733 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:05:46 ID:YtD+KtLv0
順調に位を上げてきたブーン。
現在は1品となり、もうすぐで大尉昇格戦へと手が届くところである。
見上げれば頂上は遥か雲の向こうだが、駆け登ってきた階段も決して少なくない。
だがその戦績ゆえに彼は少し複雑な思いで三国志大戦の筐体の前に座っていた。

(´・ω・`)「やぁブーン君。もうすぐ大尉昇格戦かな?」
( ^ω^)「店長おはようございますお。
      もうこんなところまで来ちゃいましたお……」
(´・ω・`)「緊張してるみたいだね」

カードを触る手が少し落ち着かない。
台についてすぐにゲームを開始しないところもブーンらしくない。
それは大尉という称号が目に見えてきたからに他ならないが、
迷いの心を手にしていては負けは目に見えている。
それを彼自身も分かっているのだろう。
だが心の整理はなかなかつけられずにいるようだ。
仕事中ではあるが、店長は1プレイだけ見守ることに決めた。

( ^ω^)「大尉、かお」

三国志大戦2の時には五州止まりで、覇者にすらなれなかった。
しかし今は覇者と同じように、
三国志大戦3で最初に目標となるものに手が届こうとしている。
それが大尉という称号である。
まだその一歩手前に立っているにすぎないが、
今からこの調子では大尉昇格戦の時はどうなってしまうのだろうか。

ブーンはふぅ、と一呼吸置いてから君主カードとコインを入れる。
そのため息とともにネガティブな思考が吐き出せれば、と思う。

736 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:09:08 ID:YtD+KtLv0
【ブーン軍】――1品
 デッキ:LE曹操・旧R徐晃・UC曹仁・UC楽進・C郭皇后

【妖精帝國軍】――大尉 証1
 デッキ:SR董卓・R高順・C程遠志・C張梁・C裴元紹


(´・ω・`)「お、暴虐だー」
( ^ω^)「……」
(´・ω・`)「今でもSR董卓を見たらワクワクするのは昔を思い出すからかな?
      あの頃はホントに凶暴で――
      どうしたんだい、ブーン君」
( ^ω^)「大尉だお……」

ブーンのつぶやきにつられるように画面に目を向けると
相手である妖精帝國軍のクラスに大尉、そして証が1と表示されている。
店長にとってはもう目に慣れたその文字。
だがブーンにとっては立ちはだかる大きな壁なのだ。
彼が少し気後れしているのが分かった。

(´・ω・`)「硬くなっていては実力はでないよ。
     いつもと同じようにやればいいさ。
     僕とやる時そんなに緊張したかい?」
( ^ω^)「いつもと、同じ……いつもと同じ……」

店長のその言葉がブーンに落ち着きを取り戻させる。
変な方向に向いていた意識がまっすぐに戻り、
いつものニコヤカに笑っているような表情が再び見えてきた。
ショボン店長という人は、彼の中に相応の影響力を持っているらしい。

( ^ω^)「落ち着いてやるお」

739 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:12:54 ID:YtD+KtLv0
敵に伏兵はいないので、ブーンとしては曹操を上手く使いたいところである。
相手の知力は決して高いとは言えないのだから、曹操の伏兵は単純に武器となる。
一番の高知力であるSR董卓に曹操を踏まれたとしても、
高武力の騎馬を敵城へ追い返せるだけで儲け物だろう。
いや、見込める効果はそれだけではなく、
もしかしたら開幕の攻城を取る機となるかもしれない。

(´・ω・`)「この場合、開幕の一番悪い形は何か分かるかい?」
( ^ω^)「おー……曹操が踏まれないこと、
      迎撃されて形勢が不利になること、かお」
(´・ω・`)「なら相手はそれを狙ってくることになるね」

相手の思い通りにさせない為には、曹操の配置とビタ止めが重要になりそうだ。
迎撃されるのも伏兵を踏むことと同様に展開を左右しかねない。
序盤戦でブーンに不利がつく可能性は決してないとは言えない。
最上と最悪を常に想像しておくのは戦術の基本である。

マップは何もない平地。
実際の戦場ならば、こんな地形にどうやって伏兵を張るのか検討もつかないが、
ブーンは端攻めされてもいいように伏兵をマップ中央低めの位置に配置する。

