199 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 11:51:28 ID:z0wORFa6O
ある日のバーボンハウス。その日、非番であった阿部…もといメガネは、三国志大戦プレイのために現れた。
その日、メガネは自分のデッキを固定すべく、頭の中で何度もトレースしたデッキを試すつもりでいた。

( ○○)さて…大体今の傾向は見えた。あとは遊べるだけ遊ぶかな。

そう呟いて、コインを投入する。挑戦者は間もなく見つかった。

阿部軍 大英傑 5品
最新勝率80.4%
R高順 R賈ク UC陳宮 UC李儒 C胡車児

勝てばよろし軍 4品
最新勝率96.8%
SR貂蝉 UC周倉 R姜維 R関銀屏 C王平 C程遠志

( ○○)これは噂の長槍傾国ってやつだな?勝率と戦績からすると…狩りってやつ…かな?

メガネは軽く拳を握り締めた。試合数は100回にも達していないのにこの勝率。恐らく間違いはないだろう。

( ○○)弱い者相手に散々馬鹿勝ちしてきたようだが…ちょっち痛い目にあってもらうぜ?ちょうど戦いたかったデッキが相手だしな

ガラスの奥の瞳が、スッと色を消す。誰が予想しただろう。これが、惨劇の序曲となることに。
~~~~~~~~
[狩り君主]大英傑かよ…ま、最新最強の厨デッキで負けるわけねーけどなっ!

この君主、メインは勇将で、一時期は地元名も知れた男だった。
しかしIC抜きや回線抜きなどの噂で人気も吹っ飛び、いまやメインICを差すと後ろ指を指されるような君主となった。
本人は気付いていない。狩り行為が、その後ろ指に拍車をかけていることに。

200 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 11:56:56 ID:z0wORFa6O
[狩り君主]こんな感じでいいかな?ま、テキトーに配置したって負けやしねえよ。高順がちょい怖いが、挑発あるしなwwww

槍を全員城門の前に一列に配置し、王平と貂蝉を中央へ。これでは舞どころか、槍による完全な柵が、城への侵攻すら許さないだろう。

ギギギ…重苦しい扉が開き、試合が始まる。


~開戦~

試合開始直後、まず狩りは相手の配置に驚いた。[狩り君主]あ?開幕そんなに武力高ぇわけでもねぇのに…最前線かよ

敵の部隊は柵を後方にしてなるだけ前に、高順と胡車児は限界まで前へ。それも、全員左端からの攻めだった。

[狩り君主]ってことは右端に伏兵ってか?ま、いたらいたで貂蝉あたりで踏んでやるよ

貂蝉を右端に移動させ、攻城に向かわせる。メガネは陳宮を止めに向かわせると、残りの部隊を前進させた。
当然これは止めに向かう…が、予期せぬ事態が起こる。敵は城に張り付こうとせず、槍の当たらない位置でウロウロしているだけなのだ。

[狩り君主]ん~?まさかこっちに伏兵か?だとすると姜維で踏んで他で槍撃すればいいか…

狩りは姜維を近付け、後続の部隊で援護に回った。しかしメガネはまた距離をとり、攻めようとも帰ろうともしない。
そうこうしている間に貂蝉が撤退し、陳宮が新たに援護に戻ってきた。チクチクと弓が当たる。

[狩り君主]チッ、いなかったか。ってことはありゃ釣りか…面倒くせえな

狩りは部隊を城の中に下げ、亀のように引きこもり始めた。当然メガネは柵を壊しにかかるが、狩りが土煙をあげるとすぐさま帰っていく。
やけにアッサリした引き際に嫌な空気を感じながら、開幕が終わる。

202 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 12:02:04 ID:z0wORFa6O
メガネは柵を壊せるだけ壊すと、さっさと城に引き上げていった。柵に触らせるつもりは無かったが、気付けば士気は7。いつでも舞うことの出来る状態だ。

[狩り君主]へっ、馬鹿が。長槍もあと半分ないしな…もうおしまいだよ

狩りの手が赤ボタンを押す。誰もが絶望する舞が、発動した。
~~~~~~~
( ○○)策を用いるときは、相対する者の知恵を測って弄すべし

メガネは呟いて、カードを動かす。何もかも、開幕から思った通りに事が運んでいた。
狩りは自陣に伏兵がいないか、躍起になって探している。メガネ視点からすれば間抜けもいいところだ。

