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一人で地下に降りるための準備をしていると突然悟がやってきて日誌を強奪された。
それを読んだ悟に俺は頭から裏界に放りこまれかけ、その後しこたま殴られた。
そして抱き起こされソファーに寝かされて、悟に俺がどれだけ必要な人間なのかを諭された。
理由がないのと居場所がないのは違う。
目的がないのと目標が見つからないのは違う。
やりたいことがないならやりたいことを見つけるための時間だと考えろ。
さし伸ばされる手から逃げるな、絶望する前に周りを見ろ。
必要とされるには必要だと思われるだけのことをしか実績を必要とするんだ。
必要とされるだけのことをしてきた自分を否定しないでくれ。
必要としている周りの人間まで否定して目を背けないでくれ。
そんな意味のことをとても真剣な顔を近づけて言ってくるものだから、思わず笑ってしまった。
裏界に放り込んだのは深宮の暖かさを思い出させるため、殴ったのは深宮にいない
誰からも必要とされない状態でも世界を救おうと足掻いている勇者の代わりにだったそうだ。
たしかにライラックなら一日目の俺を見た時点で殴りかかってきただろうな。
悟は約束がなくても誰かの想いを受け止めて伝えるために行動できる、
そしてそれによって生じる不利益をも全て自分のこととして受け止める、
器用で優しくて、度量の広い男だと思う。
なんというか俺とは正反対だ。
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カテゴリ: [[[事件>業務日誌/カテゴリ/事件]]] - &trackback() - 2010年11月23日 00:29:25
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