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35 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:21:24 ID:gqUTWzgk0
外は日が暮れてきて、休日の一時を過ごしている人たちが蟻のように町を埋め尽くしている。
ブーン達も休日を使い「三国志大戦のテストプレイ」をする……はずだった。
それは罠でブーン達はある“ゲーム”をする羽目になってしまう。

その内容は、催眠術によって操られた友人との対決。
この“ゲーム”の勝利条件は操られていない挑戦者である十人が九勝する事。
現在の戦績は九戦中八勝一敗。
負ければおしまいで、もう後が無い。
しかし、勝てばこの“ゲーム”は終わる。

外見はただの会社なのだが、地下があるのだろうか中は膨大だ。
ある白い部屋の中で、右頬に痛々しい傷痕があるサングラスをかけた男性がいた。
彼の名前はグラサンで、強者が集まるバーボンハウス内でも、最強とも言ってもよいほどの実力者だ。

(メ▼▼)「…………」

先ほど起きたばかりのグラサンは、ここがどこなのかを確認する為に周りを見回した。
だが、グラサンの前にある不気味に10と書かれている扉以外には何も無かった。

??「お目覚めですか? グラサンさん」

その時、声が部屋の中に響く。
今までの挑戦者達に、かけてきた声だ。
グラサンは驚いた様子も無く、ただこう答えただけだった。
そう、声が聞こえてくるのを分かっていたのかように。

(メ▼▼)「……久しぶりだな」

36 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:24:11 ID:gqUTWzgk0
??「おや、覚えてらっしゃるのですか? お久しぶりです。
   あの時の敗北……私は一時も忘れた事はありませんよ」

(メ▼▼)「……もう2年程前になるか。7勝2敗でお前が言う“ゲーム”は十人目である俺を残して挑戦者の敗北で終わってしまった。
    哀れを感じたお前は“情け”で、10人目である俺に勝負を挑んだ。勝てば挑戦者の逆転勝ち、と言ってたか? そして、お前は俺に負けた」

??「ふふふ、『相手が勝ち誇った時 そいつは既に敗北している』……あなたはそう言いましたね。
   あの時は完全なる敗北でした。ですが、あなたのお陰で“どんな相手・状況でも気を抜かない”という教訓を学べましたよ」

(メ▼▼)「またやるのか……? 間違いなく俺が負けるだろう……」

あれほどの実力を持つグラサンが“間違いなく負ける”という珍しく弱気な発言をした。
1〜2年前の対決ではグラサンの方が実力は上だったかもしれない。だが、今はどうだろうか?
グラサンは一度引退している。一方、??は恐らく腕を磨き、実力は今のグラサンを超えているのだろう。

??「一度引退した今のあなたになら、間違いなく勝てるでしょうね。ですが、あの時は“特別”。
   今の挑戦者達の戦績は8勝1敗——そう、“ゲーム”はまだ終わっていません。
   私ではなくある方と、そしてあるverでやってもらいます。グラサンさん、あなたの対戦相手は私に劣らぬ実力者ですよ」

(メ▼▼)「…………」

??と戦わない。それに安堵した様子も無く、緑色と青色で10と書かれている扉を開いていった。
その先には、グラサンと同じくサングラスをかけている男性がいた。

(メ▼▼)「……天頂の兄、か。相手にとって不足は無い」

(`●ω●´)「…………」

37 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:28:29 ID:gqUTWzgk0
??「デッキについてですが、出した手紙の封印の色を覚えていますか?」

(メ▼▼)「緑と青。蜀と呉で組め、って事か?」

??「流石はグラサンさん、理解が早い。ちなみに、verは1.10……奮起が最盛期だった頃ですよ」

ver1.10。グラサンが引退したverだ。
何を思って引退したのか。何故引退したのか。
それはグラサンにしか分からない事だ。
かつて、最盛期だった頃のverを再びプレイ出来る。
グラサンの目には強い“決意”のような物が見えた。

グラサンは三国志大戦の筐体へ向かい、その隣にあるカードの山から素早く5枚のカードを取り出した。
そして、筐体のICカード入れに刺さっている君主カードを押し込んだ。
店内対戦を選び、赤いボタンを押し続ける。