(´・ω・`)(まぁ、無難かな)
( ^ω^)(きっと相手は伏兵が怖くて強気に攻めてはこないはずだお。
      でも、どちらか選ぶとしたら、やっぱり右かお)

騎馬のみのデッキなので残りを自陣の高めのラインで横一列に並べる。
あとは開幕後に相手の陣形を見てから対応すればいい。
ブーン軍の足の速さは対応力の向上にもつながっていた。

741 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:15:41 ID:YtD+KtLv0
開戦の銅鑼が鳴り、同時に敵の布陣が明らかになる。
張梁をマップの左隅に寄せた形の端攻めを狙っているようだ。
伏兵踏み担当の董卓と、ブーンの騎馬を遠ざける程遠志が張梁を守っている。
その後ろには武力9の高順、復活持ちの裴元紹がオーラを纏い控えている。
だが敵部隊をうまくけん制しつつ開幕から曹操を左に動かしていけば、
開幕を最悪手で迎えることにはなりそうにない。
どちらから来るか決め打ちするなら右だと思っていたブーンは、
ギャンブルをして開幕からリードを狙わなくて良かったと安心した。

( ^ω^)「あとは迎撃されないようにビタ止めかお……」
(´・ω・`)「できればそこから壁突撃を決めたいけどね」
( ^ω^)(ビタ止め苦手なんだおー……)

と言いつつも槍兵に対して迎撃されないよう調節した馬部隊を突っ込ませ、
その後ろから突撃を試みる。
一発の迎撃と引き換えに二発の突撃が入った。
迎撃されなければ完璧だったのだが、
突撃の快感を知っているブーンは馬をついつい動かし過ぎてしまう。

( ^ω^)「なんとかできたお!」

上手く兵力を減らされた敵は無理をせずに自分たちの城へと帰っていった。
結果として曹操の伏兵は機能しなかったことになるが。
戦略が単純であればあるほどブーンにとっては完遂しやすい。
苦手なビタ止めからの壁突撃に伏兵位置の調整を行うというのは
彼にとって少し手数が多かったのかもしれない。

(´・ω・`)「曹操を当ててから突撃だったね」
( ^ω^)「二兎を追う者ナンチャラだお……」
(´・ω・`)「けれど伏兵を使わなくても序盤をしのげたということになるね。
      兎の一匹は捕まえられたでしょ」
( ^ω^)「なるほどお! ならもう一匹も捕まえるお!」

744 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:19:37 ID:YtD+KtLv0
当初の目的の全ては達せられなかった。
だが常に前向きであることがブーンのポリシーである。
長らく失敗を引きずり、後に影響を及ぼすようなことはしない。

それに相手が無理をしなかったのは、伏兵の脅威が十分に及んでいるということでもある。
安易に裴元紹などに踏まれたりしなかっただけ得をしただろう。
そしてまだ伏兵の威力は衰えず、むしろ増して相手の動きを制限できるのだ。
何も落ち込むことはないだろうという思考だ。

時間の経過と共に高まる士気。
次の合戦は計略を使ったものになることは間違いない。
そこへブーンは伏兵の力を付加できるのだ。
先の見通しは有利としていいはずである。
ブーンは71Cにもなって未だ隠れている曹操を敵陣へと突っ込ませた。

( ^ω^)「踏ませて求心につなげようかお」
(´・ω・`)「暴虐を打たれたら一本とはいえ槍の脅威力が増すからねぇ」

敵陣最高武力の高順か、もしくは槍を手にした程遠志に踏ませたいが、
そこまで上手くやれなくても攻城は取れそうだ。
そもそも相手が暴虐を打つのなら、攻城は無理に取らなくてもよくなる。
勝手に敵城が削れていってくれるならば、自軍を守ることだけを考えればいい。

(´・ω・`)「それにしてもブーン君、上手くなったねぇ……」

バーボンハウスの雑音の中に消え行く音量で嘆息するショボン店長。
彼が初めてこの店に来て挨拶を交わし、
三国志大戦のカードに触れた時はここまで上手くなるとは想像もしなかった。
上達してくれればという思いよりも、やはり楽しんでくれることを一番に望んでいたからだ。
だがそれが店長という立場による思いだと気付く。

746 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:22:48 ID:YtD+KtLv0
これからもっと上手くなるであろうプレイヤーが目の前にいる嬉しさ。
その成長を目の当たりにできる嬉しさ。
大戦プレイヤーとしてのショボンはブーンと接してきたことによって
また一つ勝利以外の楽しみを知ったのだ。

