625 名前:first contact 1/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:46:07 /r8fyIxx |
川 ゚ -゚)「今日は自分だけでやってみるか」
ここはバーボン・ハウス。きさくな店長が評判のゲームセンター。
今日は一人でゲームセンターに来たクー。
( ´・ω・`)「まずこのテキーラはサービスだから落ち着いて(ry」
川 ゚ -゚)「おっ、すまないな。ありがたくいただこう。」
ゴクゴク
川 ゚ -゚)「うん、美味い。これはクエルボの高級なものじゃないか。味がわかるな店長。」
( ´;ω;`)ブワッ
川 ;゚ -゚)「ど、どうした?店長。」
( ´;ω;`)「この味をわかってくれる人に初めて会えて嬉しくてね。」
川 ;゚ -゚)「そ、そうか。次来たときはテキーラ・サンライズでもご馳走してくれ。」
( ´・ω・`)「次といわず、今、作ってくるよ。」
川 ゚ -゚)「ヘベレケになってしまうから遠慮しておく。次を楽しみにしているよ。
ところで三国志大戦を始めたいんだが、どうしたらいいかな?」
( ´・ω・`)「そこの自販機で(ry」
スターターパックを買い、開封するクー。デッキは蜀パック。
626 名前:first contact 2/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:47:30 /r8fyIxx |
川 ゚ -゚)「劉備に関羽とは当たりを引いたみたいだな。」
君主カードを挿入し、お金を投入。君主名を本名に決めた。
チュートリアルをしますか?
川 ゚ -゚)「だが断る。一回やったことがあるから大丈夫だろう。」
全国大戦に決めてプレイ開始。
しかし
川 - )「・・・・・・・・」
惨敗。開始20カウントで落城負け。
川; ゚ -゚)「董卓のあの計略はなんだ?おそろしく強かったな・・・」
うなだれながら席をあとにするクー。引いたカードはUC関羽がダブってしまった。
川 ゚ -゚)「これは誰かに指導してもらわんとな・・・。店長、ちょっと聞きたいことがあるんだが。」
( ´・ω・`)「申し訳ない。今、忙しくてね。時間がないんだ。
聞きたいことがあるなら彼に聞くといい。新しく入ったんだけど、詳しいよ。」
店員の一人を指差す店長。急いでいるのかスタスタを駆け足で去っていく。
川 ゚ -゚)「さて、聞いてみるかな・・・。」
628 名前:first contact 3/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:49:16 /r8fyIxx |
川 ゚ -゚)「あの、三国志大戦で聞きたいことがあるのだが。」
(,,゚Д゚)「なんでしょうか?」
川 ゚ -゚)「どうやったら勝てる?」
(,,゚Д゚)「ちょwwwwwww」
頭を掻くKDQN。無理難題とはいわないが、これほど追求されつつ、答えが見つからない
テーマはないからだ。
(,,゚Д゚)「ではデッキを見せていただけますか?」
デッキを見た瞬間に青ざめるKDQN。
川 ゚ -゚)「青ざめたなッ・・・勘のいいお前なら理解したはずだッ・・・」
(,,゚Д゚)「スターターとは・・・貴様、初心者だなッ!!」
バァァァァァァァン
(,,゚Д゚)「とまあ、ひとまずそれは置いといて。これでは勝てませんよ。」
川 ゚ -゚)「なぜだ?歴戦の猛将がいるではないか。」
UC関羽を指差すクー。それにため息をつくKDQN。
629 名前:first contact 4/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:50:24 /r8fyIxx |
(,,゚Д゚)「まず、コストが足らないですね。歩落ちで将棋をやるようなもんです。
次に妨害計略がない。最後に全体強化が貧弱。以上が負けた原因の根源ですね。」
川 ゚ -゚)「酷評だな。しかし、カードがそれしかない。」
(,,゚Д゚)「・・・・・・・」
少し考え込むKDQN。
(,,゚Д゚)「じゃあ、あと1時間お暇ですか?」
川 ゚ -゚)「今、7時か。(妹ももう子供じゃないから大丈夫だろう)
暇というわけではないが、何か?」
(,,゚Д゚)「仕事が引けるので、お力添えを微力ながらさせていただこうかと。」
川 ゚ -゚)「それは助かる。では、一時間後だな。待っている。」
1時間後・・・
(,,゚Д゚)「待たせた。すまない。」
川 ゚ -゚)「ちょwwww言葉遣い変わってるwwww」
(,,゚Д゚)「こっちが自然体の俺だ。さっきは仕事中で、
客商売だから丁寧に振舞うのが仕事みたいなものだからな。」
川 ゚ -゚)「そうか。そのプロ意識には脱帽だ。で、さっそくだが、どうすれば勝てる?」
(,,゚Д゚)「とりあえず俺がやってみるから後ろで見ていてくれ。」
630 名前:first contact 5/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:51:14 /r8fyIxx |
(,,゚Д゚)軍:SR賈ク SR関羽 SRホウ徳 SR張遼
川 ゚ -゚)「君は覇者だったのだな。」
(,,゚Д゚)「一応な。」
挑戦者あらわる!!
