中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

偽りの契約

最終更新:

shion-atori

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アースガルドで仕事の基礎を教わった。
ただし接客のだ。

契約内容に間違いがあるのではと思い問いただすと
警備業務などを行う、のなどの部分に相当すると返された。

社長に直談判するとどうやら最初から機械関係以外の全ての業務を
覚えさせるつもりだったらしく、まるでとりあわなかった。
ならばと会長に話を通すとこともあろうに自分の指示だと明かしてくれやがった。
流馬は本当に警備の仕事を短時間受け持たせるつもりだったそうだが
ノルンが勿体無いと言い出してこういう運びになったとのことだった。
労働時間についても週八十三時間までならたまにの範疇だと言い出したので
流石に契約破棄を申し出るととてつもない額の違約金を請求された。
契約書をよく見るその内容はとてとつもなく薄い黄色の文字で小さく書かれていた。
明度によってはまったく見えない薄さだった。
重要なことなので色を変えて明記しておいたとの話だが
まるで納得できなかったのでノルンに説明を求めると自分はそんな指示は
出していないと言う。流馬も同様だった。
契約書を作りこの人事を担当した人物を聞きだすと犯人はテレサだった。
今日は非番とのことなので明日問い詰めることにした。

追伸:協議の結果業務に関しては変更なしだが時間に関してはかなりの
譲歩を勝ち取った。
流馬が意外とまともに社長をしているのが驚きだ。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2012年03月07日 00:57:50

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