今ショボンの実感となって、その笑顔に現れる喜び。
欲を言えばもっともっと上手くなって、
それこそバーボンハウスの名を全国に広めてくれれば……
と経営者としての顔も覗かせるところは、名店長ショボンらしいと言えよう。

だが、それでもまだブーンの粗を100は数えることができる。
ショボンが本気で立ち合えば完膚なきまでに叩きのめせるだろう。
それでも彼は必ず自分の地位まで上がってくるのではないかと思う。
いや、それは上がってきて欲しいという願いだった。

( ^ω^)「店長何か言ったかお?」
(´・ω・`)「いやいや、まだまだ下手だね、ってね」
( ^ω^)「店長に言われるとちょっとへこむお……」
(´・ω・`)「昔よりはだいぶマシになったけどね」
( ^ω^)「だおだお~」

すっかり自分のペースを取り戻したブーンは、
序盤に踏まれなかった曹操のラインを上げ、
その伏兵を妖精帝國軍の董卓に当てつつ、すぐに覇者の求心を使用する。
敵も求心に対抗するために守りで暴虐なる覇道を使用。
武力上昇値・速度上昇値においては求心は劣っているが、
攻城しなくても妖精帝國軍の城ダメージは加算されていくのだ。

748 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:26:14 ID:YtD+KtLv0
計略効果内容の差でこちらが全滅したとしても、
ここで相手の何体かを確実に倒しておけば、
暴虐の効果で削られた分を取り返される前に再起の法で自軍は復活できる。
ただ馬の突撃を多く決めれば一方的に負けはしないだろう。
突撃ならば彼の得意部門である。

そして戦場はブーンの思い描く通りに攻勢の線が描かれていく。
相手の城ゲージの方がより多く減り、
なおかつこちらは元気に部隊を運用できる未来が明確に見えていた。

( ^ω^)「おっおっおー! 我が戦術に穴はないお!」
(´・ω・`)「相手さんは守るためだけに暴虐を使ってるようじゃあまだまだだね。
      押して押してこそ彼らの狂戦士っぷりは真の効果を発揮するのさ」

自城の守りに使う時は最低限カウンターまで持っていける状況でなくてはならない。
ただ追い返すだけでは計略発動に負うリスクを上回るものが手に入らないからだ。
そして真っ当な効果を発揮させないように試合展開を運んだのは自分なのだ。
そうブーンは思った。
さっきは店長に下手だと言われたが、今回は遠まわしに褒められたのだろう。
相手よりもきっと自分の方が腕は勝っていると感じるには十分だった。

残りは30Cを切り、ブーンが十分にリードを奪っている状態。
暴虐の覇道を2回使用すれば単純計算でも
7.1%×5部隊×2回=71%ものダメージを被ることになる。
それに見合う代償を得ることができず、あまつさえブーンに数発城を殴られている。
目で見る限り、ゲージ幅が確認できるかできないかというところまで今きている。

( ^ω^)「大尉と言ってもブーンとあんまり変わらない腕なんだお。
      なんだお、ビビったりして損したお」
(´・ω・`)「まぁ大尉と一品を行き来するようなことはよくあるからね」
( ^ω^)「ちょっと自身が出てきたお。まだまだ行けそうだお」

751 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:29:51 ID:YtD+KtLv0
それでも敵は諦めずに出城し、こちらの陣地へと向かってくる。
彼らはもう暴虐なる覇道は使えない。
それを発動するのはギブアップするということだ。
どんな方法であっても城ゲージが消滅すれば負けである。
もっとも迷いのないライン上げを見る限りその手段はとらないだろうが。

( ^ω^)「でも何して来ようともうブーンの勝ちだお」

戦場の中央で両軍がにらみ合うように対峙する。
ブーンの使う計略は覇者の求心一択で、全軍の武力を5ずつ上げて敵を迎え撃つ。
妖精帝國軍は全体を強化できないままにブーンの突撃を受けるだけだった。
程遠志の槍もその全てをけん制することはできない。
それでも張梁の黄巾の群れを二度、さらに兵力増援まで使用してくる。