敵軍:SR董卓 UC鄒 UC馬騰 R姜維 UC周倉
川 ゚ -゚)「私が負けたデッキの構成と同じだ。」
(,,゚Д゚)「このデッキは初心者には勝てんよ。デッキパワーの差がありすぎるからな。」
このデッキを事も無げに捌いたKDQN。だがクーの表情は思わしくない。
川 ゚ -゚)「後ろから見ていたが、毛ほどもわからん。」
(,,゚Д゚)「ちょwwww効果無かったwwwじゃあ口で説明するから、場所を変えようか。
このゲーセンの隣の喫茶店に行こう。」
~喫茶店 wktk~
( ´・ω・`)「さぁ、注文を聞こうか。」
川; ゚ -゚)「て、店長!なぜここに?」
( ´・ω・`)「喫茶店もやっているんだよ。さっき急いでいたのはこっちの開店があったからなんだ。
夜はBARも兼ねているから、約束のテキーラサンライズを持ってくるよ。おや?KDQNくんと一緒かね?」
(,,゚Д゚)「こんばんわ。」
川 ゚ -゚)「三国志大戦を教えてもらうのだ。君は何をたのむ?」
(,,゚Д゚)「牛乳で。」
( ´・ω・`)川 ゚ -゚)「ちょwwwwwwwww」
631 名前:first contact 6/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:53:05 /r8fyIxx |
注文を受け付けた店長はカウンターでシェイカーを振っている。
(,,゚Д゚)「さっそく本題に入ろうか。まず三国志大戦の心得【その1】!!【じゃんけんに勝つこと!!】」
川 ゚ -゚)ポカーン
(,,゚Д゚)「三すくみはわかるよな?」
川 ゚ -゚)「ああ。」
(,,゚Д゚)「つまり【じゃんけんに勝つこと】とは、迎撃、槍撃を取る、突撃をする、一方的に矢を浴びせる
ということだ。じゃんけんに勝てば勝つほどこのゲームは有利になる。逆を言えば【じゃんけんに
負けない】のも重要だ。」
川 ゚ -゚)「つまり、迎撃されない、突撃されない、一歩的に矢を受けないということか?」
(,,゚Д゚)「そうだ。それを念頭においてやってみるだけでもダンチだ。全てをいきなりこなせるわけではないから、
少しずつやっていくといい。最初は小手先の立ち回りより、基本をしっかりこなすことのほうが大事だからな。」
川 ゚ -゚)「そうか。で、【その2】は?」
(,,゚Д゚)「一気に教えても実践はできないだろう?【その1】がこなせるようになったら、また声をかけてくれ。」
( ´・ω・`)「おまたせ。」
ゴクゴク
川 ゚ -゚)「うまいな。オレンジジュースもこだわっているのが分かる。」
(,,゚Д゚)「ちなみに、それ、度数いくらだ?」
川 ゚ -゚)「40度くらいじゃないか?」
(,,゚Д゚)「ちょwwwwwwww」
634 名前:first contact 7/7 投稿日:2006/08/10(木) 23:54:51 /r8fyIxx |
その後、いくらか雑談をし、夜も更けてきた。
(,,゚Д゚)「そろそろ帰る。マスター!ツケといてくれ!」
( ´・ω・`)「掛売りはボトルしかしてないけど・・・まあ、KDQNくんなら大丈夫か。」
川 ゚ -゚)「ごちそうになってしまったな。ありがとう。また指導を頼む。」
wktkを出た二人。星空が辺りを照らして薄明るい。
(,,゚Д゚)「家・・・どっちの方だ?」
ふと、KDQNは尋ねた。
川 ゚ -゚)「私か?あっちのほうだが、何か?」
(,,゚Д゚)「途中まで送っていこう。女一人の夜道は危険だからな。」
川 ゚ -゚)「紳士なんだな。」
(,,゚Д゚)「気まぐれだ。」
二人はクー家の前まで一緒に帰った。別れ際、KDQNは何かを
思い出したように口を開いた。
(,,゚Д゚)「そういえばさ、あんた、美人だよな。」
川 ゚ -゚)「口説いているのか?」
(,,゚Д゚)「一般論だ。」
川 ゚ -゚)「そうか。なら、ありがとうと言っておく。」
クーは表情ひとつ変えずに敷地に入っていった。KDQNの後姿は少し淋しげだった。
635 名前:first contact クー家にて 投稿日:2006/08/10(木) 23:56:11 /r8fyIxx |
川 ゚ -゚)「ふふ…美人…か」
ξ゚⊿゚)ξ「お姉ちゃんやけに嬉しそうじゃない?なんかあった?」
川; ゚ -゚)「なんでもない。は、早く寝なさい!!」
-終-
DQN外伝 -3.KDQNの夢- へ続く
(編集)最後を勝手に変更してます(原文はコメント化。作者殿他、ご指摘おながいします)
最終更新:2006年09月11日 22:34