??「そうそう、当時の証や勝率も再現させて頂きましたよ。これは私の気まぐれなので気になさらずに」

(メ▼▼)「……フン」

——対戦相手が見つかりました——

(メ▼▼)軍 覇王 証483 勝率86.4%
『SR孫堅 R馬超 SR劉備 SR呉夫人 C張松』

(`●ω●´)軍 覇王 証227 勝率75.8%
『SR董卓 R華雄 UC典イ UC程イク R筍イク』

??「おや、そのデッキは……? ネタの猛虎らしくありませんね」

39 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:32:18 ID:gqUTWzgk0
(メ▼▼)「……バーボンハウスで開かれた予選大会で、本気を出すと言ったがそれは違っていたようだ。
    張松がいなければ、俺は駄目らしい。実際に張松が居れば、という場面が何度もあった。
    だから——張松が入ったデッキで、“今度こそ”本気を出させて貰う……!」

(`●ω●´)「…………」

シャキンからの返事は無い。
しかし、グラサンは僅かに頷いたような気がした。
……気のせいだろう、とグラサンは自分を納得させ、カードの配置をし始める。

??(確か、バーボンハウス内で行われた大会の予選では、張松を使わずに優勝した、とありましたね)

??「そうそう、最終戦ですのでそれぞれ皆さんがいる部屋にある筐体にこの試合を流しております。
   皆さんが見ている手前、無様な姿を見せる事を無いよう……」

その時、相手も配置を終了したのか古びた青銅色の扉が開かれていく。

——他の部屋では——

/ ,' 3「おや……? これは、グラサン君とシャキンさん……?」

(;━〇∀〇)「あれ、荒巻さんの声が聞こえたような」

??「そうそう、作者が地の文ばかりでは困ると言っておりますので、全ての部屋の音声を繋げてみました」

(;^ω^)「なんという都合主義……」

41 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:34:32 ID:gqUTWzgk0
(;゚∀゚)「グラサンのデッキは変なデッキにも見えるが、ほとんど隙がねえ。恐ろしいデッキを作りやがるな……」

ヽ(`Д´)ノ「……そうだな、二色の強みを最大限に生かしている。
      全体強化持ちが多いと武力が低くなりがちだが、二人ともスペックがかなり良い。
      しかも、この時代にぶっ壊れてた奮起。そして、リスクがあるがハイリータンな屍……
      呉夫人、張松、と続いて馬超。孫策でもいいが、おそらく計略無効を選んだのだろう」

(;^ω^)「お、ぶっ壊れてた奮起? kwsk」

ヽ(`Д´)ノ「恐らくこの試合で使う。説明するより見た方が早いだろう……
      対するシャキンは、暴虐反計か。かつて猛威を振るった恐ろしいデッキだ。
      士気8からの攻めで、暴虐からの反計マウントを取れば城ケージが半分以上削られる。
      ……白兵戦を持ち込むにしても、2コストが3人。さらに、シャキン相手だと厳しいな」

(´・ω・`)「しかし……グラサン君も1時代に名を轟かせたランカーだ。弱点は熟知してるはず」


視点が次々と移動し、大きく右上・左下が森に覆われている戦場を映した。
グラサンの配置は城門前に騎馬、その上に槍、さらにその上に呉夫人で柵を置いている。
一方、シャキンの配置は最前線に董卓、華雄、程イク、筍イクと一列に並んでいる。
典イはシンプルに董卓・華雄の後ろに配置されている。

——開戦——

開戦を合図する音が鳴り響き、この“ゲーム”の最終戦が始まる。

グラサンは柵の後ろに槍兵を置き、柵の前に槍オーラが出る状態を作り相手の騎兵を威嚇する。
さらに、その後ろにも馬超と張松が突撃オーラを纏っている為、シャキンは下手に攻めてくる事が出来ない。

44 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:37:58 ID:gqUTWzgk0
筍イクの弓を劉備に撃って来て、それを嫌がったグラサンは筍イクと反対側の右に槍部隊を移動させる。
そこから生まれた隙を狙ったシャキンは典イ単騎で左に移動し、柵を壊そうとする。
董卓と華雄は両端に森がある為、まとまっている。

