アンパンマン

こどもはもちろん、大人にも大人気のアンパンマン。正義のヒーローでありながら、顔に水がかかると力が出ない、という弱点も持つ・・・。でもジャムおじさんやバタコさんが新しい顔を作ってくれると、元気100倍になって「アーンパンチ!」とバイキンマンをやっつけてくれます。そんな正義の味方・アンパンマンの産みの親は、クリスチャンのやなせたかしさん。90歳を越えたいまも、現役として活躍しています。

やなせさんがアンパンマンを生み出したきっかけ、それは戦時中にありました。戦争を体験する中で、「本当の正義とは?」「本当の助けとは?」と、深く考えるようになりました。そして食糧不足でいつも空腹を覚えていたやなせさんは、「『正義の味方』だったら、まず、食べさせること。飢えを助けること。」と考えるようになりました。このような経験から、のちに国民的キャラクター、アンパンマンが生み出されたわけですね。でも、なんでアンパンマンは自分の顔を空腹の子供たちにあげるのでしょうか?パンを持って子供たちに配れば、自分も弱くならないし、空腹の子供たちも助けられるのに・・・。そう考えたことはありませんか?ここに実は大きな愛のメッセージが込められています。

アンパンマンのモデルを知っていますか?実は、イエス・キリストなんです。イエス・キリストは自分の命を十字架にかけることによって、私たちの罪を身代わりに背負ってくださいました。愛はただ弱っている者を助けることだけではありません。愛は、常に自己犠牲が伴います。有り余る中から分け与えるのではなく、乏しい中から分け与えること、これこそ愛です。イエス・キリストの示された、自分の命を捧げるという最大の自己犠牲。これこそ、一番の愛なのです。アンパンマンは自分の顔を犠牲にしながら、空腹の子供たちを助けます。

のちのご自身の絵本のあとがきでもこう語っています。「空腹の者に顔の一部を与えることで悪者と戦う力が落ちると分かっていても、目の前の人を見捨てることはしない。かつそれでありながら、たとえどんな敵が相手でも戦いも放棄しない。これらの点について、ほんとうの正義というものは、けっして格好のいいものではないし、そしてそのためにかならず自分も深く傷つくものです」アンパンマンは、自分を省みず、他の人のために自分の体(命)を分け与えたイエス・キリストの愛を表していたのですね。

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最終更新:2012年05月24日 18:15
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