Q&A 「聖骸戦争とは?」

優衣:まずは、キャンペーンタイトルにもなっている【聖骸戦争】についてです!
桂さん:確かに、かなり曖昧なままで本編が進んでますからね。
桂さん:芹香お嬢様もうっかり調べ忘れてますし。
桂さん:‥‥紅音お嬢様だけかな? この辺りに関心をお持ちなのは。

優衣:で、結局、なんなんですか? 【聖骸戦争】って。
桂さん:いちいち説明するのは面倒ぃので、本編での【ターミィ】の台詞を引用しておきましょう。
優衣:すごくいい加減ですね!

桂さん:ああ、ちょうど都合良く、第1話OPで新規【マスター】として目覚めた人物がいましたね。
優衣:鷹見仁さんですね!
優衣:えーと。確か、朝、沙妃ちゃんと一緒に登校する途中で【十勇士】に襲撃されて‥‥
桂さん:彼が【ターミィ】から受けた説明を、少し振り返ってみましょうか。これで解るはず。
優衣:リプレイから再録ですね。少し長めですけど。

- 第1話の鷹見仁覚醒シーンより

(前略)

GM:そんな走馬灯をキミは一瞬で見て‥‥ 飛来した銃弾に、胸板を貫かれた。
鷹見仁:ゆっくりと、崩れ折れる。

 赤い霧に霞んでいく視界。
耳鳴りが酷い。なにもキコエナイ。なにもカンジラレナイ。
呼吸ができない。窒息しそう。喉の奥から何か塊がこみあげてくる‥‥
鷹見仁:「がはっ」 咳き込む。赤い血反吐。
鷹見仁:(俺‥‥ 守れたのか?) 瀕死状態だけど、沙妃ちゃんの様子を確かめる。
鷹見仁:(守れたよな。今の一撃からは)

???:念話【うん。【龍導寺・沙妃】は無傷だよ】
???:念話【キミが盾になって、彼女の代わりに銃弾を受けたからね】

 ややカン高い声で。“ソレ”はキミの心へと語りかけた。
気付くと、キミの周囲の空間は灰色に止まっている。
赤味がかった視界のモヤは消えていないが‥‥
世界が止まっている。キミにはわかる。この“声”の持ち主の仕業だ。

???:念話【彼女は今の一撃で死ぬはずだった】
???:念話【それは定められた未来。決して抗えない運命】
???:念話【でも。たとえ“次の攻撃”が来るまでの、わずか2秒間だとしても】
???:念話【彼女の死の定めを、キミが捻じ曲げたことは確かだ。鷹見仁】

鷹見仁:(そうだ‥‥!)
鷹見仁:(一撃があったなら、二撃目も、三撃目も、あって当然じゃないか!)
鷹見仁:(ダメだ! これじゃダメだ!)
鷹見仁:(こんなんじゃ、守ったことになんか‥‥ ならない!)

GM:キミの視界に。顔をゆがめて絶望を嘆く、沙妃の姿が。
GM:――泣いている。嘆いている。
GM:ああ、‥‥この少女を泣かせるつもりなんて。

鷹見仁:(誰か‥‥ 誰か、頼むよ、神様!)
鷹見仁:(いや。この際、悪魔でも良い。なんでも良いッ!)
鷹見仁:(守りたいんだ!)

???:念話【本当に?】
???:念話【それが、キミの望みなのかい。鷹見仁?】
???:念話【ならば告げるんだ。キミの願いを】

鷹見仁:(俺の。魂でも、何でも、全部くれてやる。だから‥‥!)
鷹見仁:(あの娘を、守る力をッ!)

 その想いが鷹見仁の中で定まったとき。
「かちり」と世界の歯車が動き出した。

???:念話【――いいだろう。鷹見仁。キミにはその“資格”がある】
???:念話【キミを「造物主」の後継者候補として、認めるよ】
???:念話【新世界を創造し、キミの願いを叶えるんだ】
???:念話【たとえ、この世界すべてが敵となり、彼女に死ねと告げたとしても】
???:念話【キミの中には、それを覆す力が備わっている――!】
鷹見仁:(ああ。‥‥例え、世界があの子の敵になろうとも)
鷹見仁:(俺が、あの子を守ってみせる!)

 ふと気が付くと。先程、受けたはずの致命傷がすっかり完治していた。

???:念話【ようこそ【聖骸戦争】へ。新たなマスター“鷹見仁”。歓迎するよ】
???:念話【さぁ、キミの力。キミのパートナー。キミの武器である、【英霊】を呼び出すんだ!】
鷹見仁:(エイレイ?)
鷹見仁:(ーー“ソレ”が、俺の力だって言うなのら!)
鷹見仁:右手を天に伸ばして、握りしめる!
鷹見仁:「‥‥来い!」

GM:その直後! きーん!と鋭い音がして。キミのなかに「何か」が刻み込まれた!
鷹見仁: じゃあさっき天に向けて伸ばした右手の甲にソレが浮かぶってことで!w
GM:うい!w

 急に血塗れになって倒れた少年が、むくりと起き上がり、沙妃を驚かせた!
沙妃:「!?」 ‥‥そこに浮かび上がった刻印に驚く!