しばらくの間、このまま睨み合うのだろう、と思っている方も多いと思う。
そこで思い出して欲しい。
グラサンが愛用しているカード、そしてこのverでのその計略の恐ろしさを。

(;´・ω・)「あ……兄さん、それは駄目だ」

(;'A`)「え? それはどういう『妨害』—INTERRUPT—

— ほっほ〜 おねむの時間じゃてぇ〜 —


『         挑発      [知力時間]
    敵が自身に向かってくる
                         』

(;━〇∀〇)「おー……そういえば、魅力持ちは3人でしたね」

/ ,' 3「このデッキには手軽に使える計略がまったく無いからね。
    主力の董卓と華雄がまとめて引っ張られるとシャキン君は辛いだろう」

そう、その弱点とは“反計が機能しない時は滅法弱い”のだ。
反計を除いた計略は城ケージが減る暴虐なる覇道、悪鬼の暴剣、そしてたった3cで撤退する漢の意地。
相手の計略を反計出来なければ、城ケージを削って対応するか漢の意地を使い、僅かの時間で仕留めなければならない。

グラサンのデッキには魅力持ちが3人。つまり、初期士気は1.5だ。
一方、シャキンの暴虐反計には魅力持ちがいない(1時代の董卓のスペックは7/7騎馬、特技無しだった)
グラサンの士気が3の時にはシャキンの士気は1.5。反計すらも出来ない為、そこをグラサンは狙った。

47 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:41:53 ID:gqUTWzgk0
シャキンが警戒していれば——と思う方もいるだろうが、地形もグラサンに味方した。
左、右に大きく覆われている森。その地形のせいで、どうしても纏めなければならなかった。

董卓と華雄が挑発にかかり、張松は右に移動して城の前で止まる。
そして、董卓と華雄は孫堅の槍オーラ目掛けて突っ込んでくる——


迎撃 突撃 大打撃


迎撃、さらに馬超の突撃もあり兵力がみるみる内に減っていく。
典イで助けようとしても、いつの間にか劉備に乱戦されていて中々動けない。

『撃破』「華雄」
オノレ虫ケラドモガ
『撃破』「董卓」
ぬぅ、こんなところで

今では信じられないほどのスピードで兵力が減っていき、あっという間に董卓・華雄を撃破する。
ちなみに、ver1.11までは武力差が激しく、さらに『ワイパー』というver2.00の槍撃をも超えるダメージソースがあった。
連続乱戦も今の比ではないほど兵力が減っていく。
簡単に言えば“大味”なのだ。

『撃破』「典イ」
ここを通すわけにはいかんのだ

さらに、馬超の乱戦によって典イも撃破する。
密かにテイイクが典イの丁度後ろにいたのだが、グラサンはそれを見えているのかようにギリギリの所で馬超を戻した。

(;,,゚Д゚)「伏兵見えてんのかよ……」

50 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:44:41 ID:gqUTWzgk0
『撤退』「劉備」
死ぬ時は一緒だぜ

典イの乱戦で兵力が僅かしかなかった劉備だが、城に戻ろうとする所で筍イクの弓によって撤退してしまう。
だが、勢いは止まらない。何せ、主力の2コスト武将を『たった士気3』で3体全て撃破したのだ。
この好機を逃すのは愚者でしかない。

ジャーンジャーンジャーン
『伏兵』「程イク」
来ると思ったわ

(;^Д^)「あ、馬超で踏んでしま……?」

ミニマップには程イクが馬超と張松がくっついているように見えた。
しかし、踏んだのは僅かに前に出ていたようで、張松だった。

『撃破』「程イク」
堕ちてゆく

グラサンの部隊による連続乱戦・突撃が程イクに襲い掛かり、瞬く間に撃破する。
筍イクはやっとの事で城の中に入っていった。

川;゚ -゚)「な、なんだあれは? 一瞬で撤退したぞ?」

ξ;゚⊿゚)ξ「あれが三国志大戦1よ。武力差が今以上に激しい代わりに、低武力でも槍オーラや突撃ダメージがかなり高かったの。
      高武力集団と低武力槍と考えても、恐ろしい減り方ね……」

ここで突如画面が暗くなり、兵法の文字と共に雷雲が見えた。
兵法の文字から光が放れたかと思うと、金色の龍が舞い
雄叫びを上げる。

51 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:47:30 ID:gqUTWzgk0
兵法マスタァァァー!

