中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

久々の深宮

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shion-atori

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約三ヶ月ぶりの中州、ライラックによる仁虎争奪戦の傷跡だろうか
庭は物凄いことになっていたが、特に変わったところはなさそうだ。
ジンやメイドたちに会わないようにこっそりと大学のほうへ移動する。

ポツリとおかれたまだボロボロではない日誌。
何か、物悲しい気分になった。

途中、天津家の前を通ったが誰もいないようだった。
天津正義がうまくやってくれたのだろう。

大学構内で左京の妹(日誌で読んだが彼女じゃなかったらしい)に
見つかった。とりあえず終末が発生するまで俺の帰還は
できるだけ秘密にしておいたほうがいいとライラック(未来)
や天津正義に言われたので右京に頼む。絶対秘密にしますから
あなたはくれぐれも無理しないでください、と言われた。
そういやライラックも言っていたな、
無茶と無謀はやっちまうほがいい、けど無理は絶対すんな、と。
彼女と別れた後、博士の研究室に入った。

博士は開口一番「絶望発作は治まったかい、アドリー」と聞かれた。
博士はこの前の飛び出しを俺のような性格の人間が罹る
精神病の一種と考えているらしい。的確だが酷い話だ。

事情を話すと日誌の提出を求められた。
日誌についている珠を見るとなるほどという顔をした。
触れた後、博士は宿泊場所を用意するから日誌を提出するよう求めてきた。
ルセリアの病については症状を緩和させることはできるが
根絶にはやはりオメガが不可欠だと言われた。

日誌を置いて一度アースガルドに行こうかと思い、博士に伝えると
とても冷たい微笑みを向けられた。あれは絶対駄目のサインだ。
恐ろしいので今からおとなしく日誌を渡してここに泊まる。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2010年01月13日 22:59:36

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