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業務日誌/2012年03月02日/善ではなく、悪でもなく

    

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アプフェルツヴェイグは残った。だが、採用取り消しになった者もたくさん出た。
魔術的な母体であったゴルデナーアプフェルが失われ、ただの一般企業になった会社に
多くのウィザードを抱える余裕も意味もないからだ。

それでも、表の顔として就職を希望するウィザードには席が用意されたそうだ。

昨日巫女さんから緊急の連絡が入った時には驚いた。
別口からゴルデナーアプフェルの世界滅亡、正確に言えば表界滅亡計画が露見し、
全面対決に到ったため、戦力として深宮にも出撃指令が下ったからだ。

俺達に与えられた任務はアプフェルツヴェイグ日本支部からの援軍出撃阻止。
同時に俺は同社から緊急の呼び出しを受けていた。
おそらくは実際に援軍を組織していたのだろう。さすがにそれは無視した。

同僚になるはずだった者達との戦いは正直厳しかった。
あの特殊な月衣は厄介なので裏技中の裏技を使用した。
戦場を第八世界から現界へとずらした。
月衣の改造を行い、存在を歪めていたウィザード達はそのリバウンドに
自分の基本的な力すら満足に発揮できず、ある者はこちらのウィザードの、
またある者は許容量を超え現出したアバドンの餌食となった。

俺自身が絵図を引き、指一本動かさずに創り出した地獄だった。
ほどなくして戦闘は終わった。こちらの被害はほとんどなかった。

その後、事件終息の報が入り、この世界から一つの魔術結社が失われたことを知った。
深宮に戻る船の中でノアに遭遇、俺は何もできなかった。

アレが言うにはこの戦いに善も悪もなく、俺の手段は見事だったらしい。
俺のような存在が生まれだしてしることが喜ばしい、と。
そして、ゴルデナーアプフェルは力を持てなかったという点において失敗だったと、
世界にとって不要なものだったと言った。

俺はアレにはまだ届かない。無理な力で届いても意味がない。

明日からはまたいつもと同じように生きよう。
たぶんそれが、アレを脅かす唯一の手段だ。


カテゴリ: [事件] - &trackback- 2012年03月02日 00:19:34

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