−再起の法−MASTER

1時代の再起は『即復活』だ。
その代わり、復活した時の兵力は2割と少ないが安定して使えた為、鉄板兵法の一つだった。

( ━〇∀〇)「この時代には復活してもたった2割しかないので、早く使わなければ手遅れになってしまう……
      迷わずすぐ再起を使った判断が流石ですね。これがランカーの所以でしょうか」

(・A・)「デモ、開幕ニ兵法使ッチャウノイクナイ!」


(;´∀`)「うーん、うーん、驚け……驚け……轟け……」

(;'A`)「……モナー、どうしたんだ?」

(;・∀・)「エット、勝負デ1ノ時ノ名君バッカリ使ッチャッタ(テヘ」

(;´・ω・)「あー、凄く減らなかった時代の名君かい。魘されるのも仕方ないね」

グラサンはそれを気にせずに城門には呉夫人を、カード1枚分ほど空けて左側に馬超を張り付かせた。
張松はマウントを取らず、ただ左の森の中でうろうろしている。
一方、孫堅は呉夫人の後ろでマウントを取る気満々だ。

シャキンは城門の呉夫人と隣の馬超にに筍イク以外の部隊全てを出撃させ、一気に乱戦して兵力を削る作戦に出た。
張松の挑発を警戒していた。何せ、4体全てをまとめるのだからそこに挑発してくるのは当然の事だ。
そこで、程イクの反計範囲内に張松を入れるように出撃させた。
程イクが見ているのだ、筍イクも見る必要は無い。
だから筍イクのカードは横弓をする為、呉夫人の方に向いている。
これは当然の事なのだが——

53 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:50:09 ID:gqUTWzgk0


ガリガリガリガリガリ


——ワイパーの威力、そしてグラサンの腕までは考えていなかった。

(;`●ω●)「……!」(背筋が凍るようなワイパーだ……!)

(;゚∀゚)「うおお……無双中の呂布でも溶けそうだな……」

『撃破』「董卓」
ぬぅ、こんな所で
『撃破』「程イク」
堕ちてゆく
『撤退』「呉夫人」
次は負けないよ!

(;*゚ー゚)「うわあ、凄いですね……孫堅さんがあんなに槍を振り回しているのに、全然乱戦してません……」

筍イクが右側に出撃してきた時、孫堅の恐ろしいワイパーで大打撃の表示と共に董卓と程イクを撃破した。
そして、4体の乱戦に耐え切れなかった呉夫人も撤退してしまった。
馬超は撤退しなかったものの、兵力は3割ほどしかない。

(メ▼▼)(程イクを撃破し、筍イクはあそこで向きは呉夫人……!)

(;`●ω●)「!」

その時、シャキンはグラサンから何かを感じ取った。
『この時を待っていた』という事を。
筍イクのカードを動かし、ある部隊に視線を送る——

55 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:52:47 ID:gqUTWzgk0
『妨害』—INTERRUPT—

— ほっほ〜 おねむの時間じゃてぇ〜 —


『         挑発      [知力時間]
    敵が自身に向かってくる
                         』

程イクが撤退してしまい、張松の挑発を止める手立ては玄妙なる反計しかない。
コスト2槍、馬。知力は1と4で効果時間は長い……
再起を既に使ってしまったシャキンにとって、攻められている状況で2コストが活躍せず、嬲り殺しをされるのが一番辛い。
シャキンの反応は相当なものだ。気付いた時に、すぐカードを的確に張松の方に向けたのだが……

(;´・ω・)「玄妙の範囲にギリギリ入ってない。今日のグラサン君は何かが違う……」

この戦いでのグラサンの頭にはver1.10全ての計略の効果、範囲……全てが入っていた。
2年前——まだグラサンが引退していなかった時代と同じように。

華雄と典イに挑発をし、自陣にある柵を利用して時間を稼ぐ。
その間に馬超は城門へ移動し、孫堅で筍イクを城に戻らせる。

『馬超』
『  グラサン軍  』

— このまま一気に行くぞ! —


          『攻城』
     —TARGET STRIKE—

(;o゚ω゚)「こ、これがネタの猛虎……! 張松を使わせたら天下一品とは聞いていたが、まさかこれほどとは……」

56 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 20:56:08 ID:gqUTWzgk0
馬超の攻城が入り、城ケージが削れる。
続いて孫堅も城門に移動し、攻城ケージを溜め始める。
筍イクが左側から出撃してきたので、兵力ミリの馬超で突撃し乱戦した。
一方、グラサンの城前では華雄と典イが柵を壊し、シャキンから見て左上まで張松を追い詰めていたのだが……


