【テトス】

【テトス】


テトスへの手紙は、テモテへの手紙と同じように、牧会書簡と呼ばれています。パウロの信仰による子どもで、パウロとともに同行していたのが、このテトスでした。彼は、コリント人への第二の手紙でたくさん出てきますが、コリント人への手紙をコリントに持っていったのは彼ですし、またエルサレムにある教会のために、コリントで醵金したのも、テトスでした。彼はギリシヤ人であり、ガラテヤ書では、彼に割礼を強いる偽兄弟たちに、一歩たりともゆずらなかったとパウロは言っています。
 テトスは、テモテと同じように、問題を持っている教会において、その秩序を取り戻すためにパウロによって遣わされました。場所はクレテ島です。そこでパウロは、テトスに残された仕事の整理をさせ、秩序を取り戻させようとしたわけです。この、初代教会で起こった問題は、現代においても続いています。教会でさまざまな問題が起こり、牧師も教会員によって追い出されて、収拾がつかなくなっているとき、他のだれかがその教会の建て直しのために遣わされることがあります。企業では「再建」という言葉がありますが、教会の再建をするために送られた人、それがテトスです。

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最終更新:2012年05月24日 18:16
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