積極的に考える


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ヨハン早稲田キリスト教会文書宣教部

積極的に考える


弁護士 佐々木 満男


■本稿は〝恵みの雨"連載記事「あらゆる問題は解決できる」の1999年12月号の原稿です。

1.プラス思考

問題を解決しようとするときに、積極的な前向きの心構えで取り組むのと、消極的な後ろ向きの心構えで取り組むのとでは、結果が大きく違ってきます。積極的な前向きの心構えのことを一般には、「プラス思考」とか「ポジティブ・シンキング」(積極思考)と言い、問題解決の有力な心理的技法とされています。

この思考法はもともと聖書から導き出されたものです。神は創造的、積極的、前向きなお方であり、同じ性質を神の子どもたちも受け継いでいるのです。けれども、私たちは、神に背いた罪のゆえに、破壊的、否定的、後ろ向きな人格を形成してしまいました。ほとんどの問題の原因は罪にありますが、問題の解決をはばみ、時にはこれをもっとこじらせてしまうのも、私たちの破壊的、否定的、後ろ向きな人格によることが多いと思います。

しかし、キリストを信じて新しく生まれた神の子どもたちには、創造主の創造的、積極的、前向きな霊的性質が与えられているのです。そうすると、自分からネガティブな問題を生じさせないばかりか、あらゆる問題を創造的、積極的、前向きに解決していくことができるようになります。


2.自殺から救いへ


私は仕事の関係で知り合った方々が救われるように祈っています。Mさんもその一人でした。Mさんが勤めていた会社から独立して自分で事業を起こすためのお手伝いをしたことがあります。その頃から、福音文書をお会いする度に差し上げたり、郵便で送り届けるようになりました。

Mさんはキリスト教的な考え方や生き方に好意を持ってくれました。神を信じるには至りませんでしたが、聖書や信仰書から前向きに生きることを学びました。自分の事業を成功させるために、Mさんは非常に積極的になり、1年365日、土曜日曜も休まず猛烈に働きました。その結果、事業はどんどん発展し拡大していきました。何年もMさんの救いを祈り、福音を伝えましたが、事業の発展に伴い、あるときから音信が途絶えてしまいました。

どうしているのかなあと案じていると、数年後のある日突然、Mさんから「今、事務所の近くに来ていますが、お目にかかれませんでしょうか」という電話がありました。私はあきらめていた人が戻ってきたことを喜んで、すぐにお会いしました。Mさんは全く別人のようにすっかり白髪が増え、やつれて疲れ果てています。大口の取引先が倒産して、自分の経営していた会社も連鎖倒産に追い込まれたのです。全財産を失い、債権者に追われ、死に地を求めて東北の山々をさまよい歩いてきたそうです。「しかし死に切れず、ついに東京に戻ってきてしまいました。これからどうしたらよいかわかりません」と言います。

お話を全部聞き終わった後で、「Mさん、人のピンチは神のチャンスですよ。この苦しい体験を感謝しましょう。きっと後で役に立ちます。もう最悪の事態ですから、これ以上悪くはなりようがないじゃないですか。これからどんどん良いことが起こりますよ」と言いました。そして、「とにかく聖書を毎日読んで、近くの教会へ行ってください。イエスさまが必ず救ってくださいますよ」と励まして別れました。

後でMさんから聞いた話ですが、「なんだこの人は。人が死ぬほど苦しんでいるのに、同情もしてくれないで、苦しみを感謝して喜びなさいなんて言って。頭がおかしいんじゃないか」と、その時思ったそうです。でも帰途電車の中で私が差し上げた福音文書を読んでいるうちに、心が少し落ち着いてきました。「もしかしたら、まだ希望があるかも知れない」という気がしてきました。あまりのストレスと失望のために、それまでは景色が白黒でしか見えなかったのが、その時からカラーで見えるようになったそうです。

駅に着くと、そこで知らない人からビラをもらいました。いつもなら絶対にビラなどもらわないで通り過ぎるのですが、その時はどういうわけか受け取ってしまったのです。見ると近くの教会の特別伝道集会の案内です。その足で教会へ行ってメッセージを聞きました。牧師のメッセージの初めから終わりまで涙が止まりません。集会が終わってもそこでMさんは泣きつづけています。教会の方々が心配して慰めてくれました。

それから、毎週その教会に通うようになり、奥さんと一緒にキリストを信じて洗礼を受けました。それまでばらばらになっていたご家族も近くに引っ越してきて一致するようになり、今は明るい希望をもって神の栄光のためにビジネスに取り組もうとしています。



3.積極主義の危険


天地万物の創造主なる神を信じなくても、積極的な人は大勢います。前向きに生きようとする意欲を持つことによって、また市販されている「積極的に考える」本を読んだり、「成功セミナー」に出席したり、テープやビデオで学習することによって、積極的な姿勢を身につけることができます。

けれどもまことの神の導きによらない、単なる心理的技法による積極主義、"GO GO"主義は大きな危険があります。それは信仰による正しい方向性が得られず、良心による適切な歯止めがきかなくなってしまうからです。日本のバブル経済の発展と崩壊がまさにその例です。

ある新興宗教に入信した某スーパー・チェーン店の経営者は、プラス思考の模範とされていました。「あなたは世界的な偉大な経営者です。あなたならどんなことをやっても成功しますよ」と身内の方がいつも励ましてくれたそうです。町の小さな小売店からスタートしたこのスーパーは、積極的経営によって急成長を遂げ、東証一部上場企業となりました。海外にも進出して次々に成功を収めました。そして膨大な人口を擁する中国の将来性に目を付けて、常識では考えられない巨額な投資をしたのです。ところが、これが思うように進展せず、今度はあっという間に倒産。経営者もストレスのためか急逝してしまいました。いわば「積極思考」の犠牲者です。


4.正しい積極思考


正しい積極的姿勢を身につけるために私たちは、絶えず祈って聖霊に満たされ、日々聖書のみこばをいのちの糧として霊的に成長しつづけなければなりません。私たちの霊(スピリット)が魂(マインド)を常に新しくして、創造的、積極的、前向きな心構えであらゆる問題に取り組んでいくならば、必ず良い解決が得られるはずです。これは聖書に繰り返し、繰り返し書かれていることです。

イギリスで数千人の戦災孤児を養育したジョージ・ミュラーやカルカッタの貧民街で死に行く人々のために奉仕したマザー・テレサが、その良い例です。「積極思考」のよしあしは、聖書のみことばをベースにしているか、たえず祈って聖霊に導かれているか、そしていつも愛を動機としているか、によってきまります。
このような人は主のおきてをよろこび、昼も夜もそのおきてを思う。このような人は流れのほとりに植えられた木の時が来ると実を結び、その葉もしぼまないように、そのなすところは皆栄える(詩篇1篇2、3節)。


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