( ○○)さて、士気は10。城ゲージがもう少し減ったら行くとするか
~~~~~~~
メガネが動き出した。槍部隊が一斉に顔を出し、万全の配置で敵を睨む。
怖いのは陥陣営だ。逆に言えば、それ以外が怖いことはない。単体でどうにかされるような相手じゃないし、何かしてきても、士気さえ使わず対処できるだろう。
何せこちらは、長槍なのだ。

[狩り君主]けっ…何を考えてるか知らないが、お前じゃ無理だぜ

狩りは挑発をロックして陥陣営を待ち構える。範囲内に入ればすぐにでも撃つだろう。
メガネの高順が、中央から突き進んできた。左端からは胡車児、援護に弓部隊が、後ろからついて来る。

[狩り君主]入ったぜ!終わりだ!

205 :ナイスガイ・ザ・ハンター:2008/01/07(月) 12:11:46 ID:z0wORFa6O
今更だけどタイトル忘れたorz


―はい、そこまで!

姜維の挑発が、確実に高順を捉えた。
ジャーンジャーンジャーンジャーン

[狩り君主]なっ!?

しかしその槍は、賈クの存在によって阻まれる。伏兵解除した賈クは、そのまま姜維に乱戦して槍をかき消した。
他の部隊は離れすぎていて援護が間に合わない。

[狩り君主]んな馬鹿な!あれだけ捜したのに!くそっ!

高順が触れる直前、陳宮の破滅的な献策が発動。突撃と伏兵によるダメージで、姜維が蒸発する。

[狩り君主]ンだよ!調子に乗るんじゃねえ!

狩りはここぞとばかりに青ボタンを押す。
―頃合いですな…奥義!

侵入してくる高順を阻む多数の長槍。さすがに一斉の槍撃だこあって高順の兵力が一気に二割ほど削られるが、しかしそれをするには部隊がまとまりすぎた。
李儒が、不意に前に出た。胡車児側にいた3部隊に対し計略を発動する。

[狩り君主]毒!?くっそ、帰らなきゃ死んじまう!しかしそれじゃ貂蝉が……

狩りはギリギリまで兵力を使い、槍撃で高順の兵力を減らそうと試みる。が、ナイスガイ高順は赤ボタンによって更なる強化を遂げた。

陥陣営―高順[34]
[狩り君主]うっげ!

209 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 12:59:27 ID:z0wORFa6O
何もかも相手の掌の上。こんなことは初めてだった。
槍撃では武力差に対するダメージに限界があるし、再起でない自分は姜維なしで止めなければならない。そんなことは、不可能だった。
~~~~~~
( ○○)賈クを見つけられなかったのが敗因だな。考えすぎるのは良くないことだぜ?

そう、何のことはない。メガネの賈クは中央でジーッとしていたのだ。
狩りは深読みして貂蝉を端から攻めさせたり、ガン守り特有の安全行動をとるあまり、敵陣に足を踏み入れず、結果、この事態を招いた。
それに、デッキを見て有利がついていたせいか、甘く見すぎた。

阿部は単なる超武力使いではない。相手の知力を読み切った上での奇策を用い、不利を優位へと変える、生粋の変態なのだ。

( ○○)何をすれば相手が悦ぶか…それが分かるって事は

高順の城門が、入る。最早、狩り君主に止める手だてはない。

( ○○)相手の嫌がることも分かるって事なのさ
城が、一気に崩壊した。
~~~~~~~~
[狩り君主]くそっ…次だ次!

狩り君主は、憤慨していた。このデッキを使って50連勝以上。負け無しの状態を、あれほどにコテンパンにされたのだ。
自分はかつてVIP県の雄とされた男、それをこうもあしらわれてはプライドがズタズタだった。

210 :ナイスガイ・ザ・ハンター:2008/01/07(月) 13:01:48 ID:z0wORFa6O
対戦相手がみつかりました

~阿部軍~

[狩り君主]!?
( ○○)ふむ。コイン再投入からデッキ決定、軍師訓練…まあ連コしてりゃあこのタイミングだろうな

メガネは、敢えてコインの投入をギリギリまで遅らせた。勿論この狩りを狙ってのことだ。
メガネは狩り行為が好きではなかったし、何より相手を舐めて全力を出し切らないやつが嫌いだった。

( ○○)いくぜナイスガイ。…さあ、狩り君。今夜は寝かさないぜ?ベイビー…
[狩り君主]アッー!陥陣営アッー!


その日、メガネと狩り思は6戦。全てをいやらしく勝利した。…これは、しぃや、本人さえ誰も知らないことだが



阿部という男、眼鏡をかけていると、やや粘着質だった。

( ○○)…排出の>>211は余りだな。>>213にでもやるとするか。

~グダグダに糸冬~

211 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 13:08:37 ID:8Juyy+if0
乙、書き溜めしてから投下した方がスムーズでやりやすいと思われ。
そうでなかったらすまないorz

安価なら良カードのUC将欽

213 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 13:26:48 ID:ORMcz6vw0
しぃちゃんにあげて

214 :ゲームセンター名無し:2008/01/07(月) 13:29:44 ID:5auvRsomO
乙!安価の>>213はその人にあげる意味ならばしぃで。
…安価武将ならUC甘寧

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最終更新:2008年01月08日 11:56