店 : バッグや洋服などを縫いたいとお考えなんですね。
   でしたら、考えていただきたい点が三つあります。
   おおい、ちょっといいか?

声がしたかと思うと、髪の長い、スーツを着た青年がすうっと現れる。
プレイヤーに、にっこり笑って一礼し、店長に向き直る。

実 : お呼びですか?
店 : ああ。こちらのお客さんが、バッグや洋服を縫えるミシンをお探しだ。
   そのケースでミシンを選ぶポイントについて説明してさしあげてくれ。
実 : わかりました。

以下はプレイヤーに向かって。

実 : 僕は、家庭用の実用縫いコンピュータミシン、といいます。
   これから、今店長の言った三つのポイントについて順にご説明しますね。

実 : まず一つ目ですが、洋服を作る場合は、産まれたばかりのお子さんのためのお洋服など、サイズが
   小さなものはあっても、布の厚さまでは小さく、つまり薄くはなりません。
   フリースなどですと、結構かさばります。
   また、ミシンが小さくなっても縫う人間の手の大きさは変わりません。
   ですから、出来るだけミシンのサイズの大きい物を選ばれると良いと思います。
   そのため、服を作るミシンという時点で、コンパクトをうたったミシンは除外したほうが良いと思います。



実 : 写真の左側が家庭用ミシン、右側がコンパクトミシンと呼ばれるものです。
   だいぶ大きさが違うでしょう?
主 : そうですね。
実 : こぶしを置いたスペースを作業スペースといいます。イラストだと「2」のところですね。
   服を作るときはいつも端の縫い代を縫うだけでなく、生地の中心にポケットをつけたり、コスプレ衣装
   なんかを作られる方は柄を縫い付けたりしますよね?
   こんなときにここのスペースが狭いと、布の向きを変えたり、しっかり持って作業する、ということが
   しにくいんですよ。
   この大きさに関しては機能でカバーできるものではないので、まず一番に確認してください。
   その際は、横幅が40cm程度あるかどうか、を目安にしていただくといいかと思います。
店 : こんな時代ですんで、インターネットでミシンを選ぶ方もいらっしゃるでしょう。
   写真だけだとサイズが分かりにくいと思いますから、目安として横幅が40cm前後のミシンを選択すると、
   後で「失敗した!」と後悔せずにすむと思いますよ。

実 : 次の点です。
   冬ものの服を縫ったりする際、生地自体が厚い上に、パーツが重なって、縫う物全体が更に厚くなったり
   しますよね?
   「えり+接着芯」+「前身頃」+「見返し+接着芯」なんて具合に。
   こういった厚いところを、薄い布を縫うときと同じ押さえでそのまま縫うと、押えの圧力が強すぎて上手く
   生地を後に送ることが出来ず、生地の裏がぼろぼろになったり、送り歯の跡が残ってしまったりします。
   それを軽減させるのが押えの圧力調整の機能です。
店 : この機能はあとから足してつけることが出来ない機能なんです。
   ですので、お洋服を作られるのなら、絶対にチェックしてほしいですね。

実 : 最後の点です。
   洋服を作っていくうちに、いろいろなものを縫いたいと思うようになるかも知れません。
   例えば、将来的にシャーリングのお洋服なんかを作ってみたいとか、大きなパーツでしっかり両手で持って
   縫わないと、重みでずれて縫いにくい、なんて素材にめぐり合うと思います。
   そんなときに両手を自由に使えるようにする為に、フットコントローラーの使えるタイプを選ぶと良いと
   思います。

実 : 以上の三点を押えた上で、

   ◆初めてミシンを使う
   というのであれば、使い方を間違えるとエラーを教えてくれたり、ミシンに負担がかかるような使い方をすると
   自動停止してくれる、僕のような「家庭用・実用縫いコンピュータミシン」が、安心して使えるのではないかと
   思います。

   ◆すでにミシンを持っていて、大体のミシンのエラーの対処は自分で出来る
   というなら、「家庭用・電子ミシン」でも、コンピュータミシンでも、どちらでも良いと思います。ね?

