『おお牧場はみどり』

『おお牧場はみどり』


 『おお牧場はみどり』は誰もが知っている名曲で、NHKのみんなの歌のトップバッターを飾る歌です。

 実はこの歌、チェコスロバキアの民謡ですが、日本に入ってきた際、ある牧師先生が、歌詞を翻訳したって知っていましたか?

 中田羽後という牧師先生です。秋田出身で、父で牧師の中田重治、母で基督教伝道師かつ子の次男として生まれました。長男は生後1ヶ月で亡くなったため、羽後が後を継ぎます。当時、重治とかつ子は秋田にて伝道活動をしていたこともあり、羽後の国にちなんで羽後と名づけられました。

 1960(S35)森山諭牧師と東京は荻窪で荻窪栄光教会を開拓します。日本を代表する教会音楽の権威者として活動し、また、教会の礼拝で歌われる聖歌の編纂者としても知られました。『リバイバル聖歌』や『聖歌』はもとより日本基督教団讃美歌委員会編集の『讃美歌・讃美歌第二編』には「カルバリ山の」「シャロンの花」「キリストにはかえられません」の訳詞が収められています。教会音楽に生涯を捧げ、多くの基督教音楽を作詞したが、その中で誰でもご存知の曲があります。それが「おお牧場はみどり」です。

『おお牧場はみどり』
作詞: 中田羽後 チェコスロバキア民謡

1.おお牧場はみどり 草の海 風が吹く
  おお牧場はみどり よく茂ったものだ(ホイ)
  雪が解けて 川となって
  山を下り 谷を走る
  野をよこぎり 畑をうるおし
  よびかけるよ わたしに

2.おお聞け歌の声 わこうどらが歌ううた
  おお聞け歌の声 晴れた空のもと(ホイ)
   (以下同じ)

3.おお仕事は愉快 山のように 積み上げろ
  おお仕事は愉快 みな冬のためだ(ホイ)
   (以下同じ)
 日本の音楽文化の発展にキリスト教や教会が大きく寄与したことを思いながら、『おお牧場はみどり』を口ずさんでみるのも乙なものです。

キリストにはかえられません。


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最終更新:2012年05月24日 18:12
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