲の兵力は十分に減らした。
そのままこっちの趙雲で乱戦させようとしたが――

画面が暗くなり緑と赤い色の玉が兵法の文字を中心に回転する。
そして、その二つの玉が重なり合って消えた瞬間に赤い眼が見える。
再び画面が暗くなったかと思うと、突如金色の龍が舞い吼える。

兵法マスタァァァー! プラス外伝!

-増援の法-MASTER
[速軍] [正兵]

川;゚-゚)「くっ……」

相手の部隊に緑色のオーラに包まれたかと思うと、兵力が大幅に回復する。
まさか、ツンはここまで計算してこの兵法を選んだのか。

一気に城に張り付いてくる。
私は趙雲で連続突撃を繰り出すが、槍撃マウントもあり一体で止められる訳でもなく……

『趙雲』
『   ツン軍   』

― 突き進め ―

          『攻城』
     ―TARGET STRIKE―

836 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:28:17 ID:2fM5Hlea0
城門に先が鋭い丸太をぶつける兵士達の姿が見えたかと思うと、城ケージが大幅に削られる。
私は城門に張り付いた趙雲と乱戦するべく、趙雲を城に戻らせてから出撃する。

しゃあぁー

だが、城ケージは無情にも削られていき、橙色になった所で張飛が復活する。
急いで張飛を出撃させようとカードを動かすが、再び城ケージが削れて赤色になった所で全軍退いていく。

川゚-゚)(逆転出来るチャンスはある……落ち着け……)

策の用意ができました
行けます

士気が9になった時、全軍を出撃させて八掛の体制を取る。
右上にある森から鄒が出撃してきたのを見てすぐ赤いボタンを押した。

『舞踊』―LOVELY DANCE―

― 熱ーくしてあげる ―


『          堕落の舞い
  【舞い】両軍の士気ケージ最大値が下がる
                            』

川;゚-゚)(間に合わなかったか……だが、こちらには兵法がある)

敵陣に入った所で相手の城から全軍が出撃してくる。
張飛と姜維が敵部隊と乱戦したのを見て、青いボタンを押す。

838 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:36:49 ID:2fM5Hlea0
画面が暗くなり緑と赤い色の玉が兵法の文字を中心に回転する。
そして、その二つの玉が重なり合って消えた瞬間に赤い眼が見える。
再び画面が暗くなったかと思うと、突如金色の龍が舞い吼える。

兵法マスタァァァー! プラス外伝!

※作者に優しい再生紙を使用しています

蜀軍の大攻勢MASTER
[増援] [増援]

武力が上がり、兵力も回復する。
そのまま押し込もうとしたが、相手は城へ戻っていった。

川゚-゚)(く、やはり上手く行かないか……!)

右側にいた諸葛亮を鄒目掛けて槍撃を繰り出し、張飛を城門に張り付かせる。
姜維は張飛の左側で張り付かせ、趙雲は櫓を壊していく。

『張飛』
『   クー軍   』

― 攻め落とせぇーぃ ―

          『攻城』
     ―TARGET STRIKE―

『撃破』「鄒」
もう、好きねぇ

城門に先が鋭い丸太を突っ込む兵士達の姿が見え、相手の城ケージが削れて行く。
姜維の攻城によって再び城ケージが削れた時、蜀軍の大攻勢の効果が切れる。

839 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 14:44:30 ID:2fM5Hlea0
すぐ相手の全軍が出撃してきたので、退かせようとするがやはり間に合わない。
そう考えた私は赤いボタンを押す。

『英傑号令』―HEROIC COMMAND―

― これで勝負を決める ―


『         八掛の陣法      [知力時間]
 味方の武力が上がり、兵力が徐々に回復する
                              』

私の部隊に赤いオーラが包まれ、強化される。
だが――

『全体強化』―ALL POWER UP―

― その思考、読みきっていたぞ ―


『         虚誘掩殺の計     [知力時間]
       味方の武力が上がる
  この効果は敵軍の士気が少ないほど大きい 』

川;゚-゚)「武力が……+8だと?」

予想外だった。
これほど、虚誘掩殺の計が強力だったとは。

842 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 15:01:17 ID:2fM5Hlea0
『撤退』「張飛」
ぬぅあぁーっ!
『撤退』「姜維」
撤退する
『撤退』「趙雲」
ちっ

次々と撤退していく。
嗚呼、姉としての威厳を見せられなかったか。

『カク』
『   ツン軍   』

― 叩き潰せ ―

          『攻城』
     ―TARGET STRIKE―

『落城』「カク」
―― それがしに失策などないわ ――


― 敗  北 ―

川 - )「…………」

負けてしまった。
これで、終わりなのか。

「……残念ながら、この勝負はクーさんの敗北です。
 ですが、今までの方は全勝している。なので、この“ゲーム”はまだ続きます。
 この“ゲーム”の勝者になるのか、敗者になるのか――それは、次の方次第ですよ」

843 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 15:02:35 ID:2fM5Hlea0
「それはそうと、ツンさんを助けなくても大丈夫ですか?」

私ははっとし、慌てて反対側の筐体に向かう。
そこには、倒れている妹の姿があった。

すぐツンを抱き上げ、声をかける。

川;゚-゚)「ツン! 大丈夫かっ!?」

ξ;-⊿-)ξ「あ……姉ちゃん……」

意識はある。
思わず安堵の溜息を吐いた。

川 - )「すまん、ツン……負けてしまった」

続いて深い溜息を吐き、私は負けてしまった、という事を伝えた。

ξ;⊿;)ξ「謝るのは私の方よ……姉ちゃんだってだって辛かったでしょ」

私は泣くツンを抱きしめ、大丈夫だと耳の側で何度も言った。
しばらくして落ち着いたのを見て、私は立った。

川゚-゚)「……さて、お前に聞きたい事がある」

「おや、何でしょうか? 目的などのそういう類の質問は受け付けませんよ」

それは承知している。聞きたい事はそれではない。
私は白い天井を見上げながら――

844 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 15:04:07 ID:2fM5Hlea0
川゚-゚)「次の挑戦者とやらは誰だ?」

先ほどの扉に書かれていたのは5番だ。
となれば、この先にも5人の挑戦者がいるのだろう。

「いいでしょう、答えましょう。6番の方は>>846ですよ」

846
(メ▼▼) (・∀・) (o゚ω゚) (,,゚Д゚) (´・ω・`)

この中から選んでくださいなんです><

846 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 15:27:41 ID:5pXQKneN0

安価なら(,,゚Д゚)

847 名前:因縁の対決、その参[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 15:33:52 ID:2fM5Hlea0
ギコか。あいつの腕ならば、勝てるだろう。
そう信じるしか、無いのだが――

あの声は残酷なようで、対戦相手の名前をゆっくりと、はっきりと言ってきた。






「    代    山    君    が相手では分がかなり悪いですね」



川;゚-゚)ξ;゚⊿゚)ξ「――――ッ!?」





――to be continued…

848 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 15:39:27 ID:2fM5Hlea0
途中で投下が途切れたのは妹邪魔すんなwwwwうぇうぇwwwwという事でして。

さて、これで5戦目の因縁の対決、その参は終了。
次は(,,゚Д゚)vs( ━〇∀〇)
腕の差は絶望的ですが、それでもギコなら……ギコならきっと何とかしてくれる……

備考:封印の色は代山=黒 ギコ=赤でこの因縁の対決、その参と同じver2.00

840
新作ではないです。
詳しくはまとめにある「( ^ω^)達が三国志大戦をするようです」をご覧下さい。

何か聞きたい事があればどうぞ

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最終更新:2007年11月20日 21:27