突き抜ける


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ヨハン早稲田キリスト教会 文書宣教部

突き抜ける



弁護士 佐々木満男


■本稿は〝恵みの雨"連載記事「あらゆる問題は解決できる」の1999年12月号の原稿。



1. 突き抜けよ!

「状況がどうしようもなくなったら、突き抜けよ!」。これはスイスの法律家・哲学者のカール・ヒルティが「眠られぬ夜のために」という本に書いている言葉です。

私たちはさまざまな問題に対応していくうちに、次第に身動きがとれないような状態に陥ってしまうことがあります。暗闇の中に閉じこめられたように、陰鬱な気分にとらわれてしまいます。一度このような気分にとらわれると、なかなか脱出することができません。やることなすことがすべて、悪い方へ悪い方へと向かって行くような気がします。このような時は、問題から「突き抜ける」ことが必要です。



2.超高層ビルの最上階で

ある事件の解決に非常に手間取ったことがあります。初めのうちはこちらの予想通りに解決に向かって順調に進んでいたのですが、途中から一転して難航していきました。何をしても、裏目に出てしまうのです。そのうちささいなことから誤解が誤解を生んで、私自身が極悪人にされてしまい、相手側からさまざまな誹謗と中傷による個人攻撃を受けるようになりました。その事件のことがちょっとでも思い浮かぶと、とたんに気持ちが真っ暗になります。事件の解決のために何度も徹夜で祈りましたが、なかなか気が晴れません。

このような状態がかなり長い間続きましたが、ついに乗るかそるかの土壇場の事態が訪れました。ホテルに泊まり込んで事件のために祈り、解決策を検討しました。それでも決定的な解決案と平安が得られません。これほど祈ってもだめかと、失望のうちにホテルをチェックアウトしました。でもこのままでは帰宅できない、なんとかこの陰鬱状態から解放されたいと強く願いました。

その時、問題の泥沼に陥ったときは意を決して「突き抜けよ!」、というヒルティのことばを想い出したのです。そこでホテルの近くにある超高層ビルの最上階に昇ってみました。どうしても解決の突破口を見つけ、問題を突き抜けたいと思いました。最上階のコーヒーショップに入り、睡眠不足の疲れた頭と重い心で濃いコーヒーを飲みながら窓越しに外を眺めました。かなたに地平線が見える広々とした景色です。

「天の父はこんなにもすばらしいものを創られたのだ、すごいなあ!」と、神の創造の偉大さに感動しました。やがて、「天地万物を創られた全知全能の神に、解決できない問題などは一つもないはずだ!」という確信がよみがえってきました。
そうすると、気持ちがどんどん大きくなってきて、事件の解決にこだわって小さく凝り固まっていた心がほぐれてきたのです。何気なく聖書を開くと、イザヤ書41章11節のみことばが目に飛び込んできました。
「見よ、あなたにむかって怒る者はみな、はじて、あわてふためき、あなたと争う者は滅びて無に帰する」
これはまことに強烈なみことばです。その時、主がみことばによって私に語りかけて励ましてくださったと、思いました。もちろん、私を攻撃してくる人々に対するものではなく、人々を背後で操っている悪しき霊どもに対するものとして受け止めました。このみことばによって、ついに問題の黒雲の中から突き抜けたような気がしました。解決策は思いつきませんでしたが、主が必ず解決してくださるという揺るがない平安をいただくことができたのです。

その時から、情勢が逆転し始めました。今度は私を攻撃してきた人たちのやることなすことが、ことごとく裏目、裏目に出るのです。すでにこの問題を突き抜けたという確信が与えられていましたので、自己弁護もせず、いっさい手を出しませんでした。ただ上から(主の視点から)下にある問題を見下ろしていただけです。そのうち仲間同士の争いが生じて、攻撃の矛先が私から自分たちに向いて行ったようです。最後には事件そのものが主によって奇跡的に解決してしまいました。それによって私に対する誤解も解け、相手方の関係者一同が謝ってきたのです。


3.鷲のように昇る

飛行機が厚い雲の中に入ると気圧の変化で上昇下降を繰り返します。乗客は墜落したらどうしようとハラハラします。このような場合は、一挙に高度を上げ、雲を突き抜けて、成層圏に入るのです。そうするとあっという間に機体は安定します。そこには何一つ遮るものがなく、乗客は太陽が明るく輝いているのを見て安心します。飛行機は雲の大群をはるか下に見て、悠々と飛行し、時が来れば、雲の群は風に流されて消え去ってしまうのです。

私たちは、熱心に祈り、みことばを心底から信じることによって、聖霊の力強い臨在と内住を体験することができます。すると私たちの霊に新しい力が与えられ、鷲のように大空に昇っていくことができます。やがてこの世のいっさいの心配、思い煩い、恐れを突き抜け、これらから完全に解放された天的領域に達します。そこには太陽のように輝く主がおられることを、信仰の目で見ることができ、たちまち主の平安と愛につつまれます。そうすると、霊の目で天上から地上の現実の問題を見下ろすことができるようになるのです。それまでは問題が上から私たちを押し潰そうとしていましたが、今や、私たちが上から問題を押し潰すことができるようになるのです。

その秘訣は、問題の中で右往左往することをやめて、主を見上げ、主を待ち望むことです。天を見上げ、天に心を向けることです。そうすれば、主が御翼の上に私たちを乗せて大空に昇っていってくださることを体験することができます。こうして問題を突き抜けることができるのです。
主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることができる(イザヤ書40章31節)。

もし神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得ようか(ローマ人への手紙8章31節)。

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