迎撃


突如、出てきた劉備と共に迎撃の文字が現れる。

щ(゚▽゚щ;)「んなっ……最初からこのタイミングで劉備が復活するのを分かっていたのかYO……」

そう、グラサンはここまで計算しつくしてからあの挑発を使ったのだ。
本当に何と恐ろしい男か。

『撃破』「華雄」
オノレ虫ケラドモガ

櫓を利用してややワイパーし、櫓が壊れた後に華雄を撃破する。
続いて典イと乱戦して、後ろから張松がギリギリの場内突撃をする。

『孫堅』
『  グラサン軍  』

— 城門をこじ開けろぉ —


          『攻城』
     —TARGET STRIKE—

孫堅の攻城が入り、シャキンの城ケージが5割ほどに削られる。

58 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:02:19 ID:gqUTWzgk0
『撃破』「典イ」
ここを通す訳にはいかんのだ
『撤退』「馬超」
まさか、この俺が
『撤退』「孫堅」
天下は彼方か

典イを撃破すると同時に、馬超も撤退する。
攻城していた孫堅だが、筍イクの弓によって二発目は入らずに撤退してしまう。

劉備・張松も城に戻り、残り60cでようやく長い開幕は終わった。

(メ▼▼)(……相手の士気はもう9だが、使える計略が無い。士気差は心配しなくても大丈夫だろう。
    しかし、俺は手を抜いたりはしない。勝ち誇ってはいけない、油断はしていけない——!)

そして、残り45c。
左側に呉夫人、中央に張松・劉備・孫堅と出撃する。
対するシャキンも、全部隊を出撃させる。

『妨害』—INTERRUPT—


— ほっほ〜 おねむの時間じゃてぇ〜 —


『         挑発      [知力時間]
    敵が自身に向かってくる
                         』

華雄、董卓、程イクが挑発にかかる。
この挑発で戦況は再び動き出す——

60 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:04:21 ID:gqUTWzgk0
( ━〇∀〇)「わざだと思いますよ。ここで反計しては、暴虐を使った後が無防備になっちゃいますしね。
      屍、あるいは奮起……まあ、迎撃する為に劉備が前に出ているので屍でしょう。
      それを反計出来なければ防がれる可能性が高いですし、これは有効な戦術だと思います」

『英傑号令』—HEROIC COMMAND—

— 命を捨てて、骨と化せい —


『       暴虐なる覇道   [知力時間]
   味方の武力と移動速度が上がる
  ただし効果中は城にダメージを受ける 』

劉備に迎撃される瞬間、シャキンは全部隊に暴虐を使い武力と移動速度を上げる。

(;'A`)「移動速度を上げちゃって大丈夫なのか? 迎撃されるってのに」

(´・ω・`)「いや、この時代は武力差が激しくてね……これなら3割ぐらいかな?」


迎撃 迎撃


華雄と董卓を迎撃したものの、店長の言う通りに兵力は3割程しか減っていない。
そのまま乱戦し、劉備の兵力が減っていく。
劉備が撤退する——そのタイミングで、馬超が出撃してすぐ画面が暗くなりカットインが入る。

62 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:08:05 ID:gqUTWzgk0
『英傑号令』—HEROIC COMMAND—

— 天よ、我が力を示せぇ —


『      我が屍を超えよ   [知力時間]
      味方の武力が上がる
     発動すると自身は撤退する     』

ちなみに、この時代はまだ『ディレイ反計』というものがあった。
カットインが通り、ムービーが流れて計略発動——という所で「ご 苦 労 様 で す」と言われる鬼畜なものだ。
反計可能の受付時間が長いせいだっただろうが、verupでその仕様は出来なくなってしまった。
1時代を知る荒巻、店長などはその『ティレイ反計』が出るのではないか、とハラハラしていた。

