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以前深宮を襲い、全力を持ってしてもギリギリの勝利しかできなかった相手
「楽園を侵す絶望のフェンリル」と「燃える海原のヨルムンガンド」が再来した。
鳴海さんは劣悪なコピーキャット如きに負けるような雑魚はこの中にはいない、と
言っていた。
フェンリルをケット隊、ヨルムンガンドを私たちが相手をした。
ラグナロクは深宮のどこかに潜む「死を招く腐食の女王ヘル」を
倒してくる、と言い残してどこかに行ってしまった。
倒したけれど閃一君と琴ちゃんが負傷、私も左手が上がらない。
夜、北が真っ赤に染まり、しばらく後に傷だらけの鳴海さんたちが帰ってきた。
ヘルの後ろに更なるエミュレイターの影を感じて追撃した所、
魔王クラスの敵に遭遇したそうだ。
どんな存在だったのか鳴海さんは語ってくれないけれど、なんとなく予想はつく。
たぶん、ロキだったんだろう。
もうひとりの自分と戦う辛さは経験したものにしかわからないと
紫音は言っていた。彼もそうだったのだろうか。
夜、李刻君が統括所と前線を代わろうかと聞いてきた。
私はまだ戦えるのに、李刻君はもう無理だと宣告されているのに、
それでも、左手を吊った私を放っておけなかったんだろう、優しい子だ。
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カテゴリ: [[[終末>業務日誌/カテゴリ/終末]]] - &trackback() - 2006年02月07日 01:58:10
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