???:念話【でもね】
???:念話【一つだけ。絶対に忘れてはいけないことがある】
???:念話【キミは。キミだけは、キミの願いを裏切ってはならない】
???:念話【それが、この【聖骸戦争】のルールだよ――】


優衣:‥‥あれ。何も説明してませんよ?
桂さん:そうなんですよ。実は、仁さんは満足な説明も受けずに【マスター】になったのです。
桂さん:その後、先輩マスターの芹香お嬢様、紅音お嬢様と遭遇して。言葉を交わし。触れ合うことで。
桂さん:少しずつ、彼は【マスター】としての自覚を芽生えさせていくのです。
優衣:イイハナシですね~

ドクター:愚かしいことだ。最初から説明を受けていれば、もっと効率よく立ち回れたものを。
桂さん:あら~ 急なお客様ですか?
優衣:第3話で謎の失踪を遂げた【VF団】お抱えの天才科学者“アツハ・バクリュージ”様ですね!
ドクター:私のことは「ドクター」と呼べ。
ドクター:司会進行が遅いので、解説役として招かれたのだ。
桂さん:あらあら。では、宜しくお願いしますね~♪

 ** ** **

ドクター:第3話の冒頭において、少しだけ【聖骸戦争】の概要が語られている。
ドクター:無論、これも本編登場人物の知識にある範囲でしかないが‥‥ 参考程度にはなるだろう。
ドクター:簡潔にまとめておくぞ。

- 【聖骸戦争】の概要
【聖骸戦争】について。

概要1:「美酒町世界」を舞台とした高度な魔術儀式である。
概要2:起源は数千年前まで遡る(※1)が、最後まで完遂されたことは一度もない。
概要3:勝利条件は「13個の【神器】すべてに認められる」ことである。
概要4:その目的は「造物主」の後継者となり、新世界を創造し、己の願いを叶えること、である。


優衣:おおー! 目的と勝利条件が判明しましたっ!
桂さん:それを把握せずに、第1話と第2話で戦い続けていたお嬢様たちって‥‥
ドクター:彼女たちは「他のマスターを全て倒せば、自動的に己が勝利者となる」と判断したのだろう。
ドクター:その判断は間違っていない。彼我の戦力分析さえ狂っておらねば、な。ククク‥‥!
優衣:なるほどー!

 ** ** **

ドクター:さて。上記の(※1)について補足しておかねばなるまいな。
ドクター:実は、第4話で異世界「オリジン」と接触した際にもたらされた追加情報がある。
ドクター:かなり【聖骸戦争】の根幹を揺るがしかねない内容であったため、その真偽については、
ドクター:あらためて検証を重ねていく必要があるだろう。
優衣:なるほど。嘘かもしれないんですねっ?!
ドクター:その通りだ。オリジン側の登場人物たちが、自分たちの視点で語った内容だからな。
ドクター:【ターミィ】側の反応から、「オリジン」との接触がイレギュラーであった可能性は高い。
ドクター:つまり、今回の情報は「本来ならば、我々が手に入れるはずのない情報」なのだ。

- 第4話で判明した新事実?
第4話で判明した新事実?

新事実1:本来、「美酒町世界」は他の「三千世界」とは完全に分断された場所にあった。
新事実2:「オリジン」と「美酒町世界」は同時に創造された、コインの表裏のような関係である。
新事実3:「美酒町世界」が今の姿になったのは、つい最近(※2)らしい。以前の姿は不明。
新事実4:【監査組織】には、「美酒町世界」と「三千世界」の双方に活動拠点を持つものもある。
新事実5:【聖骸戦争】が完遂された場合、「三千世界」も消滅し、「新世界」に上書きされる。


ドクター:なお、新事実1の「分断された場所」についても少し補足しておこうか。
ドクター:【聖骸世界】の舞台となっている「美酒町世界」は、とある世界をモデルに構築されている。
ドクター:それが‥‥ 「三千世界の1つである【美酒町】ミーム」だ。
優衣:とても紛らわしいですねっ!

ドクター:【美酒町】ミームは、サプリメント「ダイヤモンドキャッスル」掲載の追加ミームだ。
ドクター:キャンペーンの舞台「美酒町世界」は、この【美酒町】ミームと、近似的な存在である。
ドクター:だが「美酒町世界」は【美酒町】ミームと異なり、三千世界から手軽に来訪できない。
ドクター:【美酒町】ミームと、キャンペーンの舞台「美酒町世界」は別の存在なのだ。
ドクター:新事実3の(※2)にある「最近」、何者かの意図で。あの世界は姿を変えた。
ドクター:おそらく、その者が【聖骸戦争】の黒幕であろうよ。ククク‥‥ッ!
優衣:ドクターさん楽しそうです。

ドクター:「三千世界」と隔絶された理由については明言されていない。が、手がかりはある。
優衣:なんですか?
ドクター:Evilだ。「三千世界」と比べ、「美酒町世界」のEvil汚染度は非常に低い。
ドクター:他世界との交流機会を断つことで、Evilの侵入を阻むことに成功していたのだろう。
優衣:おおー! すごいですねっ!
ドクター:まぁ、それも「つい最近」の世界の変貌により、破られてしまったようだがな。ククク。

桂さん:あ、終わりました?(口元を拭いつつ)。
桂さん:では、この辺りで一区切りしておきましょう。
桂さん:今後のキャンペーン本編において、「ここの世界設定が違う!」があった場合‥‥
桂さん:それは「ワザとそうした」可能性が高いです。どうぞ御容赦くださいね~

桂さん:ではまた。次の機会に。
優衣:さよーならー♪



最終更新:2013年06月15日 19:24
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