実用ミシンの視線の先に、実用ミシンより少し年上の青年が腕組みして立っている。
髪が短く、シンプルな服装で、一見無表情にさえ見える静かな顔つき。
実用ミシンの問いかけに、僅かに顎を引いて答える。

実 : ただまっすぐ縫うだけではなく、ジグザグ縫いも出来るので、模様としてワッペンの周りのような刺繍縫いを
   したい場合など便利かと思います。ただ――

実用ミシン、電子ミシンを見て苦笑。

実 : ご覧になっておわかりかもしれませんが、とにかく電子ミシンはしゃべらないんです。
   つまり、なにかトラブルが起きた場合に、エラーメッセージを表示する、といった機能がありません。
   ですので、トラブルが起きても、その原因を自分で見つけ、解決しないといけなくなってくるんです。
   そのあたりを考慮された上で、値段を見て、お財布と相談して決められてもいいのではないでしょうか。

店 : ただ、たくさん縫うぞ!という方の場合、ストップさせた時に針が布に刺さった状態で止まるタイプの
   ミシンを選ぶと、効率が良くなります。ちょっとしたことなんですがね。
   コンピュータミシンは模様縫いなどの機能だけでなく、こういうちょっとした便利な制御もつかさどって
   いるので、洋裁面白い!いっぱい縫いたい!という方はコンピューターミシンの方が長い目で見てお徳かも
   しれません。

【角縫いの動画】

店 : また、コスプレ用の衣装を自作する方で、
   ・思い切りこだわりたい!
   ・ワッペンも自分で作りたい!
   という方は、コンピューターの刺繍ミシンも候補に入れて良いと思います。
   おおい。

刺繍ミシンが登場。

刺 : 店長のおっしゃるとおりです。
   ワッペンなど細部にまでこだわった衣装をお作りになるのでしたら、割高にはなりますけれど、
   わたくし・刺繍ミシンも候補に入れていただいてよろしいかと。
   わたくしをご覧になると、どうしても刺繍機能ばかりに目がいきやすいと思うのですけれど、
   直線縫いや細やかな使いやすさでは、他のどの家庭用ミシンにも負けない自信がありますわ。
店 : そうなんです。大き目の刺繍ミシンになると、実用縫いについてもトップクラスで使い勝手が良いんです。
   ですので、普段あまり刺繍はしないけど、滅茶苦茶縫うよ!ミシン大好き!という方には、
   スピード以外文句のつけようがないくらい役に立ってくれると思います――まあ、正直価格はかなり
   高いんですがね。
   刺繍ミシンの親切さは飛びぬけているので、ミシンおたくを自負する方は一度自宅に迎えていただく価値は
   あると思います。

店 : 最後に、コンピュータミシンの良さは刺繍が出来るとか、模様縫いが出来るというのが特徴だと
   思われてるかもしれませんが、
   ・針が下で止まるとか
   ・糸を自動で切ってくれるとか、
   そういう、ちょっとした、でも長く使えば使うほどに身に染みて分かる心遣いが一番の特徴なんですよ。

店 : それと、電子ミシンと違って、こいつら――実用縫いコンピュータミシンや刺繍ミシンはよくしゃべる
   でしょう。
   つまり、何かトラブルが起きたときや、あまり慣れていない人が困りそうなポイントでいろいろと
   丁寧にアドバイスをしてくれるんです。
   まあ、丁寧すぎて逆に煩わしいと思われる方も、中にはいらっしゃるかもしれませんがね。
実・刺 : ……店長。

実用ミシンと刺繍ミシン、笑っている店長を睨む。
店長、慌てたように笑いを消す。

【選択肢を表示して各ミシンの詳細のページのリンクを張る】
 →・家庭用電子ミシン
 →・家庭用実用縫いコンピュータミシン
 →・家庭用刺繍コンピュータミシン

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