負けると分かっていても特攻することを選んだ兵士。
その光景を見て生まれるのは虚しさばかりだ。
ブーンは敵軍の動きをそのような印象で受け止め、
ただただ機械的に突撃を決めて倒していった。
一刻も早く楽にしてやろうという慈悲である。

撤退エフェクトが重なり、最後に残ったのは無傷のR高順。
その位置はもうすぐブーンの城にたどり着くというところ。
だがこの武将を倒せば試合は終わる。
倒せれば、の話だが。

( ^ω^)「次はどんなデッキと当たるのかおー」

754 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:33:34 ID:YtD+KtLv0
やはり試合が始まる前から悩み過ぎたのだと感じた。
実践してみてから問題点を反省して次に活かすならまだしも、
不確定な未来が訪れる前から躊躇していては何も生まれない。
そして今、確実に良い結果を残せたのだからその思いは正当性を持ったのだ。
さらにそんな方法論が自分に合っているという実感もある。
これからもそうしていくことに何の異議を挟む余地はない。

だがこの時点で判断ミスを犯していることにブーンは気づかなくてはいけなかった。
R高順の持つ計略に妖精帝國軍が全てをかけているということに。
ただ高順を生かして攻城させるためだけに、その他の部隊を犠牲にしたということに。
今、かの武将の計略が最もその効果を発揮できる状況なのだということに。

陥陣営。
削られた自城ゲージの分に比例してR高順は強さを増していく。
その計略効果に依れば薄皮一枚しか残らない脆弱さが最大の武器へと変貌を遂げる。
武力9+(被城ダメ97.6%×0.23)=武力31.448
それは天下無双を遥かに超えた比類なき破壊力を持った剣。
触れることさえ許されない神に似た存在へと高順は昇華したのだ。
UC楽進が高順に触れただけで部隊が消滅してしまった。

( ^ω^)「むむむ無理だお……無理だお! 勝てないお!」

武力31となった高順の城門への攻城が決まり、
騎馬にしては大きすぎるダメージを告げる音が鳴る。
それは終わりの音。
ブーンは勝ちを確信していただけに、
自分のうかつさが余計に感じられて情けなくなった。

( ^ω^)「やっぱり大尉は強かったお……!
      まだまだブーンの敵う相手じゃなかったんだお……」

そして落胆。

757 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:36:42 ID:YtD+KtLv0
たった一つの計略で形勢を丸ごと変化させられてしまった。
薄皮一枚、それが敵の大尉としての誇り。
ただそれだけ残っていれば負けはしないという自信の表れなのだ。

仮初めの優位を過信し、勝ちを確信し、
最後まで戦局を読みきろうとしなかったブーンの負けだ。
ブーンはカードを動かす手を止めようとした。
その時、ショボン店長が彼に問いた。

(´・ω・`)「ブーン君、君の目標はどこかな?」
( ^ω^)「もく、ひょう?」

(´・ω・`)「三国志が好き。
      ほとんどのプレイヤーはそうだろうね。

      ただ楽しみたいだけ。
      もちろん正解だ。

      しかし上に行きたいなら志が必要だ。
      明確な目標が」

( ^ω^)「志……」

その響きがブーンの胸を揺さぶる。
言葉の持つ重さに似合うかどうかは分からないが、
ブーンにもそれはある。

(´・ω・`)「もう一度聞こうか。
      ブーン君、君の目標はどこかな?」

いつも頂上対決に顔をのぞかせる強豪プレイヤーたちが持つ数々の称号。
ブーンにとってそれは憧れであった。

760 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:41:56 ID:YtD+KtLv0
自分の強さを示すことのできる肩書き。
その言葉を手に入れることができたら、誇りとして掲げられよう。

( ^ω^)「とりあえず、大尉になるお!」

今のブーンには高順の2回目の攻城を止める手段はない。
それはただ絶望を予感させる展開だったが、彼は笑った。

この試合に勝つことしかブーンの頭にはない。
その為には高順を倒すしかないのだ。
ならばそれをやるのみだ。

( ^ω^)「行くおっ!!」

計略ボタンを小気味良く叩き、お目当ての効果を引き出す。
この場面でブーンが頼ったのは、
騎馬の魅力を最大限に引き出す計略、神速戦法が2発。
単体でのそれはSR張遼のように全ての部隊に命令を下すことはできないが、
今の自分にはこれくらいが性に合っている気がした。