しかし、その店長達の心配をよそにムービーが終わり、呉夫人以外のグラサンの部隊に赤いオーラが包まれる。

(;´・ω・)「……あれ、反計は?」

??「程イクの広い反計があるから何とかなる、と思ったのでしょう。
   ギリギリの所で屍を使ってきたので油断せずに筍イクも見ておけば良かった……と、言っても結果論ですが。
   城ゲージから見て実質これが最後の攻め。さらに、これでグラサンさんの士気は1。わざという事は無いでしょう」

(;゚∀゚)「し、しかし、武力+6と移動速度上昇だ。2.5コス落ちの武力+8じゃきついんじゃないか?
     孫堅が撤退して唯一の槍である劉備は乱戦しちまってるし、兵力もあとわずかだ」

/ ,' 3「確かにきついだろうね。でも、それはシャキン君が“突撃出来る状況”の場合。
    今のグラサン君は場内が使える。場内乱戦、場内突撃……
    グラサン君程の腕があれば、場内で突撃をされない事なんて容易いだろう」

66 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:13:47 ID:gqUTWzgk0
『撤退』「孫堅」
天は彼方か
『撤退』「劉備」
死ぬ時は一緒だぜ
我が屍を超えよ。その計略名通りに、武力が大幅に上がる代償として孫堅が撤退する


さらに、迎撃した劉備が暴虐によって逆に押しつぶされ、撤退する。

(;'A`)「しかし、突撃を食らわずに完璧に場内乱戦をこなすなんて——」

( ━〇∀〇)「——いえ、そもそも“突撃”が出来ません。
       ……成る程、あの挑発は反計させる事を狙っただけではありませんで

したか」

ドクオはどういう事だ、と言いかけた所で流れている映像を見、気付いた。

——董卓と華雄が、張松にひきつけられてグラサンの城に張り付いてしまってる。

『撃破』「董卓」
ぬぅ、こんな所で

城に張り付き、自由が利かずに突撃が出来ない董卓を馬超の乱戦によって撃破する。

(;´・ω・)「相変わらずグラサン君は恐ろしい……まったく、本当に恐ろしいよ」

/;,' 3「ああ……当時最強とも言っても過言ではないデッキ、さらにシャキン君相手に……」

67 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:16:14 ID:gqUTWzgk0
暴虐なる覇道。
その名の如く、号令をかけられた兵達は尋常ではない力を発揮する。
だが、その副作用としてこの三国志大戦の生命線であるものを犠牲する。

……シャキンの城ゲージが次々と削れていく。
このまま落城してしまうのではないか、と思うほどに。

『撤退』「張松」
しまったか

程イク、典イも董卓や華雄の後を追ってきて、城前までに来た時に張松の逃げ道がなくなり撤退する。
しかし、十分に仕事はした。
董卓を撃破し、華雄も撃破するに至らなかったが兵力はかなり削れた。

『撤退』「呉夫人」
次は負けないよ!

それに続くのかように、筍イクの弓で呉夫人も撤退してしまう。
ギリギリの所で兵力1割程しかないの馬超が城に戻り、回復を図る。

(;゚∀゚)「やべえ、ほぼ壊滅しちまった! 落城しちまう!」

(;,,-Д-)「……ジョルジュ、お前は何を言ってるんだ?」

ここで突如画面が暗くなり、兵法の文字と共に雷雲が見えた。
兵法の文字から光が放れたかと思うと、金色の龍が舞い
雄叫びを上げる。

69 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:18:39 ID:gqUTWzgk0
兵法マスタァァァー!

