キリスト教式の結婚式で必ずといっていいほど歌われる賛美歌「いつくしみ深き」(原題:WHAT A FRIEND WE HAVE IN JESUS) この曲を作詞したのはアイルランド人ジョセフ・スクライヴェン。彼は大変恵まれた家庭に生まれ育ちました。大学を卒業後、クリスチャンの素敵な女性と出会い、二人は愛し合い、結婚の約束をします。結婚式の前日、彼女は友人達とボートに乗っていると突然暴風が吹き寄せ彼女の乗っていたボートは横転し、友人達は助かったものの、彼女だけが命を落としてしまいます。その連絡を受けたジョセフは深い悲しみ、失望のどん底に突き落とされます。そのような苦しみの中でまず彼がとった行動は、最も良き友イエス・キリストの元にひざまずき祈る事でした。苦しく激しい祈りの中で全ての苦しみをイエスにゆだねた時に、イエスから力強い慰めと平安を受け取り、その苦しみの中から彼は立ち上がります。この時ジョセフは主イエス・キリストに彼の生涯を全て捧げる人生の歩みが始まります。彼の母がアイルランドで闘病生活をしている時、ジョセフが愛する母を何とか慰めたいと書き送った詩、それが、“What A Friend We Have In Jesus”です。今もその詩は私たちがどのような状況にあろうと、イエス・キリストは慰めと励ましを与える最高の友であることをのべ伝えているのです。