徐晃と曹仁の部隊が計略を使用したために、
ブーンの四つの隊は二種類の速度を持つまとまりのない軍勢となった。
しかしそれをまとめあげるのがプレイヤーとしてのスキル。
すなわち今求められるのは高順に対しての連続突撃。
ぶつかり合うエフェクトが花火のように何度も立ち上る。

( ^ω^)「ブーンは店長とも戦ったことあるんだお!」

大尉になってみたい。
そしてもしできることなら、自分しか持たない称号を手にしてみたいと思う。
ただそれを見ただけで相手が恐れをなすと想像するのは楽しいことだ。

763 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:46:56 ID:YtD+KtLv0
その為には、負けていてはいけない。
少なくとも心持ちだけはそうでなくてはいけない。

(´・ω・`)「しかしこれは……」

ブーンの高順に対する突撃の回数は時間比率にして並のプレイヤーより多かった。
だがそのダメージはブーンの期待するものより大幅に下回っていた。
むしろダメージを食らっているのはむしろ攻撃する側であり、
ブーンの部隊は次々と撤退していく。

( ^ω^)「無理なのかおー!!」

思わず後ろ向きなことを叫んでしまうが、彼の手はピタリとも止まらない。
最後の最後まで勝利への道をひた走るのみ。
だがブーンの奮闘も虚しく、
攻城準備中ゲージが溜まってしまい、ついに城門が破られてしまった。

「これが「陥陣営」と呼ばれる所以よ!!」

その姓を天下に示すかのように高らかと響いた勝どきの声に続いて、
ブーンの守る城は妖精帝國軍の兵士に落とされてしまった。
敗北の文字と悲しげなBGMが彼に試合終了を告げる。

( ^ω^)「負けた、のかお」
(´・ω・`)「負けたね」
( ^ω^)「ブーンが悪かったお。敵の計略を忘れるなんて初歩的ミスだお」
(´・ω・`)「だねぇ」
( ^ω^)「今日はいったん帰るお」

とりあえず負けても品が移動するようなことはなかったので良しとしたのだろうか。
自分の顔のようにしょんぼりとした顔で排出カードを取り出すブーン。

766 :合作3戦目:2008/11/29(土) 21:53:24 ID:YtD+KtLv0
(´・ω・`)「また来てねー」
( ^ω^)「店長バイバイだお」

元気のない声で別れを告げるブーン。
その背中は情けなさに泣いているようだった。
試合中とは言え喜んでしまったのだから、無理もない。
ブーンのことだから明日になればけろりとしているかもしれないが。

彼と正反対に店長は眉毛がキリッとなりそうな程にウキウキとしていた。
やはりあの感じ方は、成長を見届けてきた親心から来るようなものではなかったのだ。

圧倒的な武力を持つものに攻撃し、倒そうと挑戦するその心は素晴らしいの一言に尽きる。
無理なことだと普通の人は諦めてしまうだろう。

(´・ω・`)(それをブーン君はやった。
      経験不足からくる無知な行動、と取ることもできる。
      だがそれを実践で試せるか試せないかは大きな問題だ。
      勝ちの可能性を捨てず、自分の信念を突き詰められるその力は、
      もしかしたら化けるかもしれない……
      もっと経験を積めばあるいは、ね)

しょんぼりとした後ろ姿を眺めながら、店長は再び嘆息した。

(´・ω・`)「それにしてもブーン君、上手くなったねぇ……」

しかし数日後ブーンは着々と勝利を重ね、とうとう大尉昇格戦へと突入することとなる。

770 :ゲームセンター名無し:2008/11/29(土) 22:44:26 ID:FNO8MpWA0
うっかり支援し忘れたorz

とりあえず乙ー
今まとめにあるのが資産全部かは知らんが、喜びそうだからUC卞皇后を

771 :ゲームセンター名無し:2008/11/30(日) 10:20:21 ID:QQfE4xO4O
乙でっす
もしあげて良いのならUC誘惑皇后

772 :ゲームセンター名無し:2008/11/30(日) 12:34:54 ID:YRzkE3jkO
とりあえず可哀想だからUC徐晃を

778 :ゲームセンター名無し:2008/12/01(月) 17:23:43 ID:BwEI4DAc0
おおう、そうだったのか
りつー取り消しでLE曹仁をくれてやろう、バカっぽいのこれしかないや

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最終更新:2010年08月24日 22:12