−再起の法−MASTER

※このページは、作者に優しい再生紙を使用しております

(;゚∀゚)「……あ、そういえば兵法残していたんだったな」

城門にほぼ無傷の典イが張り付き、その後ろは無傷の程イクと筍イクがマウントを取

っている。
華雄は兵力が僅かしか無く、マウントでも撤退しまうと考えたのだろう、城へ戻っていった。
シャキンの城ゲージがおよそ1〜2割までに削られた所で暴虐の効果が切れる。

——この時33c

左端に呉夫人を出撃させ、城門の典イに弓を撃って攻城を遅らせる。

『典イ』
『  シャキン軍  』

— 我に続けぇー! —


          『攻城』
     —TARGET STRIKE—

しばらくして、典イに城門攻城をされる。

71 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:20:21 ID:gqUTWzgk0
(;^ω^)「……この城ゲージの差、どれぐらい攻城したら埋まるんだお?」

ヽ(`Д´)ノ「槍城門4発で落城だ。この状況では、逆転するにはほぼ落城しか無かろう」

('A`)「もう兵法使っちゃったし、守る手段の悪鬼、暴虐は使えないからですね」

(´・ω・`)「うん、それに今は30c。十分にグラサン君がカウンター出来る時間帯だ」

これだけのリード、実質計略が2つ封じられている状況。
攻城の1発ぐらい容易いものだ。
どうせ、落城させるのだから。

グラサンの城ゲージが削られた後、馬超・孫堅と出撃させて典イの兵力を減らす。
張松も出撃させたが、忘れていたのか程イクの槍に刺さってしまって兵力が2割程になる。

『撃破』「典イ」
ここを通すわけにはいかんのだ

今(3)のおよそ半分以上の時間。今では信じられない速度で典イを撃破する。
劉備も出撃し、程イク目掛けて孫堅と劉備の槍オーラを少し動かしていく。

『撃破』「程イク」
堕ちてゆく

(  ω )( A )川 - )  ゚ ゚ ' ` ゚ ゚

(;'A`)「とととととと」

(;^ω^)「けけけけけけ」

川;゚ -゚)「るるるるるる」

72 :ゲームセンター名無し:2008/06/08(日) 21:21:16 ID:txJLR3bc0
(3)?
支援

73 :ゲームセンター名無し:2008/06/08(日) 21:22:01 ID:LOXuAQ8I0
72
「大戦3」ってことじゃね?
支援

74 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:23:56 ID:gqUTWzgk0
1時代を経験した皆も、その兵力の減りに驚いた。
そして「ああ、よくあんな理不尽なものがあったのに耐えられたな」と思った。
読者の皆さんの中にも、1時代から続けている方もいるだろう。
多分、皆さんも同じ思いのはずだ。

程イクを1秒程で撃破し、グラサンは決着を付けるべく全ての部隊を前進させる。
ほとんどの武将が兵力半分以下だが……構わずにシャキンの城に張り付く。

ヽ(`Д´)ノ「……さあ、来るぞ」

(;^ω^)「え? 何が『奮起号令』—IMMORTAL SPIRIT—

— っしゃー、まだまだぁ! —


『       奮起の大号令   [知力時間]
  範囲内の味方の武力と兵力が上がる
                         』

(´・ω・`)「読者のみんな、張松の兵力は攻城ダメージで撤退しそうなぐらいにギリギリだ。
      さて……どれぐらい回復するのかな?」

筍イクが城に戻った隙に、グラサンは奮起の大号令を使った。
グラサンの部隊全てに赤いオーラが包まれ——








75 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:24:56 ID:gqUTWzgk0







兵力がたったの1割だった張松の兵力が、9割までに回復した。
当然ながら、張松以外の部隊全ては兵力が全快している。
忠義+七星祈祷でようやく9割回復なのに、こちらはたった一つの計略で8割回復。
さらに、忠義は3コストとデッキを圧迫する。こちらは1.5コストと軽めな上、5/6魅槍とスペックが良い。
これを見れば、忠義なんて足元にも及ばないのもお分かりだろう。

( ゚ω゚ )「    」

ヽ(`Д´;)ノ「こっちみんな。そう、あれがぶっ壊れと呼ばれていた最盛期の奮起だ」

シャキンも復活した董卓と回復した華雄を出撃させ、落城だけは阻止しようとするが——

『劉備』
『  グラサン軍  』

— やっちまえ —


          『攻城』
     —TARGET STRIKE—

その抵抗も空しく、遂に太い丸太が城門に叩き込まれる。

79 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:28:25 ID:gqUTWzgk0
『攻略』「劉備」
——  はぁぁ、やったるぜい!  ——

