中州の日々~亜鳥紫音 業務日誌~

絆が一晩でやってくれました

最終更新:

shion-atori

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宿泊場所はベットというより冷凍睡眠用ポッドだった。二度とごめんだ。

日誌が二冊になっていた。珠のついたボロボロの日誌と、ある程度使われてはいるが
痛みは激しくない珠なしの日誌。ボロボロのほうは布のようなもので封印されていた。
珠なしのほうにも今までの記事が全て書かれていた。筆跡は俺やジン、
ライラック(未来)のものと見分けがつかなかった。
ボロボロのほうは失われた未来の記憶を誰かに見せる時以外は開かず、
必ずライラックに渡すように、ということだった。
時間逆行前夜にライラックが書いた記事までのオリジナルはそちらに
それ以降のページは白紙にしてあるようだ。
なるほど、時間逆行の矛盾を埋めるための処理というわけか、納得した。

なので今は複製された日誌のほうに書き込んでいる。
日誌の複製にどんな怪しい手段を用いたのか気になって訪ねたところ
表題の台詞が返ってきた。

博士、絆が無茶苦茶消耗してるじゃないか。女の子が
目に大きなクマ、頬はこけ、随時僅かに震えているって
何をやったらそんなになるんだよ。
絶望の詰まった日誌の複製か。
絆にも返せない借りができてしまったような気がする。
俺は最近何かを借りてばかりだ。いつかどうにかして返せればいいんだが。

博士と絆に礼を言い、書き終わったら深宮を離れることにした。
とりあえずアースガルドに立ち寄ってからオメガを復活させにいく。


カテゴリ: [普通] - &trackback() - 2010年01月14日 22:21:53

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