憎たらしいほどにさわやかな声と共に、グラサンの画面がガラスのように割れ、攻略という文字が出てきた。
城門、城壁から攻め寄せる兵士達、そして崩れ落ちていく城。

     勝   利
              _
             |グ|
               ̄
(;`●ω●)「ぐっ……」

(メ▼▼)「……大丈夫か?」

(;`・ω・)「ああ……何とかな。さあ、これで挑戦者の勝利——このゲームは終わる。そうだろう?」

シャキンは汗を拭きながらサングラスを外した。

??「……ええ、確かに。この“ゲーム”は、あなた達挑戦者の勝利であり——」

一瞬、間を置いて

??「私の敗北です」

————

(*゚∀゚)「よっしゃ! 勝った!」

(,,゚Д゚)「ああ……これで、ようやく終わりか」

安心の溜息が同時に聞こえてくる。
これで、ようやく重苦しい“ゲーム”から開放されるのだ。

81 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:31:00 ID:gqUTWzgk0
(´・ω・`)「……何だか不満そうな顔だね」

( ^ω^)「…………」

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

( ━〇∀〇)「…………」

ブーン、ツン、代山。その3人が、この決着に納得が行かない顔をしている。

??「おや、どうかしましたか?」

ξ#゚⊿゚)ξ「……私達と戦った訳でもないのに、良く勝手に「私の敗北です」とか言えるわね?」

( ━〇∀〇)「そういう台詞を言うのならば、僕達と戦い、負けてから言ってほしいですね」

(#^ω^)「そういう訳で、ブーン達と戦ってもらうお!」

——

??「……確かにその通りでしたね。失礼いたしました、お詫び致します。
   さて、私と勝負するという事ですが——本当に、構わないんですね?」

ブーン達がその通りだ、と言いかけた時。

(メ▼▼)「……待て。負ける勝負をわざわざやる事は無い」

ξ゚⊿゚)ξ「え? 負ける勝負、ってどういう……」

(メ▼▼)「あいつは、俺より強い。それがどういう意味かは分かるな?」

83 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:34:10 ID:gqUTWzgk0
( ^ω^)「……それでも、やってやるお。必ず負ける勝負、という事はあり得ないんだお」

ブーンの声から、何か大きい決意が感じられた。
それを聞いたグラサンは、何か諦めたような表情で

(メ▼▼)=3「やれやれ……いいだろう、お前達に任せる」


( ━〇∀〇)「すみません。それでは——あなたに、最後の勝負を挑みます」

??「分かりました。それでは、最後の三戦……挑戦者はツン、代山、そしてブーン

の三名。
   まずはツンさん、奥にある扉を開き、先へ進んでください」


ξ゚⊿゚)ξ「……じゃあ、行ってくるわね」

川 ゚ -゚)「うむ……頑張ってな」

不安そうな表情のクーに、ツンは微笑みながら「大丈夫」と言い、扉を開いて先へ進ん

だ。
しばらくやや暗く、左右に数々の扉がある道を通っていくと「開発室」と書かれている

扉に辿り着いた。

ツンはここだろうか、と恐る恐る扉を開く。

??「ようこそいらっしゃいました、ツンさん」

85 :第十戦“今度こそ”:2008/06/08(日) 21:35:46 ID:gqUTWzgk0
中には、数々ある筐体と壁に多くのモニターがあった。
モニターの中に、何も映っていないモニターもあればブーン達が映っているモニターもある。

そのモニターの前に、大きな椅子があった。
後頭部が見えており、誰かが座っているようだ。

ξ゚⊿゚)ξ「……あなたが、あの声の主? さっきの扉に書かれていた開発室……一体、あなたは誰なの?」

ツンの声を聞きつけ、椅子から立ちツンの方に顔を向けた。

爪'ー`)「名乗りをせず、失礼致しました。私は——」

次の声を聞いた時、ツンは自分の耳を疑った。
某バンクの予想GUYです、という声が聞こえそうぐらいに予想外だったからだ。






           ——本社の、部長です







——to be continued...

89 :長編の人:2008/06/08(日) 21:46:34 ID:OhaERPZrO
携帯から失礼します。
こういう事を書いちゃうと、消されるのでお決まりのこれを置いてきますね

——この物語はフィクションです——